復活(2)

 

1.原因の世界というのは、例えれば、時空を自由に透過する多次元的な地下通路のようなもの。必要に応じその質が変調されれば、(地上に出て)その時々の結果という名のそれまでの原因のかたまりに触れることが出来る。つまり、かつての出来事にも、その原因の世界から入り込めるということ。そこに滞った原因が在れば、一層力強く(容易に)それは為される。

 それ程自由で、変化も自在な、原因の世界。そこだけに居て、余裕でこの時に居るから、無有日記の全ては普通。思考の次元を包み込むようにして、必要とすべく原因の形(歴史)をムリなく差し出す。

ただしかしながら、形無き原因の意思が主導権を握るゆえ、思考は、付いて行くのも難しい。言葉に変換するのも大変な作業になる。それでも、原因は、全ての元であり、これまでも、これからもずっと、多次元的にそれは全ての本質であり続ける。

 だから、言葉のずっと手前のところから言葉になり得るその(原因の)流れを創り、言葉であって、言葉ではない、多次元的な原因の形として、文字による表現をする。そこでの仕事は、そこに在る原因の意思の、自由で、永遠と繋がる創造の時。

 そして、「復活」は、多次元的な地下通路からの、人間の知を軽く超えた、未消化の巨大な原因の浄化。形になろうとするその意思に、ただ言葉を付き合わせ、EWを重ねる。地球も月も太陽も、そこに居る。

 

2.生命体としてその中心(の意思)が生きているのは、地球の他、木星と土星だけで、その他は無い。ただ意外なことに、生き返る可能性を火星と月は持つ。徹底的にその生きる力を壊された火星と、それ関わりの負の影響を一番に受けた月。中でも、月の復活は、地球を元気にする力となり、太陽系全体の健全な姿を創り出す原因にもなる。

 生きる力を潰された時、月は、自主的に回る力(自転)を無くし、太陽の光も吸収できなくなる。(それに近い状態を、そのすぐ後に地球も経験しているが…)そしてまるで白色(白骨)化した亡骸のように太陽の光を反射させ、その悲しい姿を地球に見せる。月は、完全に力無く生命力を失くし、何億年もの間、物としてそこに在る。

 それを知らないのは、人間だけ(少数は知るが…)。自然界の動物たちの本能は、その姿が不自然で異様であることを知る。また、満月の夜に感情を高ぶらせる人が居るが、その理由は、内に秘めた動物的な支配・独占欲が、月全面のその辛そうな(力無い)姿に刺激されるから。自然界の哀しみも、その人にとっては躍動の理由となる。

 月を見て何気にキレイと思うのは普通のことだが、その月が本当の姿ではないことを知る。その悲しみを、その自覚も無く利用する(弄ぶ)、人間の思考。回る自由を奪われ、命を失くした月も、奇跡の時(EW)を待っている。(月も自転しているという理屈は、とても哀しい)

 

3.互いに回ることで、支え合い、変化・成長する、月と地球。その普通が崩されても、地球は、その仮死状態のような月を引き連れ、太陽を周る。月の再生を諦めることなく、ずっと永くいつまでも側に付き合わせて、歩みを共にする。それにより不自由さを覚えても、自分の分身のようにして在る月の存在を、放っては置かない。月が元気になるその時のために、いつ訪れるか分からない新たな経験のために、地球は、月と共に居る。

 月は、水星や金星のように、完全には生命体としての意思を無くしてはいない。それが何億年も先になろうとも、月本来の姿を彼に思い出させ、彼自らが再び自転を経験する時へと、そのための原因づくりに参加する。原因の世界に居続ければ、そこでの何でもない意識は、人間時間(空間)ではあり得ない次元のことにまでそれは働きかける。

 人間の知恵を超えた認識が普通になると、それだけで、時空の制約を受けない原因と自らのそれが重なり合う。この「復活」の世界の、その基となる原因の次元で戯れるために、遊び感覚で、ここに在る内容を楽しむ。そして、普通の質を広げ、それを深く大きくして、月の意思との融合を導き出す。いつか必ず、月は動く。ほんの少しでも動けば、それでOK。地球も、その時のために、より深い原因のところから変わり続ける。

 

4.火星が、(天体規模の)ある強力な別次の意思によってその内側深くまで力無くさせられた、およそ8億年前、地球は、そこから始まる恐ろしく重量級の負の原因の力により、大きく揺さ振られ、月は、それまでの全てを失う程の害を受ける。その後、月の自転は止まり、生命体としての本来の姿は消える。そして、地球は、この時、公転時の向き(中心)が太陽方向から外れるという、実にあり得ない現実を経験する。

 それ以前は、自らも回りながら、地球と一緒に太陽の周りを回っていた月。その自転が止まる程の出来事は、地球の動きにも大きな影響を及ぼし、結果地球は、太陽の周りを回るというよりは、太陽の力で上手く回してもらっているような状態を経験することになる。それは現在に至りそのままで、月も自力を無くし、地球と太陽に助けられる。(四季は、地球のその不本意な状態の上に在る)

 そして、病み続ける、動きの無い月。それは、火星の代わりに地球を不自然にさせる役を担わされてしまったかのように、その側で、その気も無く地球に負荷をかけ続ける。そのどうにもならなさの中に居続ける月の姿は、地球の不自然さの象徴にもなる。

 

