超左翼マガジン『ロスジェネ』が創刊されます



 すでに、関係者のブログで書かれているのでご存知の方もいるかもしれませんが、掲題の雑誌がかもがわ出版より5月下旬に創刊されます。
 編集長に浅尾大輔(作家・元労組専従)、編集委員に大澤信亮(評論家)、増山麗奈(画家)、そしてぼく=紙屋高雪という布陣です。創刊号の主な内容は以下のとおり。

特集=右と左は手を結べるか

  • 討論=赤木智弘×浅尾大輔 「ぼくらの希望は『戦争』か、『連帯』か」
  • 評論=杉田俊介「誰に赤木智弘氏をひっぱたけるか?」
  • 手記=雨宮処凛「生きづらさが超えさせる『左右』の垣根」
  • 論文=萱野稔人「なぜ私はサヨクなのか」
  • ルポ=紙屋高雪「あなたのとなりの『ウヨク』」
  • 小説=大澤信亮「左翼のどこが間違っているのか?」
  • アクション=増山麗奈「戦争よりエロス——そして環境へ」

 すでに内容についてはここにかかわった人たちがブログで書いていますので、URLをご紹介しておきましょう。

http://blog.livedoor.jp/asaodai/archives/51335395.html
http://matutake-n.blogspot.com/2008/04/blog-post.html
http://renaart.exblog.jp/8611591
http://d.hatena.ne.jp/nobuakiohsawa/20080402

 「編集委員」などという肩書きになっていますが、実質的には東京にいる人たちの奮闘でカタチになったもので、もうほんとに頭が下がる思いでいっぱいです。ぼく自身は2〜3回ほど上京してうちあわせに参加しただけであとはメールや郵便でのやりとりだったので、他の人たちが東京で楽しく飲んだり熱く語りあったりしている様子が作業メーリングリストから伝わってきて、参加できなかったのはたいそう残念なことでした。

 それはともかく、ぼくはこの号で、「ウヨク」と目される人に話を聞きにいってそこで感じたことを書く、ということをやりました。街宣車でまわっている職業的右翼じゃなくて、ネット上でナショナリスティックな主張を書き込んでいる人とか、リアルの世界で保守的な考えをもち行動している人です。

 「右と左は手を結べるか」というのが特集名になっているのですが、ぼくが今回の記事を書く際に念頭にあったのは、地道に住民のなかで活動をしている左翼活動家たちのことでした。
 ぼくより若い人もいますし、相当高齢だという人もいます。それらの人たちと昨日もサヨの会議で会いました。育児で家の中にいることが多くて久々の会議だったのですが、派遣労働や若い人の働く権利を守るための運動や、後期高齢者医療制度の問題で反撃を組織する運動が、まさに政治や社会をゆるがす規模でとりくまれている、そのリアルな草の根の現場での様子が会議でビジバシと伝わってきました。

 そこではすでに「右と左」はとっくに手を結んでおり、世の中の、あるいは自認としての「サヨク」の壁などすっかりとりはらわれてしまっていました。自民党員、保守的な町会・老人会・JAの幹部、創価学会員……そういう人たちとも自由自在に話して共同をつくっている、まさに「超左翼」がそこに出現しているのです。
 そのような地道な活動家たちへの強い敬意が、ぼくが書いた一文の根底にはありました。いや、直裁にそのことばかり書いたわけではないので、ストレートには伝わらないかもしれませんが(笑)。

 「右と左は手を結べるか」は、少なくともそのような意味でぼくにとってはタイムリーなのでした。

 いずれにせよ、雑誌全体は、当初考えていたよりずっと刺激的なものになったと思います。ぜひお手に取ってみてください。



●2008年6月27日に「ロスジェネ」刊行イベントを紀伊国屋書店で開きます。(ぼくは福岡なので当日は参加できません)
●「ロスジェネ」のホームページができました。


2008.4.10記(適宜追記)
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