再生(6)

 

1.太陽の優しさをそのままに、地球と共に永遠の時を連ねる、くじら。地球が地球でいられるための、その最も重要な海の世界で、太古の昔から生を繋ぎ、生命たち全ての命の源となる水を守り続ける。くじらは、地球という生命体が最も頼りにする存在。彼の普通に、陸の上の生き物たちも安心して生を営み、共に時を重ねる。人間も、くじらを通して、自然体の原因を安定させつつ、そこから伝わる地球の望みを形にする。

 地球が永い時をかけて創り出した、生命たちにとっての新たな安定の時。それを知るくじらは、この地(島)の、他には無い地球の意思の具現にも加わり、その時に交わした地球との約束通り、大海を移動しつつ、生き物たちの生命力の繋ぎ手で居続ける。この地で人間再開を果たした生命たちも、その後の生において、くじらの普通に支えられる。

 

2.自然界が経験しなくてもいいはずの、異様で不自然な負荷をかけられても、くじらの普通自然体の生きる力により、それはどうにか処理され、地球も安堵する。太陽の光のその無限の能力を知り、それとの融合を重ねるくじらは、生命たちの生きる意思の中に、永遠に繋がる原因を注ぐ。それは、生きることと生かすことが同一である彼らの、本来の姿。どの時でも不自然さを知らないという自然な原因で、地球の意思(生命力)の通り道となる役を担う。

 それがムリなく為されるための、その基礎となる、くじらと地球の意思との同一化。それは、この島近くのある場所の海の中で、彼らしか知らないプロセスを経て、滑らかに密度濃く行われる。

 風景としては、ただそこを通るだけ。でもそれが有るから、くじらも自らの分を限り無く実践でき、地球自然界の生き物たちの支え役でいられる。それ程の重要な場所を擁するこの地の、地球規模の原因の力。その営みは、数百万年も続く。

 それが、数万年前、ある次元のあり得ない働きかけにより、毎年多くのくじらが生きにくさを覚える経験を強いられ、地球の意思との融合も、力無いものへと変わり出す。それでもどうにかそれまでのままで行こうとする気持ちを形にするが、たくさんの生命たち(人間も含む)の苦しみが伝わる程の水の異変に、そこへと近づきにくくなり、彼らは、他を生かす普通を発揮しにくくなる時を、やむ無く受容せざるを得なくなる。それは、未だ続く。

 

3.数千の生命たちは、そのことで、生きる原因の力を削がれ(外され)、厳しく辛い時を過ごすことになるが、生の基本は変わらない。むしろ、より具体化した姿無き凶悪な存在の意思に触れたことで、確かな意思と覚悟を強める。海の仲間からの支援無しで生きることがどれ程の困難を要するかを感じ取れるから、初めてのその経験の時に、彼らは挑む。すべくは、限り無い受容と連繋。そして原因の創造。どこまでもそれに徹する。

 くじらの悲しみは大きい。全てを生かすことを生きる基本とする彼らには、その力が弱化することは、恐ろしく厳しい経験であり、中でも、この地で人間を生き続ける生命たちを充分に支えられないことに、酷く辛い想いを抱く。

 ただそれも、地球が大きく変わり出すための大切な機会となるべく時へとその質を変えつつ時が流れたからこその厳しさと捉え、決してそれがそのままではないことを、どこかで知る。信じ難い負の原因がそこにあっても、それを大きく包み込む程の新たな原因でその中身を処理・浄化し続けることの意味を知るから、これ程の時の先には全くこれまでと違う時が来るであろうことを、さりげなく望み、次へ行く。地球の哀しみが深くから癒される時の、その材料に、存在そのもので参加する。

 

4.歴史が刻まれ出す頃から、少しずつその密度を濃くする、この国の不穏な様は、蛇系の人間のその非人間性を普通とする本性が次々と形になることで、いつの時も、混乱と腐敗、そして支配と迫害を常とするようになる。その一部が、「歴史の芯」で表現されているが、心ある自分を普通とする人にとってのそれは、余りに辛いものがある。

 しかし、苦しみばかりの永い時を経て、この地は、奇跡的に、この現代という、命の奪い合いも、他国への暴力も無い時代を迎えることになる。そこに在る、太陽の光(意思)と地球自然界の修復への望み。そして、その原因を通し得る人間たちの切なる想いと、一生命としての表現。この現代を引き寄せられたことの意味の大きさと、この時にしかし得ない新たな原因の力を知る数千の生命たちは、これまでの全てから自由になる必要性を真剣に処理しつつ、自らの原因の性質を、軽快に、力強くしていく。

 永いこと力で押さえ込まれ、それに抗えば、人生を潰され、命を無くすという悲惨な時を経験し続けた生命たち。ただしかし、彼らが、それまでとは異なる環境で、身の危険を覚えずとも生きられる時を過ごすとしたらどんなことが生じるか、ということまでは、心を持たない蛇系の存在たちも、経験の外側である。

 それが、この時代に、さりげなく確実に具現化されている。これまでに育んだ人間的知恵は、そのまま生命の意思に活かされ、あり得ないペースでそれは変革の(原因の)力になる。数年で、数十、数百年分の動きの無い原因の土台が崩され得、数十年で、数千、数万年分の理由の分からない負の原因の蓄積が浄化され得る時を生み出す。

