マザー・テレサの名言
人は不合理、非論理、利己的です。気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。気にすることなく、善を行いなさい。目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。気にすることなく、やり遂げなさい。善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。気にすることなく善を行い続けなさい。あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。気にすることなく助け続けなさい。あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
「どうして 誰も分かってくれない んだろう」
そう悩んでいたシンジくんが、「ああ、みんな悩んでいたんだ。僕だけじゃなかったんだ」と気が付いて、「おめでとう」となる有名アニメが思い浮かびました。

エヴァのシンジくんが傷ついて悩んでいたのは、マザー・テレサが語っている
世の中の理不尽さ と無縁ではないと思います。

マザー・テレサのように、「気にすることなく」は、出来るかどうか分かりませんが

シンジくんのように、「悩んでいたのは僕だけじゃなかったんだ」と気づかされて
勇気づけられる言葉 であると思います。

エヴァのテーマは「人類の進化」だと解釈しております。
人類が進化して、他人と同化し、心の壁<ATフィールド>がなくなり、気持ちが分かるようになって、主人公の悩みも解消した、というように。

アーサー・C・クラークの 「幼年期の終り」 と 「2001年宇宙の旅」 も 人類の進化がテーマでした。エヴァも同じ系列の作品なのでしょうね。
 <エヴァのストーリー展開>
    使徒
視点で物語を見てみよう
  • 人類は、心の壁<ATフィールド>が存在するため他人の気持ちが分からず、争いも絶えなかった。
    それを解消すべく使徒は人類に接触を試みるが、人類は使徒を宇宙人による侵略と勘違いし対立する。
    使徒は渚カヲルを派遣し、敵ではないことを証明し、心の壁を開放する。

  • この進化を軸にしたストーリー展開は、アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」と良く似ています。一度お読みになるのもよろしいかと思いますよ。

  • イソップの寓話「北風と太陽」という解釈も成り立ちますね。
  • 使徒は最初、旅人のマント<心の壁>を取り払おうと北風で<強引に>来ますが、うまくいかなかったので太陽<渚カヲル>を派遣した、というように。

  • 「心の悩みを聞かせて」という使徒に「ATフィールド(心の壁)全開!」(悩みなんて聞いてくれなくていい!)となってしまう人類。主人公の年代である中学生くらいには、特にありがちですね。
  • 「幼年期の終り」に「北風と太陽」をミックスした作品が、「エヴァ」なのかもしれません。あと、主人公の初恋の相手が父親の愛人だったという内容の、ツルゲーネフの「初恋」(ただ小悪魔的な性格のジナイーダは綾波レイとは全然違いますが)と、意識の底で全人類がつながっているというユングの「集合的無意識」。いろいろな解釈ができる作品ですね。
参考文献
幼年期の終り ハヤカワ文庫
2001年宇宙の旅 ハヤカワ文庫
失われた宇宙の旅2001 ハヤカワ文庫 
イソップ寓話集 岩波文庫
初恋 岩波文庫
大切なのは、「これはSF作品だけど、実自分たちの身近な問題を描いている」ことに気づくこと。それが、役の人物を生き生きと本物のように演じるコツなんですね。

これらを踏まえて、エヴァのキャラを読み解きますと、

綾波レイは、シンジ君のように社会に適応しようとしてストレスをかかえてしまうのではなく、心を閉ざすことで対処しようとしている少女。だから2人は似た者同士、対処の仕方が違うだけ。とか

アスカ・ラングレーは、
心の弱い部分を他人に見せまいと陽気にふるまっている少女で、実は気が弱いことの裏返し。

シンジ君に対して強気に出てしまうのは、

シンジ君の性格が、「他人に知られたくない」アスカ自身の弱い部分を投影していると本能的に感じてしまうため、
見たくないものは遠ざけようと あのような態度に出てしまう、といった解釈が成り立ちます。

「そういう人って、自分の周りにもいるよね」

そうやって、自分の身の周りの日常を観察しながら、アニメなどの人物に命を吹き込んでいくのが
演技なんですね。
SFをSFのまま演じると、地に足がついていないフワフワした演技になってしまうことがあります。

SFに
日常の感覚持ち込むことで、「現実に宇宙人が攻めてきたことはないけど、もしも仮にそうなったらこんな事態になるんじゃないか」と、演技にリアリティ生まれるんですね。

もちろんこの他にも、いろいろな解釈があっていいと思います。
解釈の違いから個性が生まれ、他人とは違う演技表現できるようになるのだと思いますから。
頑張りましょう。
ほぼ同じスタッフによる「シンゴジラ」は、ゴジラが進化しましたね。進化というテーマがお好きなのかもしれませんね。