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学習指導案作成教本 国語科(改訂版) ISBN978-4-915442-85-8             ×旧版末尾コード 82-7
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学習指導案作成教本 社会地歴公民科(改訂版) ISBN978-4-915442-83-4
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「新編 教育実習の常識」、好評発売中です。
「学習指導案作成教本 英語科」は、4月末品切れとなりました。
「ことばの織物第2集 昭和短篇珠玉選」は品切れとなりました。重版はありません。
「子育て支援を考えるために」、在庫僅少です。書店注文入手可能ですが、重版予定はありませんので継続してのご採用には応じられません。

*在庫のある本の概要は、書名をクリックしてください。
新編 教育実習の常識(740円+税)
増補版 実践教育実習(500円+税)
学習指導案作成教本 国語科(改訂版)(1200円+税)
学習指導案作成教本 英語科(改訂版)
学習指導案作成教本 社会地歴公民科(改訂版)(1200円+税)
学習指導案作成教本 家庭科
学習指導案作成教本 音楽科
学習指導案作成教本 理科
学習指導案作成教本 美術科
学習指導案作成教本 保健体育科
受講ノートの録り方(786円+税)
速く書く 講義・講演筆記の技法
課題レポート作成の基本
大学生のための文章表現入門(1000円+税)
大学生のための文章表現入門「【演習編」(700円+税)

大学生のためのレトリック入門(900円+税)

大学生のための敬語速修ノート(860円+税)
大学一般教養課程履修読本
改訂版 幼稚園・保育園実習の常識(800円+税)
×新版 施設実習の常識(790円+税)
保育者をめざす人のための就職小論文・作文の書き方(1000円+税)
自我の芽生えとかみつき(1500円+税)
× 子育て支援を考えるために(2100円+税)
乳児保育(1300円+税)
子どもと環境
ことばの発達ガイドブック
ことばの織物 短篇小説珠玉選(1845円+税)
ことばの織物第2集 昭和短篇珠玉選
近代日本心霊文学セレクション 霊を読む
× 文芸と言語メディア
新編 宮沢賢治歌集(1600円+税)
近代への架橋(5600円+税)
近代文学の領域(3500円+税)
対照読解 川端康成
対照読解 芥川龍之介


●最新刊 12月20日刊 好評3刷、発売中!

兄・宮沢賢治と家族を見つめる妹のまなざし。

屋根の上が好きな兄と私
宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録

栗原敦(実践女子大学名誉教授)監修/宮澤明裕(宮沢賢治記念館学芸員)編
A5判78頁 定価900円+税

ISBN978-4-915442-33-9 C0095

岩田シゲ(1901~1987)は宮沢賢治の5歳下の妹。本書はシゲが婚家・岩田家の孫たちのために綴った賢治の思い出他を収めた私家版冊子を書籍化したものです。貴重な新事実を含みながら、賢治や彼を包む家族の姿が生き生きと描かれます。

読売新聞で大きく報じられました。
昨年12月1日付読売新聞社会面で「賢治妹が見た『永訣』」として本書の刊行が大きく報じられました。これに続き、同紙1月4日文化面では「賢治の人生・文学 新たな視点」として、本書の注目点が紹介されています(執筆/杉浦静・大妻女子大学教授)。

杉浦さんは、この稿で本書収録の「姉の死」という文章を取り上げ、
「詩「永訣の朝」の賢治は、……上の妹トシのため、ひとりで「まがったてっぽうだまのように」霙の中に飛び出したのではなかったのかと。……(引用注・シゲの回想によれば)庭には、明らかにシゲがいっしょにいた。さらに、賢治が両手ですくった雨雪を「茶碗に受け」たのもシゲだったのだ。」
として、
「ここから照らされてくるのは、「永訣の朝は」、妹トシにまっすぐに向き合った詩として書かれているという事実だろう。」
と指摘しています。
そして
「このように、宮沢賢治の文学や人生について、考え直させられてしまうような回想録なのだ。」と本書のもつ意味を説き、さらにシゲさんの別の文章の注目点にもふれた上で、読めども尽きない一冊である、と稿を結んでいます。

