筆先三寸」30万ヒット記念企画

「一人ぼっちの雑文祭」公式ページ

文責:むしまる (date : 2004/11/8)
(一部訂正 2004/11/16)


 「雑文祭」というものが、かつて「雑文界隈」と呼ばれることもあったウェブ上のあいまいな場所にあった。大がかりなものが行われなくなってずいぶんになるような気がする。いろんなサイト管理人が決められたお題や縛りにのっとって書いた雑文を読む楽しみもあったし、自分が書いて見ず知らずの人に感想をもらったりする楽しみもあった。大手サイトや尊敬する書き手と、同じイベントで出会えて一体感を感じるという楽しみもあった。当然、ネット上のお遊びであるので、トラブルもあれば、もめごともいろいろあって、私のようなただの野次馬には別の楽しみ方もあった。
 でも最近、あんまり開催の声を聞かない。blogサイトの普及とかも関係あるのかな。つながる方はトラバやコメントで事足りるようになったとか。

 なんかさびしいよな、というわけで、うちのサイトの30万ヒット記念にかこつけて、強引に私が開催する。いくつかのサイトで協力し合って、お題や縛りは公募、というのが最近の流れのようであったが、知ったことではない。私がすべてひとりで決める。

《お題》
タイトル
   「一人ぼっちの冬」(改変不可)
書き出し
   「○○は一人ぼっちで」(私、ぼく、お前、太郎、Qちゃんなど、主語は自由とします。)
結び
   「さびしくないから。」(漢字、句読点等の利用による改変不可。まったく同一の結びとする。)
縛り(1)
   3人以上の人物が登場する。(会話、回想等いずれも可)
縛り(2)
   文中に「あんまりそんなこというもんじゃない」という語句を入れる。(漢字、句読点の利用可)
縛り(3)
   「電」「明」「暗」「自」「夢」「金」「寒」「男」「女」「親」という10個の漢字は使用禁止。(「でんわ」「あかるい」「さむー」「カノジョ」等、単に開いただけとみなしうる語句の使用も不可。「あん黒」「じ動車」「しん切」なんてまぜ書きも無論不可。「金田君」「阿寒湖」などの固有名詞も不可。「ドリーム」「ケータイ」などの言い換えは可。)

《発表》
 自サイトへのアップは、2004年12月1日(水)0:00以降、同年12月5日(日)24:00までとします。
 (これはこの日程を雑文祭の期間とするというだけですので、過ぎたからといって消す必要はありませんし、これ以降でもどんどん書いていただいてかまいません)
 そのほかは、以下の規定によってください。サイトを持たない方には発表のしようのない規定となっておりますが、その点はご容赦ください。

《その他の規定》
 今回はここが肝心。めんどくさがりの私は、まとめサイトどころか、報告用であろうと感想用であろうと掲示板さえ用意する気はない。しかも報告をもらうのさえうざったいので、以下の規定を設ける。

・ 書きたい人は勝手に書いて、だれにも知らせてはいけません(自サイト内のみ、日記等での「書きました」という表現やログ一覧での表示は可)。他人(とくに私)へのメールや掲示板での報告は認めません。テキスト庵や日記才人などの更新報告サイトの利用などもってのほかです。ただし、アンテナやWWWCやリファラに引っかかるのは不可抗力として認めます。

・ 「だれそれが書いたようだ」、「だれそれの作品は面白かった」などという、他人の雑文に対するニュース、報告、感想、リンク等も一切禁止とします。他サイトの雑文のレビューが好きな方には申しわけないですが、もちろんそれもだめです。だから、万一参加者が多くてもまとめサイトなど作ってはいけません。

・ それぞれの作品に対する感想等は、執筆者あてのメールもしくは執筆者サイトの掲示板への書き込みのみとします。その際も、「私も書きましたが」とか、「あの人も書いていますが」などという他のテキストへの言及は不可。

・ 結果的に、参加したことはだれにも知られず、新規読者の獲得にもならず、他のサイトとの一体感も得られず、読んでもらったのかどうかもわからない、ただの書きっぱなしのほったらかしのようなことになりますが、その孤独に耐えられる、もしくはそんな孤独が好きというマゾヒスティックな方のみ、ひっそりとご参加ください。それでこそ「一人ぼっちの雑文祭」なのです。

・ もちろん、上記の規定を遵守するなら、偶然を除いて私には参加したかどうかなどわかりませんし、黙殺されたとも思いませんのでご安心ください。

・ 参加者には、上記の規定に違反したところで、一切罰則など(私が荒らしに行くとか、2ちゃんで叩くとか)ありませんが、私の心が傷つきますのでなるべく守ってください。

・ ついでに、これらの規定に関する質問は一切受け付けません。それぞれ自分に都合のよいように勝手に解釈してください(いちいち答えるのはめんどうなので)。

・ それから、雑文祭参加と称して、どこでどんなテキストが書かれようと、私は一切の責任を負いません(自己保身のため)。

・ そうそう、「むしまるがこんな独り相撲をしてるぞ。バッカじゃねーの」という、この雑文祭本体への言及は、どんどんしてください(広く知られた方が面白そうなので)。

 じつのところ、「第1回雑文祭」の「みんなを驚かせたい」という思惑を超えて、みんなで個々別々に(言い出しっぺの私もふくめて)、「あ、この人も書いてる! こんな人まで!」と、びっくりし合いたい、ということでもあるんですけどね。あと、「無体な縛りに耐えて書く」という楽しみ以外の、「雑文祭の魅力」をすべて剥ぎ取っても、なお書く人はいるのかという実験でもあります。

 「私は自分以外の参加者を見つけられない」(つまり、ありとあらゆる人にスルーされる)に、500ギル。


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