ロッシーニ「マティルデ・ディ・シャブラン」のみどころ


・ポイント
・あらすじ
・楽曲の構成
・聴きどころ


<ポイント>

・巨大な第1幕は2時間掛かる
音楽は言葉もないほど美しくないですし、話の筋も見ていれば大体はわかると思うので、特に予習しなくても十分楽しめると思いますが、さすがに第1幕が2時間近く掛かるということだけは頭に入れておいたほうがよいと思います。

特に第1幕の後半は長い曲が多いので、ひょっとして休憩時間が寝ている間に終わってしまったのではないか、と不安になることもあながちあり得ない話ではありません。音楽の内容は全く違いますが、ワーグナーの楽劇を観る体制で望むことをおすすめします。

・主役二人は超難役。なのにアリアなし?
特にテノールのコッラディーノはドン・ラミロの軽やかさとレイチェステルの力に加え、ハイCがいつでも自由に出る、という究極の条件が求められます。現在この条件を満たすテノールは残念ながら世界で1名ほどしかいないでしょう。

タイトル・ロールのソプラノもさんざんお疲れのところ、ラストで「理髪師」の伯爵のようなジェットコースター・フィナーレを歌わなければなりません。両者とも多少へばったりとちったりしても、暖かい拍手で応えてあげたいものです。

この難役の二人は重唱で長いソロを歌うことはあっても、舞台上で一人になって長い見せ場がありません。テノールは全くないわけではないようですが、唯一の全曲盤CDではカットされていました。アンサンブルだけで手一杯だからもう勘弁してくれ、と申し出があったに違いない、とにらんでおります。

・アンサンブルで声の洪水を楽しもう
長いオペラなのにアリアが少ない分、複数人数で歌っていることが多く、二つのフィナーレを除いても、二重唱×2、四重唱、五重唱、六重唱、と勢揃い。数少ないソロもよいですが、たくさんの人が歌い始めたらロッシーニ以外ではまず聴けない声の洪水に身を委ねるという贅沢に浸りましょう。

重唱が多いということは必然的に一人当りの舞台に出ている時間が長く、歌う分量も多いので主役だけでなく7人全員が水準に穴がないことも重要かと思われます。

・脇役のほうがおいしい?
イジドーロのソロが多い第2幕の導入部を加えると、サブであるエドアルドとイジドーロには逆に、2曲ずつ与えられています。歌手も観客も一休み、という雰囲気は拭えませんが、アピールのしどころでもあるでしょう。

・散文的なリブレット
リブレットを読むと普通の会話調の部分が多いように思います。もちろん大部分は韻を踏んでるようなのですが、まとまったアリアにできるような部分も少なく、シェーナから重唱に入るポイントなども無理やりな部分もある、ロッシーニでなければさばききれないような難しいリブレットです。

スタンダールはこの曲の評判を「最悪の台本に小ぎれいな音楽」と聞いたそうですが、少なくとも当時の作曲流儀からすれば、かなり音楽はつけにくかったのではないか、と想像します。

・主役2人プラス5
主要な登場人物は8人ですが、アンサンブルにからむのは7人です。

 マティルデ(ソプラノ)−()
 コッラディーノ(テノール)−()

 ダルコ伯爵夫人(メゾ・ソプラノ)−()
 エドアルド(アルト)−()
 $イジドーロ(バリトン)−()
 *ジナルド(バス)−()
 +アリプランド(バス)−()

改訂等の詳しい解説はこちら。
オペラ御殿(Rossini Gotenへ)

キャストなどはこちらをご参照ください。→Rossini Opera Festival

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<あらすじ>

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<楽曲の構成>

=第1幕=
・☆   序曲
・☆   導入部
・☆   イジドーロのカヴァティーナ
・☆☆☆ 四重唱−
・☆   エドアルドのカヴァティーナ
・☆☆  二重唱−
・☆☆☆ 五重唱−
・☆☆☆ フィナーレ(4人)

=第2幕=
・☆   導入部
・☆   エドアルドのカヴァティーナ
・☆☆☆ 六重唱
・☆☆  二重唱
・☆☆☆ フィナーレ

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<聴きどころ>

=第1幕=

・☆    序曲

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