Ver 1.00



 
 






★★★『はじめてのおるすばん』★★★



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 はじめに注意事項です。このレビュー中には表現の都合上どうしてもゲーム内容のネタバレなどが含まれている

可能性があります。ゲームをプレイ中、及び未プレイの方はゲームを最低一度は攻略(エンディングまで到達) した

後で、このレビューを読むことをお薦めします(勿論、未プレイの方でも大丈夫なよう、ネタバレ的要素は極力排除

しているつもりですが、排除が万全とは言えません)。
以上の件、何卒ご理解ご了承下さい。 

 
 
@@@@@@@  ネタバレ注意  @@@@@@@








●− Review  序章 −●






 ……なんか、聞いたことのあるような無いようなゲームが話題になっているんですが。


 時は遡り2002年の元日。某メーカーからある意味で素晴らしいソフトが年賀状と共に届き、年明け早々パソコンを起動する羽目に

なった私は、別段そのソフトを遊ぶわけでもなく、関連した話題を探すために正月のNET休みを返上し、各種掲示板を徘徊していました。

 結局それ自体は納得のいく回答が得られて満足したのですが、その途中で某所の掲示板を眺めた際、何気なく目に入ってきたのが

本作「はじめてのおるすばん」に関しての書き込みでした。

 もっともそのときは「……ん〜? なんか変なタイトルだなあ」と言った程度の感想しか持たず、結果的に正月休みは「大悪司」三昧。

そしてそれが一息ついた1月の中旬。改めて各所を巡回してみた結果、私はそこで初めて話題性の高さを知ることになったのです。


 ……とは言え所詮はロリゲー。確かに話題性のあるゲームにはなんらかの付加価値があるとは言え、元々管轄外のジャンルに

対しては不介入の立場を取ることが暗黙の了解。別段食指が動くわけでもなく、まだこのときの私は本作などアウトオブ眼中。

 しかし、それから一週間以上経っても「はじるす」の話題は冷めることはなく逆に加熱。流石に無関心でもいられなくなった私は、

その辺に転がっていた雑誌を手に取り、何気なく紹介ページを見た瞬間見事に硬直したのです(苦笑)。これは犯罪だ、と。


 とりあえず見なかったことにしておこう……と決めた私は即座にこの話題を封印。そして、この一件は間違いなく忘却の彼方へと

運ばれる予定でした。ええ、そりゃもう本当に本当。

 が、しかしここで私の悪ノリ癖が発動。どうせなら「ネタで買っちゃえ」という悪魔のささやきを聞きいろいろと考えること3週間。

 結局、周囲の期待と反対を一手に引き受け、もうどうにでもなれよコンチクショウと自棄気味に笑いつつ本作を購入したわけで……。


 ……閑話休題。







●− Review1  全体の印象 −●






 ん〜、よくここまでのゲームを作った(販売した)なあ……。


 兎に角この一点だけは素直に誉めて良いと思われます。限界に挑戦したと言うよりは、ありそうであり得なかったゲームですし、

何よりここまでターゲットを絞ったゲームは非常にエロゲらしいと感じました。……結果的には周りの購買層も巻き込んでいましたが。

 あ、買った私がここで書いても言い訳にすらなりませんが、本作はネタ買いなので本来私はロリ嫌いです。一応信じてくださいな。

 ……ちなみに悪ノリが過ぎた為、一部の友達からは案の定冷たい目で見られましたが……当たり前か(苦笑)。


 繰り返しになりますが、本来エロゲとはこういう方向性であるべきというお手本みたいなゲームでした。シナリオやゲーム性を

極限まで切り捨てたやりゲー(抜きゲとは考えたくない)に徹したことに加え、特定の嗜好のみを対象としたゲーム展開……つまり考え

られる限りのロリ萌え変態シチュを作りだした制作者の煩悩にはある意味で敬意を表します。流石に見習いたくはありませんが。


 しかしその反面、シナリオやゲーム性は皆無。つまり本当に純粋なロリゲーであることも確かなので、私のように興味本位で購入

した人や何かの間違いで購入した人によっては嗜好や性癖が全く合わず、ゲームとして評価できないという人も居ると思われます。

 ……それでは、個々の見解に行ってみましょう。