毎日新聞では、今期直木賞受賞者が本書に言及しています。

1月24日付毎日新聞夕刊の文化面には直木賞受賞者・門井慶喜氏の寄稿「宮沢賢治と比べてみれば――直木賞に選ばれて」が掲載されました。その中で門井氏は、本書から賢治のエピソードを引いて、次のように記しています。

「地下の賢治としては、/――生きているうちに、この風景(賢治作品が大量に出版されている状況――引用注)を見たかった。/とくやしがるだろうか。それとも(略)/案外、前者かもしれないなとも思う。最近刊行された妹シゲの回想録『屋根の上が好きな兄と私』(蒼丘書林)によれば、賢治には、どうやら浪費家の一面があったらしいからだ。賢治は浮世絵の蒐集の趣味があったが、ときどきわざと古本屋に安いので売ってしまうので、シゲが、(後略)」

東京新聞のコラムでも紹介!

2月6日付東京新聞夕刊の文化面「大波小波」では、「賢治、もう一人の妹」のタイトルで、今期芥川賞受賞作とからめて本書の紹介がありました。(執筆/「又三郎」氏)

「今期芥川賞の若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」はその題が宮沢賢治の妹を送る詩「永訣の朝」から採られていることが話題となっている。(略)/ところで、「とし子」のためにあめゆきを採ってきてやる兄賢治を手伝っていたのがもう一人の妹シゲであった。(略。シゲの書き残したものがあったことは――引用注)長く知られていなかったが、最近『屋根の上が好きな兄と私 宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録』(蒼丘書林)として公刊された。(略)「文学の故郷、岩手」を立証する良い資料ではないだろうか。」


岩田シゲによるこの回想録は、シゲが七〇歳を過ぎた頃から書き留めていたものに拠ります。……
「屋根の上が好きな」兄と妹の心の通わせ方、丈夫で元気な次妹ならではの位置からの光りが、この回想に一段の輝きを与えていることは、お読みいただいた皆さんにそのまま感じ取っていただけることと信じます。 (「解説」より)


●主な内容
【本編】賢治兄さんのこと
兄さんについての記憶の始まり/兄の声/屋根の上が好きな兄と私/兄の入院/ 北小屋のこと/兄が母の役にたったこと/母の染め物/「万福」さんのこと/ 大内納豆屋さんのこと/母の旅行と兄の徴兵検査/寒い朝/浮世絵/花巻祭のこと/陰膳/姉の死
【付】岩田家の人びと
【解説】次妹の場所
―生き生きと、愛に満ちて 栗原敦

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……送料のご負担なしで、最寄りの書店で入手できます。書店に「地方・小出版流通センター扱い、蒼丘書林(そうきゅうしょりん)の新刊『屋根の上が好きな兄と私』」と指定しご注文ください。入荷までに少し日数がかかることがあります。
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(2)小社に注文……最寄りの郵便局備え付けの郵便振替用紙でご送金ください。送料をご負担いただきますが、ご送金後おおむね4~5日で郵便受けに届きます。
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2017年11月発売
芥川龍之介試解
 呪縛の構造

西原千博(北海道教育大学札幌校教授)著
四六判上製 定価3000円+税

ISBN978-4-915442-21-6 C0095

【主な内容】
序にかえて
第1章 芥川龍之介の初期作品に関する一考察 
〈過剰なもの〉という呪縛 
第2章 『ひょっとこ』試解 〈対照〉の呪縛
第3章 『羅生門』試解 「作者」の呪縛、あるいは呪縛からの逃走
第4章 『或日の大石内蔵之助』試解 話者の呪縛
第5章 『地獄変』試解 「見る」という呪縛
第6章 『奉教人の死』試解 呪縛としての「刹那の感動」
第7章 『杜子春』試解 呪縛された父親、あるいは父と息子の物語
第8章 『秋山図』試解 画は言葉の呪縛を超えられるのか
第9章 『藪の中』試解 真相という呪縛、あるいは言葉による呪縛
第10章 『玄鶴山房』試解 〈内〉と〈外〉との対照、あるいは〈内〉の呪縛
結びにかえて




