チン、シ、
と、海を渡っていく風。
メイ、ビン、
と、陽のひかりのような
雨が
フル、
フル。
ゆう
ぐれて、
草ぼうぼう、
は分かるけど。

野に立つ、狂ったカガミ、
カガミの中の、
まどろむ文書のような手触りが、
いわって、
くって、
いくって、
しゃべってる、

(舌の闇で、しきりにひかる、稲光。
ハイビスカスは、いつまでも咲き続ける...)

なんで、
そらって、
そって、(そ、そらんじて)
すべって、いくの、
いつでも、〈国民のためのダンス〉、鍵(キー)となる。

あわい、
あき火のくせに、
規律正しい炎天だとふるまおうとした、
波紋の、
結実。

「あったかい、
あき火がわるいわけじゃなかった」
いまさら、
わかる、われる、わかれる、
視野、しゃあしゃあと、
誰も聞いてはいない。

誰も、
見てはいない、
あき火。

木の枝を見え隠れして、
蓄積する、しあわせの、
九月の草を刈れば、
チュン、チュン
ほのかにひかる、
街は、崩れて。
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あき火
 

  








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