インタビュー見出し

新和託送をつくられてからの『歩み』と今後の『展望』を。
また、目まぐるしく変化する運送業の今後の動向などをおうかがいしました。

- 新和託送をつくられた経緯を教えてください -
 もともと働いていた職場が倒産したのが始まりです。その後知り合いが運送業をしているのに憧れをもち、車を運転するのも好きでしたし、 そういった仕事に携わりたいと思い赤帽労働組合に加盟しました。最初は懸命に走りまわりましたよ。そのうち仕事も回ってくるようになり繁盛し、事業を広めたいと株式会社新和託送を設立し今に至ります。
- 会社創設にあたり一番苦労をされたことは? -
 一番は資金面ですね。車を調達する資金も必要でしたし、むしろマイナスからの出発でした。それに加え、何もないところからのスタートでしたので、もちろん仕事も最初から用意されている訳でもなく、仕事を確保するのに最初は必死でした。
 最初の1、2ヵ月は仕事が月に数回しかなくチラシを折り込みチラシに入れたり、それまで付き合いのあった人脈にお願いして紹介してもらったり、種をまけば、花が開くことを信じて必死に駆け回りました。半年から1年くらいたって、その熱意が実りはじめ徐々に仕事が入ってくるようになりましたね。回ってくる仕事をこなしつつ営業活動も行い、仕事の範囲を広めていったので、1年たったくらいから休む暇もなく一日中忙しくなったのが大変でした。
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- 紆余曲折あったこれまでの経緯で、これだけは自分の中で守り通した信念のようなものはありますか? -
社長インタビュー写真 一つ目は『誠意』をみせること。事故や仕事の中での行き違いがあった場合でも責任逃れをするのではなく、そういった時にこそ誠意をみせ真摯に対応しなければならない。これまでの私の経験の中で、誠意を相手にどのようにみせるかが大事だと学びましたね。
二つ目は『あきらめない』こと。ちょっと先まで行けば解決する問題やチャンスも、手前であきらめてしまえば終わってしまう。粘り強く我慢すれば、チャンスとなって自分に返ってくる。そういった積み重ねで、先見の明が養われます。
 ベースに自信や経験というのがありますが、最近の若い人は直ぐに諦めて、投げ出してしまう人がいますね。『もうちょっと、我慢せぇよ』って思いますね。それは、仕事だけでなく趣味でもスポーツでも何でもいいのです。とにかくあきらめず我慢すること。そうしないと何も前には進みませんからね。
- 現在、新和託送で働いている社員・スタッフの方々はどのような方々ですか?また、望んでいることはありますか? -
 みんなまじめで大人しいかな。 また、仕事に対して責任感をもってやってくれています。急に仕事を休むことや、配送での事故やトラブルなどは少ないです。株式になる前はいい人材を確保するのが大変で、トラブルも多かったが今は社員に任せられるくらい信頼しています。
 社員には自主性を持ち自分で考えて行動することを望んでいます。縛りつけるようなことは、よっぽどでない限りはしないですね。自主性をもち積極性のある社員にはどんどん後押しします。
 会社という組織では相手を認め、尊重し合わないと成り立たないので社員同士もそういった思いやりを持ち、仕事での衝突も妥協できる部分は妥協し、お互いを認め合うという気持ちを持ってほしいですね。
- 運送業界にとって、増税や原油高という大きな問題に直面していますが、今後はどのように変っていくでしょうか? -
 トラック、バイク便や軽貨物便を含めた全ての運送業において、モノをただ運ぶだけではなく請負を含んだ付加価値のサービスが今後必要になってきます。その中で、例えば自社で倉庫や作業場をもち荷物を預かりピッキングや仕分けなどの軽作業を行ったり、搬入だけでなく搬入物の使用方法や取り付け作業を行ったり。こういった、今まで荷主が行ってきた作業を運送も含めてわれわれが作業することで効率的に補うことができます。 このままでは、ただ原油も含めた経費が上がる一方で運賃は下げられるだけなので、他社にはできないスキルも含めたサービスが今後運送業界でも必要になってきます。
 また、運送業界でもっと手を取り合い助け合う必要がありますね。ネットワークを更に強め、積載率を上げ走ることで効率的に運搬ができます。荷主の負担も減り、運送のコストも下がるわけですから、双方に利益を生むことができます。業界全体でこういった体制をもっと円滑にする必要があります。
 運送業界の生き残という意味では、今後は業界内でもM&Aが増え、淘汰されていく時代になるでしょうね。
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- では、最後になりますが新和託送の今後の抱負をお聞かせください -
 社内の人材育成というのが今後の課題ではあるかと思います。業界としてもドライバーが高齢化し若手が少なくなっています。人材育成をし、もっと仕事の効率化を高める必要があります。社内はもちろん、業界や組合が一致団結し、苦しい時は助けてもらい、余裕がある時は周りを見て助ける。そういった助け合う気持ちを持ち、新和託送はこれから人間としても社会として大きな存在であり続けたいと思います。