発売中
宮澤賢治

童話と〈挽歌〉〈疾中〉詩群への旅


宮澤哲夫著
四六判上製 定価2900円+税

異界彷徨や異種間交流を描いた童話群、
妹の死、自らの病いと死に向き合い紡がれた詩群――。
作品をていねいに読み解きながら、賢治の心象世界を旅する。

ときに賢治に成り変わって、あるいは登場人物の目線に立って、作品生成の劇のプロセスを辿る。これは先行論文を読み込み、充分に吟味し、かつ長い時間をかけて自らの理解を深く練り上げてきた著者でなければできない読解の成果である。
――吉田文憲(詩人・宮澤賢治研究者)

●主な内容
Ⅰ 童話への旅
第一章 多層化する人格・1 〈チュウリップ王国〉作品群にみる旅と定住
〔若い研師〕/〔研師と園丁〕/チュウリップの幻術 ほか
第二章 多層化する人格・2 西域作品群の時空と主人公像
インドラの網/マグノリアの木/雁の童子
第三章 交錯するロジック
茨海小学校/とっこべとら子/注文の多い料理店
第四章 共存への願い
狼森と笊森、盗森/かしはばやしの夜/なめとこ山の熊/気のいい火山弾
Ⅱ 〈挽歌〉〈疾中〉詩群への旅
第一章 〈挽歌〉詩群への旅
第二章 〈疾中〉詩群への旅


発売中!
童話編に続く「未明」第3集、随想編。

新選 小川未明秀作随想70
ふるさとの記憶

編・解説/小埜裕二(上越教育大学教授)
A5判 定価2000円+税


静かな城下町、上越・高田で過ごした特別な時間、美しい自然と忘れえぬ人々――。ふるさとをめぐる小川未明の随想70篇を集成、モノクロームの世界と原色の点景が織りなす未明文学の原風景を味わう。解説「小川未明の随想と郷土」、語注つき。

未明といえば、もちろんまず童話だが、(略)また折にふれての随筆も、おびただしい数にのぼる。本書はその中から、「ふるさとの記憶」という副題のとおり、ふるさと高田の思い出と、故郷というものが人間にとってどんな意味を持つか、というテーマの文章をよりすぐった一冊である。
(略)
故郷への思いにあふれたこの随筆集によって、私たちの心に、よりくっきりとした未明像のうかびあがって来たことを喜びたい。(児童文学作家・杉みき子、新潟日報2015.9.20紹介記事より)

……描かれる故郷は、暗く寂しい雪国、学校教師への反抗、貧富の差への憤り、師団入城で俗化する街への嫌悪など、一読の限りでは否定的だ。ところが、尽きせぬ家族への情愛や好奇心を満たす自然、つつましく暮らす人々への共感、至純の初恋など、懐かしむべき思い出がそこに必ず裏打ちされている。
(上越タイムス、2015.8.20紹介記事より)


発売中
東北岩手を軸とした国際的文化のタイムカプセル、賢治作品を読み解く。

宮沢賢治論 幻想への階梯

奥山文幸(熊本学園大学教授)著
四六判上製 定価3000円+税


宮沢賢治童話生成の水源、作品に漂う幻想のすがたを探究。「注文の多い料理店」の〈山猫〉〈扉〉〈紳士〉のルーツ、童話や詩に吹きわたる風の諸相などについて、同時代文学・思潮に樺太実地調査等で得た資料を重ね、解明していく。

 ●主な内容

  Ⅰ
1 宮沢賢治の擬人法・覚え書き
2 〈山猫〉の誕生
3 「どなたもどうかお入りください」考 童話「注文の多い料理店」における始めの扉
4 〈七〉というコード 賢治童話の構造
5 注文の多い紳士たち 童話「注文の多い料理店」と『鏡の国のアリス』
6 心象という言葉
  Ⅱ
1 宮沢賢治と樺太
2 「サガレンと八月」論 犬神の問題
3 宮沢賢治と風速
4 銀河鉄道と猫バス 「銀河鉄道の夜」と「となりのトトロ」の風
5 賢治童話とアニメーション的想像力
6 〈幽霊写真〉というフレーム 「春と修羅 第二集」と「銀河鉄道の夜」
7 川端康成と宮沢賢治


