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西澤一級建築士事務所


「住い造りのポイント」

「住まい造りについて」

プランの打ち合わせに行くと殆どの方が仰られることは明るい部屋・収納を多く・風通しを良くなどです。

夫々希望は良くわかります。しかしその程度が問題です。見た目の良さとすみ心地の良さは一致しない

ことが多いのです。

ガラス張りの大きな吹き抜けのある家は確かに昼間は明るいのですが住んでいると家に居ても日焼け

をするので日焼け止めクリ−ムを塗って帽子を被って生活することになったということを聞きました。

又吹き抜けのために家中が吹き抜けになってしまい冬は寒くてしょうがないということも聞きました。

住まい造りを計画する多くの方々はまず展示場に行くようです。

しかし展示場にあるものはあくまで見本です。きれいですが生活感がありません・建主の予算や生活に合わせたものでもないのです。

展示場では実際の空間の広さや設備などを参考にする程度で良いと思います。

設計事務所に設計を依頼しても一度で気に入ったプランが出てくることは非常にすくないと思います。

私の場合はまずご希望を聞いて出来るだけそれを盛り込んだプランを作って見ます。

しかしこれは計画を先に進めるためのタタキ台なのです。

その後これを元に何回も打ち合わせを重ねそこに住まわれる方の生活がみえるようなプランに

建主と協力して仕上ていくのです。見た目がよくきれいなだけでは住みにくいのです。

日頃畳の上にごろ寝していたひとが急にソファ−にしてもソファ−の上にごろ寝をすることになります。

生活習慣は急には変えられません。特に年配の方はそうです。

ですから日頃の生活スタイルをはっきり言っていただいて今度計画する家はこう住みたい仰って頂くと

良い結果が出てくるのではないでしょうか。

設計事務所に依頼するとデザイン優先で建主の言うことは聞き入れてくれないと思っている方も居るとおもいます。

確かにそのような事務所も存在するようですが、プランの打ち合わせの初めの段階でそのような傾向はわかりますのでその段階でよく話し合って考えの方向性が大きく違うようであれば断れば良いのです。

家造りは施主が我儘すぎても設計事務所が独走してもうまくいきません。互いの協力と信頼が一番大事です。

「高気密高断熱」(2003・09・15)更新

2003年7月からシックハウス対策法により一部例外を除いて全ての居室に24時間換気システムの設置が義務つけられま

した。これにより建物は構造上高気密高断熱仕様なってきます。

しかしこのシックハウス法は化学物質過敏症には対応できません。

前述したこの規制の対象にならない建物とはサッシを木製にしたり、壁を土壁したりという昔ながらの工法で建築した家な

のです。つまりは隙間風の通る家です。東京近辺では防火上殆どの地域で木製窓の使用が難しいのです。(木製の防火

戸はあっても高価)土壁も昔ながらの工法では却って高いものとなりますし、仕事のできる職人を見つけるのが大変です。

東京近辺に限って言えば本当に高気密高断熱が必要でしょうか、全くないもの困りますがほどほどにして、季節の移り変

わりが家の中で感じられるのも良いのではないかと思います。

但し家の中において極端な温度差が生じることがないような配慮は必要だと思います。

「子供部屋」

子供部屋は立派にしないことです。テレビ・ビデオ見放題、インタ−ネットやゲ−ムやり放題では子供は

出てこなくなります。

家の中に子供の独立王国をつくらないことです。少し不自由なくらいで良いと思います。

又できれば寝る場所と勉強や遊びの場所を別にすると良いでしょう。

「年寄り部屋」

お年寄りの部屋は1階の日当たりの良いところにというのが定番のようですが、脚が丈夫なうちは2階の

ほうがいいのです。

もちろん階段の勾配を緩くしたり、手摺などで安全を確保しなければなりませんが、1日に何回か階段を

上下するだけで脚力の保持に相当役立ちます。当然トイレは近くあったほうが良いでしょう。身体が不

自由になって階段の上がり降りがきつくなった時に1階部分に移動すれば良いでしょう。そのためには

1階部分にあらかじめ必要なスペ−スを確保しておきましょう。

「バリアフリ−」

最近では高齢化など対してかなり一般化してきていますが、障害を持っている方への対処は本当に難

しいです。

それは障害の程度や個所によってその対処の方法が全く違うからです。その場合医療関係の方も含め

て多くの専門家の知恵を借りなければ問題は解決しません。

最近は比較的若い方も脳溢血で倒れられることが多いようです。そしてこれは助かったとしても程度の

差こそありますが、後遺症がでます。

幸いに今そのような事がないご家庭でもそういうことが起きた時に少しの改造で対処できるような家の

造りを考えたほうが良いかと思います。

また障害はなくても高齢化に対するバリァフリ−も考えましょう。床の段差の解消や手摺などはもちろん

ですが、家の中の極端な温度差もできるだけなくしましょう。特にトイレ、洗面所、浴室などです。

浴室は最近では暖房機能のついたユニットバスなどがありますが、トイレ洗面所なfどには小型の暖房

機などを設置すると良いでしょう。

「家相」

家相は全て否定はしません。何らかの根拠に基づいていることもあるようです。見方も夫々流派というか方式でいろいろあるようです。ですからあちこちでみてもらうと返って始末のつかないことになりかねません。問題が多くなるだけです。

