脂肪やたんぱく質もエネルギーになりますが、エネルギー産生のサイクルに到達するまで、

 複雑な経過を経るため、スポーツ時には速効性がありません

 脂肪はグリセリンと脂肪酸に分けられ、脂肪酸が分解されてTCAサイクルへ入ってエネル

 ギーとなります。グリセリンは肝臓で糖新生されグルコースやグリコーゲンとして、筋細胞へ

 送られます。たんぱく質はまずアミノ酸に分解し、その上、窒素を取り除く手間が要ります。

 このように糖質が即効性に優れ使いやすいエネルギー源といえます。 

  しかし、体脂肪は最大酸素摂取量5060%程度の運動強度時にエネルギーとし

 て使われ、持久的な運動には大切なエネルギー源です。スポーツ選手の体脂肪率6
 前
後でも十分です。また、この運動強度は減量期にも活用され過剰な脂肪を燃焼させます。


 

 VO2max(ヴイ ドット オーツーマックス:最大酸素摂取量)の%と心拍数

 

  運動強度は、VO2max(ヴイ ドット オーツーマックス:最大酸素摂取量)の%であらわします。 

 最大酸素摂取量(VO2max)とは、体がどれだけの酸素を摂り入れているかをあらわした量

 ml/体重kg/分)です。すなわち時間当たりに組織が酸素を取り込む最大の量、この値が大きい

 ほど全身持久力が優れているといわれます。


  酸素摂取量は運動強度に比例します。運動時の酸素摂取量が

 最大酸素摂取量何%になるかで運動強度を表すことができるのです。


           ○運動強度の測り方 −心拍数で分かる運動強度−

  運動強度は、運動する人の年令と安静時心拍数から計算します。

 運動強度50%の場合(220は実験で求められた定まったた数)


         {(220−年令)−安静時心拍数}×50/100〕 +安静時心拍数


             歩いている時の心拍数の計り方

  歩いている途中、立ち止まって15秒間の心拍数を計り4倍します。それに

 10拍加えます。この10拍は立ち止まったことで遅くなった心拍数を補正するためです。


  運動を始めて20分程度までは他のエネルギーが使われているので、それ以後から
  脂肪
の燃焼が始まるといわれています。冬でも少し汗が出始める状態です。


  例 30歳 安静時心拍数70拍、運動強度60%の場合


               {(22030)−70×60/100〕 70=142

  目標心拍数約140 歩きは始めて30分後、立ち止まって心拍数を数えると15秒間に33

               33(拍)×()+10(拍)=142(拍)・・・良い運動強度で歩いている

                     ↑    ↑

                    60/15秒 補正