新品ボールなら必ずそれを梱包してきたボールケースがあります。ケースにはそのボールのいろいろな情報が記載してあることが多いのです。これは、そのボールの何よりの情報源となります。
できれば、センターの人にドリル前に見せてもらってみてはいかがでしょう。というのも同じボールでも、ちょっとした数値で動きが異なる場合が多いからです。
では、具体的にボールケースを見て何がわかるのかを見てみましょう。
製造NO
これはボールに刻印されているのものと同じ番号ですね。もしケースの数字がボール刻印されているのと同じ番号でなければ、違うボールのケースを見せられているのです。また、会社によっては製造番号により製造年や製造工場、ポンド数がわかるものがあります。
ボールの重さ
ボールの重さの表記には2つの方法があります。例えば15p03ozという表記は15ポンド3オンスということ。15.19なんてかかれていたら15ポンド19オンスということではなくて、19というのが100分率での表記なのです。オンス数に直すなら、1ポンドは16オンスなので19×16/100=3.04ということで約3オンス、つまり先ほどの表記で15ポンド3オンスということなのです。
トップウエイト
そのボールのトップウエイト(上下バランスの格差)が書いてあります。トップウエイトは規定により3オンスまでバランス差が許されています。ちなみに4オンス以上の表記があるボールもありますがドリルすることにより3オンス以内に収まります。トップウエイトが重いほど、よく走り、曲がりはじめると曲がりのキレも鋭いでしょう。(ただ球質によっては走りすぎて曲がりがでずらいこともあります)反対にトップウエイトが軽いと手前から転がりがでるようになりゆるやかな曲がりになりやすいです。
ピンの位置
PIN−IN(ピンイン)、PIN−OUT(ピンアウト)もしくはPIN3−4(ピンはボールの中心から3〜4インチ)という風に書いてあります。(詳しくは下を見てね)
ボールを触ってみたり、表面のピンの位置などを確認することによってもわかることがあります。
ボールの見た目
ザラザラと粗い目のボールは曲がりが手前から早く出始め、大きく曲がるボールが多く、ツルツルと光沢があり目が細かいボールはオイルゾーンでは走るボールが多いです。
ボールの手触り
ボールを触ってみてください。キュッキュッとすいつくような感じの手触りでしたら、リアクティブ系のボールです。吸いつき感が強いほど、オイルゾーンで走り、ドライゾーンで急激に曲がるボールが多いです。オイルのあるなしに左右されやすいのが特徴で、それがレーンによって良い結果に繋がるケースとそうでないケースとはっきりしやすいことが多いです。見た目がツルツルで触ってもスベスベのボールはプラスチィックボールで、曲がりはほとんど出ません。ザラザラ目のボールはオイルゾーンでも曲がりがでやすく安定感のある曲がりが特徴となります。
ピンの位置
ボールケースにも記入されていますが、直接見たほうが確かですよね。ピンとはウエイトブロックをそこにつるしたという表示です。だいたい7mmぐらいの色のついた丸い印です。ボールの中心(CG)からピンの位置が2インチ以内ぐらいまでのボールをピンインのボールと呼び、それ以上の距離のボールをピンアウトのボールと呼びます。ピンインのボールは手前から曲がりやすく、なだらかに曲がり、ピンアウトのボールは走りやすくボールのキレもよくなる傾向にあります。