スポーツ選手減量期の食事
今中大介ツール・ド・フランスを目指した減量期


一部日本食での対応
食べる時間と質のタイミング
一日周期の超短期カーボローディングの実際
  チームポルティに所属して2年、体脂肪率を12%から8%までに落としていましたが、
 ツール・ド・フランス等世界最大のレースに出場するためには、さらに6%以下を目指し
 て体重を軽く仕上げる必要に迫られていました。学生時代から彼は体づくりの名人
 でした。
                       ---プラスアルファ---
  日本からみりん、胡麻、寒天をイタリア ベルガモ州ベルデリーノへ運び、一部を日
 本食で対応しました。醤油や豆腐は現地にあり、野菜類は美味で豊か、肉類は種類
 が多く、油のない赤身肉を店主が、いつも準備しいました。彼は盆栽を育て、日本車
 を持っていたので、ジャポネーゼのおばさんが行くと話が止まりません。 

  この肉店には、Oscar PELLICIOLI (オスカー)とDaisuke IMANAKA(大介)
 ユニホーム姿の写真が飾られ、同じようにジェラートの店や郵便局にも二人の写真が
 飾られて、この町の英雄のようでした。
 
  
  
  
ジェラートの店主は、ダイスケにジェラートを食べさせると自分が監督に叱られると言って、
 気軽に売ってくれないのです。減量期の空腹 感は辛く、いくら野菜や寒天で量を増やしても
 体はエネルギーを要求するのです。

                  
あるじ
   しかし、この町の食品店の主たちが、スポーツ選手の食事を心得ているのには驚きました。

  

脂のない肉を薄く
切り、
みりんと醤油に
つけ
テフロン鍋で焼く
(300〜50g)

                志麻ちゃんサラダ

実はお産の手伝いに行ったわたしは、一ヶ月で日本に帰り、その後は嫁の志麻が赤ちゃん の世話をしながら減量の食事を引き継いだのです。

−−−話は変わりますが−−−
志麻のサラダは、盛り付けがとても美しく、イタリアのおいしい野菜が、一層おいしくなりました。お嫁さんからサラダの盛り付けや本場カプチーノの入れ方、合理的な掃除の しかたなど沢山伝授してもらったのです。「志麻ちゃんサラダ」は今も度々我が家の夕食に登場しています。イタリアのペペローネやウイキョウそしてルッコラが手に入らず残念です。

イタリア語も志麻に習いながら、買い物をしました。彼女は語学が天才的ですから、選手の皆さんへのアンケート用紙もイタリア語ですぐ作ってくれました。

私は語学がサッパリだめ、それでも3週間もすると慣れてきて相手が言いたいことや、気持が伝わってくるのです。ベルデリーノの皆さんには本当にお世話になりました。

私を見るとチニーゼ(中国人)?と聞きます。ノン ノン ジャポネーゼと返事をすると珍しいのか「オオッ ジャポネーゼ 」ということで、いつもなぜか大サービス。なぜ来たかと聞か れたような気がしたので、バンビーノが生まれるというと、次からバンビーノは生まれたかと質問攻め。最近になって、志麻が笑うのです。イタリア語が分からないのに、どうしてそんなにお祝いをもらったのか、話ができたのかと聞くのです。聞かれてはじめて私も何故か分からず、不思議に思うばかりです。思い出すと楽しくて私も大笑い。

さて、ダイスケに付き合った減量期の食事と買い物でよく歩いたせいか、63kgの私は一ヶ月で57kgになり、体脂肪率も32から23%に減りました。体重を減らし過ぎて帰った途端に大風邪を引きました。脂肪を減らし過ぎましたね。過激な減量には気を付けましょう。

  朝食−−トレーニングの3時間前の8時
  
    ・シリアル(牛乳、蜂蜜かけ)スープ皿1杯
    ・カプチーノ 専用のボール一杯
    ・パン(たっぷりのジャム添え)
       トレーニング強度に合わせて
       1〜3個 この日はハードトレ
       ーニングの予定なので3個
    ・オレンジなど果物1個
 補食−−トレーニング中、自転車で
        走りながら食べる
        昼食に当たる
     ・補食パン(パンの中をくり抜いて
      ジャムやモッレラチーズを詰める)
     ・スティクやビスケット
     ・カモミールなど甘みを加えて飲み物
     ・ミネラルウォータ
     ・他