書評から……
著者は、資料を博捜し、賢治の山猫像が(略)同時代文化のどのような事象と連関していたかを探るが、それだけでなく、「山猫」は機械との境界が侵犯されつつある時代の中で、人間と動物のキメラ的存在なのだと位置づける。そして「銀河鉄道」の鉄道を含め、イーハトーブの虚構世界は、機械と人間、人間と自然が新たたな関係性に置かれることになった時代の、キメラ的な新たなイメージを私たちに示しているとするのである。賢治の深淵な生命観と関わりつつ刺激的な視点と言えよう。
(評者/小関和弘、「熊本日日新聞」2015.1.25)



★「宮沢賢治論 幻想への階梯」訂正と補足(著者)

 192頁「Ⅱ-3 宮沢賢治と風速」の章において使用した気象月報の発行元は「水沢観測所」ではなく「宮古測候所」でした。この論稿で「水沢観測所」と記した個所はすべて「宮古測候所」と訂正させていただきます。また、194頁2~5行を削除します。日本文学協会近代部会誌「葦の葉」第363号(2015・4)の拙稿「宮沢賢治と風速・補遺」を参照していただければ幸いです。なお、掲げた風速の値に変わりはありません。

 あわせ、「Ⅰ-6 心象という言葉」の章137頁末尾の文に次の太字部を補足しておきます。これについては日本文学協会近代部会誌「葦の葉」第361号(2015・2)の拙稿「心象という言葉・補遺」を参照していただければ幸いです。

  「知情意の三つ」は、一語で言えば、「心象」のことであったのだ。
→「知情意の三つ」は、井上円了にならって一語で言えば、「心象」のことであったのだ。

 2016.5.7追記
「日本近代文学」第93集(2015.11)所収の本書書評について、「葦の葉」第371・373号(2016.1、3)に寄稿しています。あわせご参照ください。


第24回(2014)宮沢賢治賞奨励賞受賞!
【授賞理由】
(本書に)おいて、1920〜30 年代の東北地方の農業事情の実証的研究に基づき、宮沢賢治の農業に関連する活動や作品を捉えなおし、諸通念に対して説得力のある批判を加えた。農業と文学の双方に注意を配った賢治研究は、将来性が高く、奨励するにあたいする。
(宮沢賢治学会イーハトーブセンター賞選考委員会)


宮沢賢治の農業と文学
苛酷な大地イーハトーブの中で

大島丈志(文教大学准教授)著
四六判上製 定価2900円+税

農業に関わった宮沢賢治」――。そのイメージのみが溢れる中で置き去られた賢治・賢治作品と農業をめぐる諸課題に、実証研究を通して取り組んだ論集。補論として、時代思潮の中で賢治作品に迫った論考を収める。

申し訳ありません。品切れとなりました。
刊行当初より高い評価をいただいていましたが、在庫が払底いたしました。
再版未定です。



★小社刊 宮沢賢治関係受賞著作★(いずれも在庫があります) 

杉浦静『宮沢賢治 明滅する春と修羅』〈第8回岩手日報文学賞賢治賞〉 ◎内容紹介はこちら

鈴木健司『宮沢賢治幻想空間の構造』〈第6回宮沢賢治賞奨励賞〉 ◎内容紹介はこちら

奥田弘『宮沢賢治研究資料探索』〈第17回岩手日報文学賞賢治賞/第15回宮沢賢治賞〉 ◎内容紹介はこちら

鈴木健司『宮沢賢治という現象』〈第47回高知県出版文化賞〉 ◎内容紹介はこちら

平澤信一『宮沢賢治《遷移》の詩学』〈第23回宮沢賢治賞奨励賞〉
◎内容紹介はこちら


近代日本心霊文学セレクション
を 知 る

一柳廣孝・会津信吾・奥山文幸 共編 A5判 定価2300円+税

○主な内容
Ⅰ 近代日本心霊文学セレクション
人身電気の図画 一名 コツクリサンの理解(小島百三編)/真怪(井上円了)/驚神的大魔術(古屋鉄石)/北国の人(水野葉舟)/透視と念写(福来友吉)/心霊写真の研究(大和田徳義)/第四元の中へ(レイ・カミングス/田中掬翠訳)/妖説 死後の心得(丘丘十郎)/幽霊別荘の怪人(阿部徳蔵)/人の居ないエレヴエーター (竹村猛児)
Ⅱ  近代日本心霊文学セレクション/補遺1 初出時の印影で読む『心霊及び其の実験』渋江保
Ⅲ 近代日本心霊文学セレクション/補遺2 初出時の印影で読む『霊怪の研究』高橋五郎
Ⅳ 資料 国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」で読める心霊文学ミニガイド/近代日本心霊文学略年表


