大山口越と隠居岳 佐世保市の烏帽子岳(えぼしだけ)の東にある、木場山と隠居岳(かくいだけ)の鞍部にある峠。
烏帽子岳(568m)〜満場越〜木場山(510m)〜大山口越〜隠居岳(670m)〜宇土越につづく。
山口・野口・原口等の地名は一見平凡な地名や人名のようであるが狩猟や林業の立場より考えると民俗学上深い意味があり興味が深い。昔の人は山を神聖視し、山自体が御神体である場合が多かった。
狩の為に山に入る場合は先ず山口・野口・原口で山ノ神に祈り、山ノ神の心を和らげ、一日のよい収穫を祈って入山した。
又帰る時は山口に集まり今日の収穫を神に感謝した。このような所を山口の外に狩集まりという場合もあり、山を山ノ神・神林という場合もあった。島原にも山ノ神・神山という所がある。
各市町村にある山祇神社はこのような意味をもっている。 波佐見には荘厳な鹿山神社があり、神社の周辺に狩立・猪狩の小字がある。愛野の山口も今木場川上流の谷で、そこより野井山頭や野井山谷の山地にさしかかるところである。首塚付近の原口もこの付近より雲仙火山の裾野にさしかかる原口でここに集合して裾野の狩に出かけたのであろう。
対馬にはシゲと称する聖地(神山)が多く、しかも山岳信仰が強く、神社の神体が山そのものである場合が 多かった。愛野の重(シゲ)尾のシゲはこのようなところよりきているのではないだろうか。
<愛野の地理 吉富一著 昭和58年9月発行>
大山口越(隠居岳)の麓にある、黒髪町上木場に「山祇神社(やまずみじんじゃ)」があり、平松町には「尾山神社」があります。
黒髪町上木場の山祇神社 烏帽子岳の登り口になる山祇町(やまずみちょう)にも、「山祇神社」があります。
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