多血小板血漿(PRP)

☆組織再生療法☆多血小板血漿(PRP)の応用
現在注目されているPRP療法とは患者さん本人の血液中の血小板を遠心分離させ、 血小板を濃縮させた血漿を各種の手術などに用いることで傷口の治癒を早め、また骨の再生などを飛躍的に良くするものです。
患者さんご自身から採血した血液を遠心分離機にかけて何段階かに分離して作りだしたPRP(多血小板血漿)を傷口にかけたり人工の骨補填材と混ぜて骨の薄い部分に入れたりします。
PRPはすべて患者さん自身の血液の成分から作られますので安全なうえアレルギーなどの心配もありません。 この再生療法とも呼べるPRPを用いることで従来手術できなかった場所のインプラントも可能となり、合わない入歯に苦しんできた多くの患者様の福音となっています。
抜歯直後の様子
PRPとコラーゲンスポンジを抜歯窩に挿入
縫合
術後1週間後の口腔内
抜糸時
術後1ヶ月後
通常の2〜3ヶ月後の状態になっている
PRP(多血小板血漿)による骨再生療法 歯科領域では、以前から、骨の再生に関していろいろな治療法が行われてきました。 その代表的な治療法が、歯槽膿漏ではGTR、インプラント治療ではGBRと呼ばれる骨再生治療です。 その中で、今、最も注目をされているのが多血小板血漿(PRP)を利用した方法で、組織再生の能力を最大限に高める治療法です。 まず、血小板についてご説明いたします。 血小板は創傷治癒になくてはならないものです。たとえば、足に怪我をして傷口から出血します。それが時間がたてば、血が固まり、治癒過程が始まり、傷口は治っていくでしょう。 それでは、どういう風にして治癒が起こるのでしょうか。血小板には、多くの成長因子が含まれていますが、その働きによって創傷治癒の調整あるいは促進が行われるのです。 ところで、その成長因子ですが、代表的なもので、血小板アルファー顆粒中に
 1. 血小板由来成長因子(PDGF)
 2. トランスフォーミング成長因子β1(TGF−β1)
 3. トランスフォーミング成長因子β2(TGF−β2)
などが含まれています。これらの成長因子により、傷ついた部分が再生されるのです。 PRPは、血小板の塊ですから当然凝固するわけですが、その凝固時に先ほどお話した成長因子(造骨因子)を放出することとなります。 その結果、骨再生の能力が最大限に高められることとなり、より確実に、より安全に造骨が可能となるのです。
また、このPRPは自己血液から造りだした組織再生促進剤であるため、最近注目を浴びている薬害問題、つまり、狂牛病、肝炎、エイズ、クロイツフェルトヤコブ病などの生物由来成分による医原性感染とは無縁なことは、患者サイドにとっては非常に安心できるものです。