家相の専門家にみてもらう場合はあまり無茶なことになることは少ないのですが、生半可な家相知識をもってそれに異常にこだわっていてプランが成り立たない方やあまり極端な場合はおことわりすることもあります。 誰が設計をしているのだか解らなくなることになりかねません。

しかし、気になることがあるようでしたらプランの段階で一緒に考えましょう。そして実施設計に入る前に解決して置きましょう。

どうしても設計上で解決できない場合は神社の八方除けの御札を貼って厄封じをすることもあります。

信じるも信じないもその人の心一つです。家相に関しては自己責任でお願いします。

「敷地について」

建物を建てる敷地についていくつかの重要な点を揚げてみましょう。

1)道路

前面道路は建築基準法第42条に規定されたものでなければなりません。そしてこの道路に敷地が

2.00m以上接していなければならないのです。この道路に該当するか否かは所轄の市役所や区役所に

いけば教えてもらえます。見た目舗装がしてあってどう見ても道路にしか見えなくても該当しない場合が

あります。道路のないところに道路を造る場合は開発行為や道路位置指定などの許可を受けて完了検

査を受けなければなりません。無許可の道路のみに接する敷地は原則建築確認が下りません。

例外的に建築審査会で認められたものはその限りではありませんが、

構造や規模などに厳しい規制をかけられます。道路は用途地域などとともに最初に調査をする

重要な点です。

2)敷地の高低差

敷地が周囲と高低さが有る場合は注意が必要です。まずその境界部分に開発行為などの法律によっ

て許可を受け築造し、検査済証が発行されている擁壁があれば通常の敷地として建築の計画が

できます。

東京都の場合は切土で2m盛り土で1m以上であれば開発行為や工作物等の許可が必要です。

そのような土地をお買いになる時は検査済証の有無を確認しコピ−をもらってください。

無許可の擁壁はいくら丈夫そうでも崖ということになります。

以下はその崖に接する敷地の場合です。

1.自分の敷地が周囲より低い場合

 各行政庁によって崖条例があり崖に対する多少定義が異なるのですが、崖下に建築する場合は 崖の高さの2倍の距

離をその崖下より離して建物を建てることになることになります。

又 は崖が崩れても建物が安全であるような計画をすることになります。

 2.自分の敷地が周囲より高い場合

   この場合崖が崩れても建物が一緒に崩れないようにしなければならないので基礎の部分に費用がかかります。

また見えない部分なのでその効果が理解できないことが多いのです。

場合によってはとんでもない費用が掛かることがあります。

3)地盤

建物を支える地盤の力を地耐力と言います。大きなビルや住宅でもコンクリ−ト造等の場合は事前

にボ−リングをして地質調査をしますが木造の住宅でもある程度の地盤調査は必要です。あまり難し

いことは申しませんが、木造住宅の場合の地盤の良し悪しの凡そ見方ですが、関東地方の場合関東

ロ−ムという土がでれば問題ありません。又大昔から人がすんでいる地域や20年以上建物が建って

いて地盤沈下が見られないような場所であれば問題は少ないようです。

 問題は新しい造成地です。造成する前何であったか聞いてください。田んぼ・沼地・湿原などであれ

ば相当地耐力も水はけも悪いのでそれに対して充分な措置がとられているのか確認する必要があり

ます。雨の日や雨が止んだ直後などに現場を見ると良いと思います。

山などを切り崩した造成地では敷地内で盛り土と切土の部分がでてくるので基礎を支持地盤まで掘り

下げる必要があります。

 又既存の住宅地でも地名に沼、堤、川等が付くところは地盤の良くないところが多いようです。

とにかく地盤の悪いところは杭や地盤改良などで建設費がかかります。それは目に見えないところな

ので理解してもらえないことが多いのですが、一番大事なことなのです。

 

改正基準法以来木造の住宅でもスェーデンサウンディグ式等で設計の段階で調査することになりました。

費用は5〜10万円程度のようです。

又最近問題になっている液状化現象については所轄の役所に行き聞いてみましょう。

敷地の周辺を歩いて近くに川や池、水路又は元水路を埋めた遊歩道等があるか道路に亀裂があったりマンホールが浮

き上がっていたりしないか観察しましょう。

 