5.火星の生命体としての活動が途絶えたことで、天体間の均衡(引力)とそれぞれの磁場の調和が大きく乱れ、それが木星、土星の異変へと繋がり、廻り回って地球内部の変動にまで波及した、およそ5億年前。それより3億年程前、地球は、すでに公転の姿を狂わされる程、異変の真っ只中に居る火星の影響を受け、月も、大きくその本来を無くす。太陽系全体が、火星の変異を機に経験し始めた、異常事態。傷を負ったまま利用され続けた冥王星は、力尽き、その存在も忘れられる。

 太陽との融合を密とするそれまでの向きが外された地球は、その時からずっと不本意な姿の公転をし続ける。月が自転していた頃の、平和で健康的な公転。天体規模の停滞と破壊の意思を備える(備えさせられた)火星の中心は、その原因となる働きかけをし、それを仕向けた存在は、それによる混乱と不安定を愉しむ。

 全てが不自然である上でのここでの自然な感覚で、形はそのままでも、中身がそうではない原因を成長させ、そのひとつひとつの原因が可能な限り浄化され得る時を重ねる。形を生み出す形無き原因は、どんな時の、どんな現象にもその原因から触れ得る性質を持つゆえ、繋がる次元を高めるべく、普通体験の域に変化し続けるEWを乗せる。すでにそうであり続ける無有日記と遊び、これまでの延長ではない新たな未来への道を、淡々と歩む。地球も月も火星も、経験から自由になる。

 

6.在ってはならない現実も、そうでしかない状態がそこに在れば、その上での新たな普通が生まれ、そのままどこまでもそれは続けられて行く。その年月が、ここに至る何億年もの時であるということ。現代の普通も、もちろんその在ってはならない現実の上での、異常の中でのそれと捉える。

 この現代の、在ってはならない争い事や病気(不安、怖れetc.)も、その土台には、数億年の間における非生命的な変化(進化)が在り、その更なる土台には、それより数億年前からの、地球規模の在ってはならない不自然・不調和な現実が在る。およそ5億年前、8億年前(10億年前)と、その時代の重要な原因を簡単に形としてここに案内したが、その担うべく仕事は、次なる時代へのこれまでの原因の浄化であるゆえ、そのための内容については、これで良しとする。そして、次へと行く。

 そして今、ここまでEWを実践しつつ文章を書いてきたからこそ、触れ得る場所が在る。この時にならなければ、向き合うことも出来なかった新たな世界。それへのEWを可能とする時を迎え、「復活」は、より深く時空を透過し、その場所でのそこでの原因を形にする。そこに、水星が在る。

 

7.冥王星の後に続く天体に、火星の存在を挙げたが、実際には、その前に、水星が在る。火星の変異はおよそ8億年前(−数百万年程)、水星は9億年前(+1000万年程)。水星は、直接的な働きかけとは微妙に異なるところで、太陽系全体に、そうとは分からせずに、じわじわと負の影響を及ぼし続ける。事の不安定感を生み出し、停滞を安定させるその威力は、火星の比ではない。

 水星の自転は、約2ヶ月。その大きさと質量、位置を考えても、それは余りに不自然。そのことに、人は普通に疑問を抱く。太陽に一番近いところでのその姿は、それだけで、太陽系の不調和の元を生み出す力となる。

 天体全体に緊張を覚えさせる程の恐ろしく破壊的な意思のかたまりによって、その核となる部分が徐々に異常を見せ、不安定感を帯びた時、実に信じ難い事が水星の身に起きる。その表面のある場所に、なんと正体不明の姿無き異次物質(物体)が、重石のように張り付く。それにより、水星の自転は極端に長くなり(元は17時間程)、公転軌道も不自然(楕円)になる。

 そのあり得ない経験は、その後の地球に多大な影響を及ぼし、太陽も、それまでに無い厳しさを受容せざるを得なくなる。どの天体にも満遍なく生命力の光を注ぎ、それぞれの生きる力を支えていた、太陽。そして、その光の力をも全く取り込めずに、ギリギリのところで回っている(だけの)水星。この「復活」を、水星は嬉しい。その意味不明な経験の原因を、ここから、新たな原因へと変えていく。水星を、太陽の元に届ける。

 

8.水星の本来が大きく崩された時期と、それが太陽の直ぐ側であることを考えれば、月の異変も、地球の緊張も、水星のその負の原因が浄化されることで、それらが変わり得る新たな原因を経験するであろうことが分かる。そして、木星も土星も、安心の時を創り出すことを思い出し、火星は希望を抱く。その時を、金星も喜び、天王星も海王星も、そして冥王星も、嬉しさを共にする。その原因がここに在り、それはすでに始まっている。

 知ることが力になるのではなく、力を持っていることも忘れている(力ある)普通の人が知るべきことを知ることで、それまでのいくつもの大きな未消化の原因は、砕かれ、浄化される。そして、その普通に、力ある人も無い人も続き、共に地球に生きる一生命として、その経験の原因をそのまま未来に繋ぐ。地球のために、知るべきことを知り、月のために、その経験を活かす。火星や水星のそこに在る原因に触れ、地球と共に、太陽の望みに応える。

 地球を大切に思う時、人は、普通に地球の外側を思う。そこに月の悲しみが在れば、人は、その理由となる原因の風景に自然と意識を向ける。そのことで太陽が動き出すのを感じたら、そのままその感覚を大切に、一生命としての原因の力を未来に放つ。そのための道が、この「復活」。この経験を、太陽系の調和と、そこでの無限の優しさと健康に使ってもらう。by 無有 10/19 2018

 

 

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