「有事」とは、戦争などの非常事態のこと、「法制」とは法律と制度のこと。つまり「戦争のための法律や制度」のことを「有事法制」っていいます。
マンガでみたように、ふだんは、みなさんの土地や家、そしてみなさんの身柄は、憲法や法律でまもられています。でも、軍隊(アメリカ軍や自衛隊)の側からみると、それはとても動きにくいことなのです。だから、命令書が一枚あれば、なんでもできるようにしたいのです。
(もっとくわしく知りたい人は、http://www.jlaf.jp/iken/2002/iken_20020418.htmlをどうぞ。自由法曹団という弁護士団体がわかりやすく説明しています)
どうおもいますか? 私はとんでもない話だと思います。
「どこかが攻めてきて戦争になったら、それも仕方ないだろう」っていう人もいます。
でも、どこの国が?
国会で有事法制をすすめる大臣にきくと、「想像できないかもしれない」って答えました。自衛隊の幹部だった人も「ちょっと考えにくい」って。すすめたい人が説明できないのです。
じゃあ、なんのためでしょうか? ほんとうのねらいは別にありそうなんです。
ブッシュさんがさいきん、イラクに戦争をしかけました。そして「次はシリアか、イランか北朝鮮だ」って、いってますよね。じつは、そのときアメリカは、その戦争の手助けを、日本にしてもらいたいのです。自衛隊だけじゃなくて、日本の人々みんなに。燃料や武器をはこぶとか、傷ついた兵士を診るとか…。そのためにいまのままだといろんな制約が多すぎるので、自由に動ける法律や制度をつくりたいというのが、「有事法制」なのです。ぜんぜん日本の安全とは関係ありませんよね。
それに、国会の審議をみてみると、具体的には、こんなケースで海外で自衛隊が武力も使えるような法律になっているんです。