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月下美人と芙蓉の花  (2001年9月15日 土曜日 午前 1:59:記
昨晩花開いた月下美人が、今家中に匂っていて、もったいないのでたまには花の匂いでもお
届けします(^^;。これは近所の書道の先生宅からいただいたものですが、何年か前までは、母
親が30年くらい丹精こめて育てた大きなものが、庭の植え込みの真中あたりで、たくさんの妖
花を月あかりに浮かび上がらせていたものです。台風時や冬は玄関に入れてあたたかく介抱
 していたのを、母の方にすこし異変がきて(^^;、「家にいれるな!」と言い出して、あえなく枯れ
しぼんでしまったことでした。それどころではない毎日だったこともありますが、あれは、ほんとに
もったいなかったなあ。庭の芙蓉の花も、ついでに。  (ハイビスカス、彼岸花も追加=21日)
                                                     
月下美人 芙蓉 ハイビスカス 彼岸花
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嘉徳鍋加那の墓 嘉徳鍋加那の墓3 嘉徳鍋加那の墓2 嘉徳鍋加那の墓1 墓0

奄美大島の伝説の美人、嘉徳鍋加那の墓。

「嘉徳鍋加那やいきゃしゃる生まれしちが、親に水汲まち、いちゅて、浴めろ。」と民謡に唄われる。
写真は、大島郡瀬戸内町の嘉徳であるが、いや喜界島にある部落のことだとか、諸説あるらしい。
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エスニック
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ナミの文字、みつめて、います


ナミの音。なのに、
ナミのすがたがみえない。
こんなにあかるい……アサなのに。

「スプーンはほんとに曲がるのでしょうか。
せめてトイレで、
お茶の時間をすごしてみせます」と、血のにじんだ午後への
ナミの、ささやかすぎる
ゆめの文字。

ゆめのような、かなしい、うそ。
うそのような、かなしい、ほんと。

ゆめをあらわす、ナミの、音。
なのに、ナミの、すがたが、みえない。

遠くで、
防波堤が縦に、しずかに、くずおれてゆきました……。
防波堤の午後が、いちもくさんに、ひかって、います。
くずおれたものたちの、
ひかり、です。

予感はありました。
いや、予感など、あるはずもなく……。
書き残された文字を、砂のうえに、
ただ、砂のように、
みつめて、います。

                               
                                        (詩誌「天秤宮」18号2002年12月)