●− Review2 ゲーム性  −●






 さて、正直どこから突っ込んで良いのか悩むところでもありますが……ゲーム性です。


 ゲームジャンルはADVですが、ぶっちゃけた話ロリゲーです。ちなみに1プレイは2時間程度と短めですが分岐は多いです。

 ロリキャラ以外は全く登場せず、ただひたすらに変態ちっく(というか容姿相応)なHの繰り返し。ロリ好きにとっては間違いなく

感涙のシチュエーションであると同時に、特に趣味の無い人が興味本位で購入した場合などは確実に生理的嫌悪に襲われる

と言う本来エロゲに必要かつ当たり前な「人を選ぶ」内容であることは間違いありません。

 ただ、ふぇちゲーとして見た場合、恐らく最高級の完成度ではないかと思われます。……属性が無いので断言は出来ませんが。


 何より感心したのが主人公ロリコンぶり。生粋のロリコンってこんな感じなんだとプレイヤー(私)が呆れるぐらいの変態ぶりを要所で

遺憾なく発揮していた様はまさに圧巻。主人公が変態だからこそこのようなゲームが成り立つ訳ですが、妙にリアルじみた言動や

行動がなんとも独特な雰囲気を醸し出していました。……ただ、主人公の口調には嫌なものを感じましたが。


 しかし、矢張り個人的には辛い内容でした。キャラのロリ加減はひとまず置いておくにせよ、何より選択肢自体に生理的嫌悪感を

感じる部分が多すぎです。一部の選択肢に至っては思わず「どっちも選びたくないなあ」と悩んでしまったこともありましたし(苦笑)。

 ……とにかく私の意志に反した選択肢ばかりなんですよ。本来選択肢というのはプレイヤーの意志に準じたものでなければ

ならないのですが、本作は主人公に嫌悪すら覚えたので勿論感情移入など不可。そもそもこんな「なんちゃって18歳」に何を

するんだという心情の方が強く、プレイしていて苦笑い&良心の呵責に追い込まれること多数。……参りました。


 この見解を偽善と言われようが所詮エロゲなんて五十歩百歩と言われようが構いませんが、矢張り興味本位でこういうゲームに

首を突っ込むものじゃないなあと痛感しましたね、ええ。

 もちろんそれを承知で本作を購入した立場としては、あれこれ言われると何も言い返せ無いことは紛れもなく事実ですが。







●− Review3 ストーリー −●






 そもそも最初の注意書きから既に何かが間違っている……ストーリーです。


 シナリオの概要を書こうとしてマニュアルを見たら、あまりの馬鹿らしさと平仮名の多さにブチ切れそうになったので、今回は

端折らせて貰います(苦笑)。と言うか語るまでもありませんね、そのまんまです。

 というわけで、ここも簡略しますが、正直ストーリーはあって無いようなものです。仮にも18歳かつ良い年頃のヒロイン(と呼んで

良いものか……)に対して下心バリバリ(確信犯?)な主人公の付き添いはいらないだろうと考えることが許されない状況らしいので

素直に諦めましょう(苦笑)。そもそもこういうゲームは深く突っ込むと負けですし。


 そんなわけで、要は姉妹のおるすばんを頼まれた主人公とヒロインがひたすらヤリまくる内容です。勿論双方合意なので気兼ね

なく遊べるとともに、かなり吹っ飛んでいることは間違いありません。そもそも平仮名使いまくりのヒロイン自体が怪しいですし(苦笑)。

 スケジュールの都合上、基本的には一日一人のヒロインで一日おきに姉妹が交代していくというパターンです。希に一緒のときも

ありますが、その際は間違いなく皆様のご期待に添えるパターンとなります(苦笑)。

 とにかく主人公が主人公ならヒロインもヒロイン、ついでに電話先の母親も何考えてるんだと思いっきり突っ込みたくもなりま

したが、諄いもなにも、矢張りそれをやってしまうとこのゲームが根底から崩れてしまうので却下。


 しかし、実はちょっと冷静になってみれば普通のエロゲなんですよね、これ。

 勿論やっていることは変態ロリゲですし、内容には目を覆いたくもなりますが、それ以外は普通かつお馬鹿にラブラブえっちして

いますし(やってることはイメクラまがいですが)ぶっちゃけた話、分類としては純愛系に属します。要はロリゲという概念と嫌悪さえ

なければエロゲ(やりゲー)としてこれ以上ないぐらいしっかりと成立しているんですよ、本当に。