出版情報(2013・2012年)


2013.9月刊 発売中

新選 小川未明秀作童話40
灯のついた町

編・解説/小埜裕二 A5判 定価1900円+税

未明童話第2集、今度の未明は《大人》の童話。

淋しさのかなたに灯る希望、かなしみのうちに宿るぬくもり。
小川未明が《大人》の読者を心に浮かべ、書き紡いだ珠玉の童話40編。
(うち24編は全集未収)

本書に収めた四〇編の童話は、新しい未明文学の価値を発見する手がかりとして、特に童話から小説へ、ジャンル的な特性が移っている中間形態的な童話のなかで、大人の読者を意識して書かれた秀作を中心に集めたものである。(中略)
今回ここに選んだ〈大人の童話〉と、既刊『新選小川未明秀作童話50 ヒトリボッチノ少年』に収録した〈詩的な童話〉等の諸作を読むと、小川未明は、童心をもとにした童話作家であるといった一言ではくくれない多様な側面を持つことがわかる。童話の表現形態やテーマ、読者層の違いをふくめ、これら多様性をもったものが未明童話の全体であって、それが未明文学の魅力を形づくっている。(解説から)

●ご注文・方法はこちら



好評既刊
新選 小川未明秀作童話50 ヒトリボッチノ少年

編・解説/小埜裕二 A5判 定価1900円+税




2013.3月刊 発売中

有島武郎小論
付/有島武郎編・安子夫人遺稿集『松むし』全

片山礼子(旭川大学・北海道大学非常勤講師)著 四六判上製 定価1800円+税


妻・安子の闘病生活と死。その作品への投影を、武郎によって編まれた安子遺稿集から考察。さらに「或る女」「惜しみなく愛は奪う」「宣言一つ」論を収める。安子遺稿集『松むし』は原本により、全文と書誌情報を収録。




2012.11月刊 発売中

文学の径こみちを歩く
透谷・藤村から現代へ

片山晴夫(北海道教育大学旭川校教授) A5判上製 定価3400円+税 



北村透谷の「蓬莱曲」および島崎藤村詩における「六人の処女」を中心とした論稿、近松秋江・漱石から村上春樹に至る近現代文学作品の考察の二部構成による文学論集。他に、明治大正期の唱歌歌詞を近代文学との相関の中で考察した一編を収める。







●奥田弘先生遺稿集「ホタル 増補版」を、おわかちします。

宮沢賢治研究に大きな足跡を遺された奥田弘先生の遺稿集を、一周忌にあわせて製作しました。
下記Ⅰ~Ⅷには故郷にまつわるエッセイほかを、Ⅸには自筆年譜に加え、1964年以降の奥田先生の宮沢賢治探索年譜を収めています。四六判上製、全259頁。
本書は市販物ではありませんので、書店経由の注文はできません。

●入手希望の方は、郵便振替で1500円(税・送料込み)を小社宛ご送金ください。
  【振替口座:00160-0-38172(株)蒼丘書林】 
通信欄に〔「ホタル」 冊希望〕とお書き添え願います。

代金引換送付もいたしますが、その節は手数料250円をご負担願います(合計1750円を、配達員にお支払いいただくことになります)。代金引換の場合、申し込みは、郵便・電話・FAX・メール(トップ頁記載)いずれでも結構です。なお、本書に限り「ご注文の頁」の注文フォームは使用できません。

【主な内容】
Ⅰカーラゴ遠景  Ⅱカーラゴ さいじき Ⅲホタル Ⅳ古文書など Ⅴ宮本藤吉郎君遺稿のこと Ⅵ詩碑のほとり Ⅶはくうん Ⅷピッピサンバノヒトリゴト Ⅸ年譜(自筆年譜/宮沢賢治探索年譜)

