黒川順夫の心療内科  

 摂食障害家族の会 

 この会は、摂食障害(拒食症・過食症)をもつ患者さんの家族を対象とし、 患者さんご本人は参加できません。
 「家族の会」は、摂食障害について理解するための知識や、患者や子供たちとの家庭内での暮らし方や、彼らへの言葉のかけ方といった具体的な技術を提供します。
 今日では、摂食障害もめずらしくなくなり、マスメディアによって情報が氾濫しています。しかし、それらの情報は、原因の説明や抽象的な対応の仕方しか提示してくれません。 ですから、家族は日常生活の中で患者やこどもを目の前にしたとき、どのように接したらいいか、という具体的な対応の仕方がわからないまま、本を手にして途方に暮れてしまうこともしばしばです。

 これらの状態にある患者やこどもたちには、家族の援助が必要不可欠です。ところが家族は彼らを思うあまり、つい叱ってみたり、励ましてみたりすることが多く、あるいは逆に、腫れ物をさわるようになだめすかしてみるようです。このような家族の対応は、治療上、極めて不適切なものとなり、むしろ状態を悪化させたり、長引かせることがあります。

 そこで、家族が適切な情報と技術を持つことで、患者やこどもたちの治療を円滑に行うことが出来るようになります。
「家族の会」は、患者やこどもたちに対して家族が真の援助者になれるように、必要な知識と技術を提供し学習していく場です。
 また、家族自身も、彼らと一緒に暮らしていることからくる様々な心配や苦労を感じることでしょう。このような心配や苦労は、同じような状況にある他の家族とともに学んでいくことによって、相当軽減するものです。独りで悩むよりは、他の人の話や体験に耳を傾けることが役立ちます。
 今ひとつ、家族にとって重要なことがあります。それは、真の援助をするためには、援助者自身が健康に暮らしている必要がある、ということです。自分の健康や幸せは患者やこどもたちの状態で揺れていませんか?もしそうならば、それは自分の健康や幸せを患者やこどもたちの状態に頼っていることを意味します。そうではなく、親の健康や幸せは親自身で作り上げることが必要なのです。家族であるあなた自身が、先ず健康に暮らしましょう。健康に暮らせるようになるにつれ、あなたの援助力は飛躍的に向上し、それによって、患者やこどもたちを勇気づけることができるようになります。

 「家族の会」は、あなた自身が健康になるための場でもあります。
 あなた自身が健康になりながら、適切な援助の技術を身につけましょう。

(この会は、併設黒川心理研究所が主催し、保険が適応できませんのでご了承ください。)

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