 ただ、矢張りロリゲにさほど興味がない立場としては趣味に合わなかったと(苦笑)。厳密に言えば私個人、ロリが絶対駄目と言う

訳ではありませんが、シチュエーションが完璧に駄目。意図的に狙いすぎ&あまりにも幼すぎるのは流石にちょっと……。


 ちなみに、これ以上ないぐらいのご都合主義&強引&端折りすぎなEDはあまりの潔さに爆笑してしまいました。

 個人的に、ああいうご都合主義なエンディングは好きですね(苦笑)。







●− Review4 グラフィック −●






 巷のエロゲにおけるロリキャラが全て18才以上に見えはじめた……グラフィックです。


 実は顔(頭)だけを見るぶんには、どこにでもいる普通のエロゲキャラだったりします。持っている人はパッケージで確認すると

解るかと思われますが、胴体を隠して頭だけを見ると別段エロゲではどこにでもいる普通の娘なんですよ。もともと外見が幼く見えるの

はエロゲの特徴ですし、ここまでは至って普通かつ無難です。

 が、しかし拙いのは顔から下(苦笑)。

 今度はパッケージの顔を隠して貰えばわかると思いますが、間違いなく犯罪です。正直これは捕まっても文句言えません。


 まあ、そんなわけで登場ヒロイン(つか、姉妹)はロリキャラです。というかヤバ過ぎ。

 素直なところ驚きの方が大きかったですね。確かに何でもありのエロゲとはいえ、良くここまでのゲームが出せたなあ、と。


 さて、それを踏まえた上での印象ですが、原画は人を選ぶものの可愛い系。実際本作の9割ぐらいは絵に依存しているでしょうし、

まあ可愛いと言う点では認めます。それをエロゲに使う(勿論本番あり)のは流石にどうかと思いましたが。

 また彩色に関しても綺麗に塗られていて非常に良い感じでしたね。所々で使われているクレヨンパステル調なCGは危険を通り越して

ある種の達観さえ感じさせてくれましたが、演出としては秀でていました(苦笑)。

 あと、ちょっと注目したいのは立ちグラの服装。着せ替え的変態風味な印象もありましたが、バリエーションのある変化は非常に

こだわりを感じました。本来こういった服装(私服)の多彩な変化は当たり前のことなのですが、それを実践しているゲームが少ない

ことを考慮すると、本作は非常に良く健闘していたと思われます。


 ま、そんなわけで……。

 多分CGに関してはこれ以上語るまでも無いでしょう、ええ……。







●− Review5 操作性(システム) −●






 そう言えば久しぶりかつお馴染みだったよなあ……システムです。


 システムはビジュアルアーツ系システム。無機質的な印象は否めませんが、反面優秀な安定性を持っているので、プレイする側と

しては非常に安心して遊べるシステムだったりします。勿論本作も例に漏れず、これと言った不満点は持ちませんでした。

 勿論カスタマイズ性も良好で、まあシステムに関しては殆どノンクレームですね。基本忠実かつジャンル相応と言えるでしょう。


 機能に関して面白いなあ、と思ったのはvoiceに合わせてBGMの音量を若干落していたシステム。デフォルトではONになっていた

のでちょっと目に付いたのですが、voiceを際立たせるという面では良い手法だったと思われます。


 ん〜、それ以外は本当に無難かつ妥当なシステムでしたね、ええ。

 強いて言えば分岐に伴う難易度の上昇が見受けられたぐらいでしたが、これはまあ許容範囲内かと。







●− Review6 音楽 −●






 はい、音楽です。


 可もなく不可もなくと言ってしまえばそれまでですが、それまででした(苦笑)。

 元々場面のシチュエーションが多いゲームではないので、必要最低限の部分でそれに準じた音楽が鳴っていた……と言う印象しか

持ちませんでしたね。もっとも、本作のようなゲームではそれだけで充分であることは間違いありませんが。

 それ以外の要素で印象に残った点としてはまずvoice. 取り立てて上手い訳では無いのですが、絵柄と融合すると微妙に凶悪な

方向かつ展開になるところが恐いというか何というか(苦笑)。なんだかんだで幼げな雰囲気は出ていたと思われますね。

 あともうひとつ印象に残ったのはオープニングの歌ですが……歌詞があらゆる面でヤバイと思ったのは気のせいということで(苦笑)。


 まあ、結果的にはゲーム相応の出来だったと思われます、はい。







