住まい造りの自然素材について

西澤一級建築士事務所


自然素材を使った「家造り」

自然素材についてはかなりの誤解があるようです。

例えば自然素材=健康住宅です。住宅が健康というのも変ですし、その家に住む人が健康なるということもなんか変です。シックハウス法で規制されている化学物質はホルムアルデヒドとクロルピリホスの二種類だけです。F☆☆☆☆建材といっても規制物質を含んでいないというだけです。この他に健康を害するものは沢山あります。

檜やヒバなどヒノキチオールなどの化学物質を放散させます。その他自然界にも有害なものは沢山あります。ですから使用する建材をできるだけ有害物質の含有量の少ないものにするという程度に考えることになります。いくら無害の自然素材を原料にしても建材に加工する過程で何が行なわれているのか詳細は不明なことが多いからです。

それよりも24時間換気に頼っていないで自分で窓を開けて換気をしてください。換気扇などとは比べものにならないほどの換気量です。

夏涼しく、冬暖かい家などとよく言ってますが本当にそんな環境に一年中いたら身体の抵抗力がなくなります。本来、人体の自然に対する抵抗力や適応力は相当なものがあると思います。それをぬるま湯のような生活環境ばかりで過ごすとそれらの力は衰えてきます。病人やお年寄りは仕方がないにしても子供はあまり過保護環境においてはいけません。弱い人間ばかりでは国は滅びます。

といっても室内環境が室外と全く同じでも困りますが夫々の地域の環境に合わせてほどほどの対策が良いのではないかと思います。

又、自然素材を使用した場合の仕上がりについてですが、無垢の板材などは自然素材であるがゆえに傷や節、シミ、脂などがついています。これらは生活上や構造上重大な支障にならない限り許容範囲と考えて下さい。最近ではヒノキなどの白木のフローリングはシミなどのクレームが多いので薬品で漂白しているメーカーがあるそうです。何のための自然素材なんでしょうかね。

自然素材は荒く見えるのも風合いなのです。引渡し時の検査にルーペを持参でこられた方がおられましたが、手造りの住宅を工業製品の車などと同じ仕上がりに考えるのは無理があります。細かい傷でも気になる方はプレハブなどの規格品住宅をご検討ください。

私のところでは仕上がりについて「イメージが違う」などという主観論争はしないということをお願いしております。

近年特にシックハウス症候群などで住環境に対する注目が高まっています。私も住宅の設計においてこれらのことを考慮してできる限りつまり予算の許す限り自然素材を使用したいと思います。しかしこれらの建材はビニ−ルクロスや突板合板など比べて価格が高いのです。  

そこで何が何でも自然素材ではなく予算の許す範囲でということになるのです。もちろん予算が許せば全て自然素材となります。

よく使用するのは「珪藻土」「月桃紙」「エコクロス」「桧・ヒバ・杉等の無垢材」などです。

下記は私が良く使用する又はこれから使用したい建材を私の理解の範囲で挙げています。

 

建材名

メ−カ−

特徴

珪藻土        

日本珪藻土      水中の藻が長い年月をかけて化石となったものを材料にした塗り壁です。私は1993年頃から本格的に使用しています。消臭・防湿などの効果があります。扱いなれた左官屋さんでないと仕上がよくないことがあります。

乾燥収縮はありませんが多少の細かいクラックや回縁などによく感想した木材を使用しないと接している木がやせると隙間があいてきます。

下地などの変形に対して追従性はありません。少しくらいついた汚れは消しゴムでこするととれます。

月桃紙

日本月桃 これもよく使います。沖縄の月桃という植物でできている壁紙です。

バリエ−ションは多くありませんが、部屋全体が柔らかい雰囲気になります。

エコクロス

木創 レ−ヨンと麻でできているクロスです。バリエ−ションは多くありません。

種類によってはなれた内装屋さんでないと継ぎ目が目立つことがあります。

柔らかい雰囲気になります。

シックイシート

潟gクヤマ シックイをシート状にして壁紙のように貼るものです。

比較的安価です。下地処理を丁寧にしないと仕上げに不陸出やすい。メーカーで施工指導をしてくれます。

土佐和紙      

且l国わがみ     高知県の会社で製造している壁紙です。種類にとっては継手に手間がかかるようです。        

ケナフなどを使用したものもあります。 

最近ではビニールクロスと同程度の価格のものがでてきました。

薩摩中霧島壁

轄p逡 九州の火山灰(シラス)を使用した塗り壁です。

外壁用に「そとん壁」土間などのタタキ用に「シラストントン」などがあります。

消臭・防湿など効果があるようです。

コルクタイル

  床材としてよく使います。ウレタン塗装をしたものもありますが、無塗装のものが肌さわりが良いです。

床暖房用のものは種類が少なく高価格です。

無垢の木材

  桧・杉・ヒバ・米松等の無垢材です。

同じ木材でも木曾の桧・秋田杉・青森ヒバなどはブランド品でより高価です。

全て内装に無垢の木材を使用すると木の香りのするすばらしいものになりますが建設費は高くなります。節を気にしないで節の多いものであればある程度安くなります。

青ヒバなどは大変高価なので施工面積の小さい洗面所やトイレの腰板の使うと予算の負担が軽くなります。和室の柱なども無節にこだわらないことです。

実加工のフローリングは落ち着くまで実鳴りがします。床鳴りと間違ってクレームがつくことがあります。

無垢材は節、シミ、脂などはつきものです。おおらかな気持ちで使用しましょう。

            

自然塗装材

  これは無垢も木材に塗布する天然の植物油の塗装材です。

刷毛で塗った後しばらくして布で拭き取る方法が多いようです。

匠の塗油:大田油脂

オスモカラ−:オスモ社

等があります。

     
     
自然素材を使用するには全てが良いことばかりではありません。
まず比較的高価なこと、傷つきやすいものや割れや反りなどが出やすい、手入れに手間がかかるなどのことがあります。また扱い慣れていない職人が施工すると仕上が良くないことがあります。仕上がりは素朴な感じな物が多く豪華絢爛とはいきません。取り扱いはビニ−ルクロスや突板合板のほうがはるかに楽です。

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西澤一級建築士事務所 

一級建築士 西澤浩二

TEL 03-3322-9200

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