「リフォ−ムについて」

建築業界では不況になるとリフォ−ムが多くなってきます。図面もなく工事範囲も曖昧なまま着工して

トラブルになることが多いようです。リフォ−ムこそ設計事務所に必要な図面を作ってもらい設計とおり

に出来ているか監理をしてもらいましょう。

必ず工事範囲を表した図面や仕様書等を添付した工事契約書を作りましょう。

新築と違うのは壁などを剥がしたときに何が出るかわからないことです。必要なところに筋交が入って

いなかったり土台などが腐っていたりと予想外なことが次々とでてくる

ですから余裕をもった予算計画を立てることです。

その予想外な事は追加工事になるのかなどは設計事務所に判断してもらいましょう。

そのためにも基準となる図面が必要なのです。リフォ−ムの場合リフォ−ムしたところと既存の場所の

差が顕著になってきます。

服装で言えば上着は立派になったがズボンが古くヨレヨレという状態でどうしてもついでにズボンもとな

ります。

どうしても工事範囲を広げたい場合は口頭などで済ませてはトラブルのもとです。

追加部分の図面と追加見積りをとりましょう。

用途地域によっては1uでも面積が増えた場合は増築の建築確認申請をしなければなりません。

建築基準法22条指定地域では延焼のおそれある部分の屋根・外壁は不燃材料・土塗り壁と同等以上の防火性能が要求されます。

準防火地域では防火構造が要求されます。又、台所などの火気使用室では壁と天井は準不燃以上の材料を使用しなければなりません。

「収納」

プランの段階で何時も言われることは収納を多くです。確かに収納が少ないと家の中が片付きません。

しかし、只多ければ良いというものでもありません。何が何処に収めてあるか解るようにしておかないと

後で大変なことになります。そして出し入れが容易でなければもっとたいへんです。

基本的にはその部屋で使うものはその部屋の収納に納めたほうが良いでしょう。

その他大きな物などを納めるために納戸や階段下物入などを設けたほうが良いでしょう。

少し面積に余裕があれば玄関脇に1.5帖程度の広さの玄関収納部屋を設けると玄関が

非常にすっきりします。また台所に接して1坪程度の食品などを収納する部屋を設けると便利です。

タンスなどは部屋の中に置かずに納戸やウォ−クインクロ−ゼットなどに置いたほうが地震の時などに安全です。

プランの段階で納める家具類の寸法を測りリストを作っておくと便利です。

小屋裏収納についてはどうしても必要な場合以外はお勧めしません。

「ロフト」

テレビ住宅訪問番組などでよく取り上げられる「ロフト」について考えてみましょう。

ロフトは法的には小屋裏収納に準じて扱われているようです。

小屋裏収納とは小屋裏部分に造られた収納のことで、1)2階床面積の1/2以下 2)天井の高さ1.40m以

下 等の条件があれば階数及び床面積に算入しなくても良いのです。

その条件以外のロフトを設けると2階建ての場合3階建てになります。確認申請も設計も3階建てとして行

わなければなりません。

3階建ての場合は2階建てに比べて構造的にも意匠的にも設計条件が一段と厳しくなります。

テレビなどでどうみても2階建て建物として設計されているとおもわれる住宅で誇らしげに人が充分に

立って歩けるほどのロフトが紹介されていることがあります。

この住宅は建築基準法で義務つけられている完了検査を受けているのか疑問です。

小屋裏部分に部屋を設けるときは3階建てとして設計してもらいましょう。3階建ての場合は地震の時に

1階部分にかかる力がまるで違います。

デザインさえ良ければ後は何でも有りではいけません。完了検査を受けて「検査済証」をもらいましょう。

そうしないと将来増改築する時に支障がでます。

木造3階建て

昭和62年に法改正によりそれまで出来なかった準防火地域内の木造3階建てが可能になりました。

しかし当初は構造計算用ソフトもなく、開口部制限などでなかなか難しいものでした。その後計算ソフトが開発され、木造準耐火構造が制定されて開口部の制限を気にしなくて良いようになると非常に設計が楽になりました。

木造2階建てでも最近は従来の軸組み計算の他に側端部分の軸組みチェックや柱の引き抜きを計算するか告示によって補強金物を使用しなければなりませんが3階建ての場合は構造計算を義務つけられています。従って計算通りに施工できていれば従来の2階建てより丈夫かも知れません。

3階建ては今までの2階建ての上に単純に1階増やせばいいと言うものではありません。3階になると1階部分にかかる外力が急に大きくなります。そのため特に1階部分には必要量の耐力壁をバランス良く配置しなければなりません。

柱も1階部分は最低でも12cm角が必要です。そうして柱頭・柱却部分はかかる力に応じた金物で補強します。

開口部の制限を避けるため準耐火構造にすることが多いのですが、そうなると柱・梁・階段・床・天井・壁などの耐火性能を問われます。細かいことは省きますが3階建ては非常に制限が多いということです。

狭い土地で多くの部屋が欲しい場合は検討する価値があります。

設計や施工を依頼する場合は木造3階建てに充分な経験や知識を持っている設計者や施工者を選びましょう

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一級建築士 西澤浩二

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