●− Review7 総合評価 −●






 新しい世界を垣間見たつもりはありませんが、結果的には良い勉強になったと思います。逆に、強いて言えば思ったほど強烈では

無かったという印象の方が強いですね。そもそもエロゲの根底が同じであったことや、変態なりに純愛していたことがその最たる理由

だと思われます。まあ、ロリ以外は至って普通のヤリゲーでしたし。

 それと、ひとつ重要なことですが……ゲーム云々と言うよりも、まず値段の安さは高く評価したいです。

 意外に忘れられている気もしますが、定価5800円と言うのは非常に良心的価格です。相応感もありましたが、巷ではこれ以下で

定価8800円というゲームも多数あることは言うまでもありません。何より、衝動買いに走れるだけの値段だったことは私にとっては

非常に有り難かったですね。流石に悪ノリとは言え、それほど余裕のある生活をしている訳ではないので……。


 さて、結論です。

 ロリ好きでエロゲをたしなむ人であれば、ほぼバイブル(聖書)的なゲームでしょう。逆に、ロリ嫌いだという人にとっては確実に

地雷級の内容であることは言うまでもありません。要は完璧に両極端な評価である、と。本作はこれが全ての評価になりますね。

 まあ、様々な意味で話題性があったゲームなので、話のネタに購入するぶんには罰も当たらないと思います。ただ、買う際にはそれ

なりの代償と多方面からのレッテルを貼られることは覚悟しなければなりませんが……。

 どこぞの法案改正にはいろいろと危惧している今日この頃。でも、こういうゲームなら思う存分取り締まって欲しいかも(苦笑)。


 さて、今回はこの辺で筆を置かせて貰います。

 縁があれば次のレビューでお会いしましょう(^^)/〜





2002/03/02 流 雷氷



Post,Script,


昔どっかで聴いた「僕はロ○コン」をEDに採用すれば伝説になったと思う今日この頃。




< ゲーム動作環境 >


 
 


OS=日本語版Windows95/98/Me/2000/XPが動作する環境

CPU=Pentium133MHz(推奨Pentium166MHz)以上

メモリ=48MB(推奨64MB)以上

HDD=空き容量5MB(推奨640MB)以上

解像度=640×480:ハイカラ−(推奨フルカラー)表示が可能であること

CD−ROM=2倍速(推奨8倍速)以上

音源=WAV、PCM

DirectX=Ver5以降



  


 
(一部パッケ−ジより抜粋)




< 補足 >




原画:不明」

シナリオ:不明」

音楽:不明」

音声:あり(女性キャラのみ) アニメ:なし 」

価格:5800円」

初回特典:なし」

年齢制限:18禁」

メディア:CD」

(順不同、敬称略)
 
 
 
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< 評  価 >
 
 
 
『はじめてのおるすばん』
 
 
 
メ−カ−   ZERO
 
ジャンル    ADV
 
 
 
ゲ−ム性         7点
 
スト−リ−         6点
 
グラフィック          7点
 
操作性           9点
 
音楽             8点
 
 
 
合計 37点






<評価概要>





ADV。可もなく不可もなくだが、ゲーム性が皆無なヤリゲ&抜きゲとしての評価なので、点数自体は低め。

あってないようなもの。主人公を含め、全て間違った方向に壊れている。ロリ好きなら問題無いが、それ以外は……。

犯罪。と言うか、顔から下が犯罪。ただ、可愛い系ではあるので、好みと体型が合えばツボに入る可能性もあり。

ビジュアルアーツシステム。機能的には殆ど問題なし。なによりも基盤が安定しているのは良いこと。

普通。ただ、OPの歌は別の方向で衝撃を受けた。ホント、よくこんなゲームが出せたもので……世の中間違ってる。



 
(上から順に、ゲ−ム、スト−リ−、CG、操作、音楽と各1行ずつの簡易評価説明)





<評価用プレイ時間参考表>




1プレイ時間     約02時間30分

総プレイ時間     約04時間00分
 
1プレイにおけるHシ−ンの割合(時間) 約00時間45分