ポリマーとワックスの違いってなんだろう?

 車好きの方々なら十分ご承知の事だとは思いますが、ワックスの基本成分は天然カルナバ蝋、または石油ベースの蝋が使われている。
それに対してポリマーとはその名のとおり化学合成され外的要因に対して分解、変質等の耐性を持たせたシリコン・フッ素等の高分子(ポリマー)と呼ばれる物の組み合わせで出来た物である。

 自動車塗装への作用はどちらも同じなのだが、ワックスの場合はその成分上、それ自体が酸化に弱くコート剤としての寿命が極めて短い。
つまり酸化が始まれば、塗装上に汚染物質が付着した状態と同じ事になり、
「反作用」として塗装に伝染性の酸化として悪影響を与えてしまう事に有る。わずか数回のレベルならばたいした事はないが、繰り返し繰り返し使用する毎にそのダメージは蓄積されていきます。
更に言うなればワックスには使用期限という物があり、一度開封すれば使用しなくでもそれ自体の酸化は進んでしまいます。酸化したワックスを塗装にかければ、見た目の美しさとは裏腹にダメージを与える事も有り得ます。

「ワックスの開封直後の使用では1月経っても、わずかでも水弾きが残っていたのに、使用する毎に最後には1回の雨ですぐにべたべた。」そんなふうに感じられた事はないですか。


※参考上記のワックスのウィークポイントを考慮してワックスに取って代わったのが、ポリマーコーティング剤という事になるが、私達プロ用の物にしても、一般量販品にしても、ただのワックスベース(石油系有機溶剤、乳化剤、香料、着色料等。酸化しやすい)に高分子を混ぜただけで「ポリマー」と称した、いわゆる粗悪品が多い。当然高分子成分は別としてワックスベースから酸化が簡単に始まる。コート剤としての寿命も塗装に与える影響もワックスとなんら変わらないという事になります。ポリマー剤として扱うならば注意が必要です。 


 ガソリンスタンド、カーショップ等ワックスを販売。または販売に関わっていらっしゃる方々の皆さんには誠に申し訳ない表現になってしまいましたが、要するに一般消費のお客様個々がポリマーはポリマーとして、ワックスはワックスとしてそれぞれの能力をご理解の上、ご使用して下さる事が重要だと感じます。
 事実今日では塗装その物の耐久性が向上し、実際には極端に神経質になる必要も無く、あまりお車の美観に敏感でない方は、何も高価なポリマーコーティングを施さなくても、時々ワックス。時々ポリマー屋等磨きの専門業者に「磨きのみ」としてメンテナンスをされれば十分だと思いますし、必要以上の出費もいくらか抑える事が出来ます。
 また逆の解釈をすれば、塗装その物の品質が向上したならば、それに見合ったメンテナンスの質の向上も必要とも言えます。(つりあいの取れないお手入れは大本を傷めてしまうのが常です。)
 お車の美観の「色、つや、深み」まで意識、注意深い方は、やはりポリマーコーティングの選択をお勧めいたしたいと思います。


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