奥田弘先生関連小社刊行図書
文学探訪宮沢賢治記念館(写真解説ほか)
宮沢賢治研究資料探索
宮沢賢治の短歌をよむ―六人会「賢治ノート」(編)



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8月の章


「新選 小川未明秀作随想70」

子供の時分には、私は、毎日、昼過ぎになると、
「さあ、昼寝をしなければならん。」と、祖母に言われたことを、今でも思い出すのであります。
 座敷には私のために、小さな蒲団が敷かれてありました。そして、もし私が昼寝をしないと癇が立って、やかましくていけないと言ったのでした。
 しかし、私は、どうしても寝付かれないことがありました。そして、眼をあけて、天井張りなどを眺めて、いろいろ空想に耽っていますと、圃(はたけ)を越して、あちらから、ガラガラ糸車をまわす音が聞こえてきました。
 それが、毎日同じ時刻に、同じように聞こえてきました。その音を聞きながら、うとうととついに眠入ってしまったこともあったけれど、ますます目が冴えて、どうしても眠られないことなどがありました。そんな時は、仕方なく、こっそりと床の中から這い出して、下駄を穿いて、裏口から出てしまったのです。
「日中、外へ出る時は、帽子を被らなければならんぞ!」と、祖母が、日頃言っていました。
「この暑さに、帽子を被らないで出るものなら、頭が割れてしまうから。」とも言っていました。
 なるほど、日の光りは、眩しかったのです。往来の石からも、土からも、火が出そうに、白く乾いていました。しかし、私は自分の頭が割れるとは、どうしても信じられませんでした。
「だれか、一緒に遊ぶものはないかなあ。」と、私はあたりを見廻して、友をさがしたのです。けれど、やはり、みんな母親や、祖母に、日盛りに外へ出てはならないと言い聞かされて、家にはいっていたのでしょう、一人の影をも見ませんでした。
 遠い空は、銀色に霞んでいました。羽を輝かして、蜻蛉が、さながら私に戯れるように、眼の前を悠々と飛んでいきました。私は、蜻蛉を追いかけました。しかし、蜻蛉は、圃の上へ行ってしまったので、もう追いかけることはできなかった。なぜなら、圃には、様々な野菜が繁っていたからであります。

(「北国の夏の自然」より)

常な暑さに見舞われる夏です。少年時、風の抜ける部屋で昼寝して、セミの声が次第に遠くになっていく感覚を楽しんだのを、小川未明の随想「北国の夏の自然」を再読しながら思い出しました。あんな心地よい昼寝は、それこそ遠い世界の話になってしまったようです。

取引先からのレターによると、大手取次のトーハン、日販とも、本業では赤字転落、関連事業で黒字を確保ということでした。出版流通を手掛ける会社が本業で赤字になってしまうという業界状況は、専業出版社の最末端にいる小社でも大いに実感させられているところです。電車の中の情景が「古きよき時代」と一変しているのは、さんざん話題にもさせていただきました。駅前の書店がほぼなくなってしまったのも、ずっと以前のこと。その後、近辺ではほとんど唯一の大型書店となっていた駅ビル内のK書店も、ここで改装され売り場面積が小さくなってしまっています。その隣にできたタワーマンションの商業施設フロアに、やや小粒ながら洒落た書店がオープンしたのは、ありがたくも奇跡に思えます。本はなくならないにしても、その担ってきたかなりの部分が別のものにとってかわられつつある流れは、もう押しとどめようもありません。

小社もこれから決算作業。数字を見れば異常な暑さも飛んでいくかもしれませんが、背筋が凍りつくようでは心地よい昼寝などとてもできません。寝苦しい夏です。


 

手県花巻の宮沢賢治詩碑のそばにある民宿「わらべ」が営業中です。ただいまは“おなじみさん”の宿泊を中心とされているようですが、「蒼丘書林のホームページで見た」といえば、快く利用させていただけると思います。一泊ニ食6000円ほど。早めのご相談を。
住所 岩手県花巻市桜町四丁目74―6 電話0198-24-1651 JR花巻駅より詩碑公園行きバス15分、終点下車