 それは、生命たちの普通。彼らは、普通感覚で、この現代を、ずっと先の未来にまで届く、力強い生命としての原因にする。

 

5.「再生(1〜5)」の表現を終えた後、くじらの持つ、地球の望みとなる生命源からなる知恵の次元で戯れ、その世界を、この無有日記の原因に招き、融合を重ねて、それによる変化の可能性を遊び心一杯に導き出す。そして誕生へと動き出した、この6章の意思。形(文章)になる度に、くじらの安心は本来の力を思い出す。それに応えるべくEWの質を成長させる。

 特別なものは何もなく、ただ生きているだけで全てが浄化される、くじらの海での生。くじらは、地球が生命のお手本として全てを託した、地球そのものの海の生き物。陸の上の生き物たちも、それを基本に、生命としての普通を表現するはずだったが、その原因の重なりは、太古の昔に大きく崩される。

 一動物だった人間前の生き物が、そのくじらの普通を完全無視し、歪な(現人間への)進化を遂げてしまう程の負の原因がそこで存在し得てしまったために、この今がある。ここからでも、くじらに倣う。染み込んだままのこれまでの永い時の負の原因を、新たな原因で外す。くじらの生は、地球であり、全ての生命の基本である。哺乳類動物の、その普通で自然な在り様が、そこには在る。

 

6.くじらが普通に生きられると、素朴で心ある普通の人たちは生きやすくなる。ところが、そのことで生きにくくなる心無い人たちは、くじらの普通を侵し、心ある人の生を不自由にさせる。人間らしさは、くじらの元気と繋がり、くじらが元気を失くすと、人間らしく振る舞う嘘の人間が活躍する。地球自然界の異物で居続ける、肉食(動物食)を好み、全粒穀物食を避ける人間の本性は、くじらが元気になることだけは何があっても許さない。

 地球は海が全てであり、海の水が在るから、地球自然界はそのままでい続ける。その海で、地球を守るようにして哺乳類を生きるくじらは、これまで一度も無かった危機感を抱く。それは、自分たちの脳が不自然にさせられてしまう程、海が壊れてしまっているというもの。その原因が人間発の光(LED)であることも知る彼らは、これまでになくその切なる想いを、この地の生命たちに届ける。

 そしてこの時、くじらは、ずっと力無くさせられていた地球生命体の意思との融合を力一杯動かし、太陽の光の力を、この地に誘い込む。それは、ずっと地球を守り続けてきた彼らの、真剣な普通。そうあるべき時に、望むべく新たな変化にその原因の力を乗せる。

 

7.そしてこの時、「再生」のEWは、文章に乗る原因の性質をより強力に高め得る変化を経験し、くじらが地球の意思(生命力)を充分に取り込められなくなってしまった数万年前のその原因に入り込める機会を創り出す。それは、「無有日記」とそこに集う生命たちのその共同作業からなる原因の成長が、くじらを安心の時へといざなえ得る程の力を付けた証。くじらにずっと支えられて来たからこそ経験できたこれまでの変化が、彼らからの支えが途切れてもそのままでいる更なる経験を生み出し、その重なりがくじらを元気にする糸口を見出す。地球と太陽と、そしてくじらと生命たちの原因の糸が、ひとつに結ばれる。

 力強く変化に乗り、次なる現実の原因に溶けつつ、新たな未来を引き寄せようとする、そのEW。人間の知が通用しない事がかつてのその原因として在れば、人間の知を一切無くして、地球に生かされる生命としての原因だけで、そこに触れる。ずっとこの時を待っていたから、この今の訪れをどこまでも楽しみ、真剣に、そして余裕と安心を感じながら、さりげなく時を癒す。

 くじらが元気になることで、数千の生命たちの原因は、自然界を包み込む程の確かな力となり、それを地球は喜び、くじらはもっと元気になる。「再生」は、どこまでも普通に、地球が安心する生命たちを本来にする。

 

8.くじらたちがそこを通るだけで、全てを生かそうとする地球の意思と重なり得た場所(生命力の湧出口)は、この地(島)の西の海の、あるエリアの海底近く。その場所が本来の仕事をし出すことで、くじらは、それをただ嬉しい。遠くに居ても、それを受け取り、生命たちを生かす喜びを生きる。そこに行ける時がやむ無くずっと先であっても、地球の時が元へと戻り、自然界の原因が修復・浄化されるその時の力になれることに、安心する。

 人間という形を持たずして、すべきことは何も出来なかった、地球自然界の負の原因の浄化。人間だからこそ可能とすることを活かさなければ成し得なかった、未来地球への力強い原因の創造。太古の時代をみんなで思い出していた、再度この地で人間を生き始めた頃のことを想う。ふと力が抜ける。

 とても大きな変化の時を引き寄せようとするこの時、この地球の今を何より喜んでいる太陽も、それに参加する。彼は、数千の生命たちに感謝し、地球と共に再スタートを切る。銀河では異端児でも、宇宙空間の希望で居続ける、太陽と地球。光の力も変わる。

 地球自然界に生きる生命たちは、これまでを切り離して、これからへと新たな原因を生きる。くじらのような生を基本に、皆で、地球の望みに応える普通を楽しんでいく。これまでの数億年を思えば、どれだけかかってもいい。その時が、ここから始まった。くじらが、数万年振りに、笑いながらジャンプした。by 無有 9/21 2018

 

 

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