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次回定期公演は、
2023年6月23日『オーヴェルニュの歌』第3集&第4集
どうぞお楽しみに!

指揮:中原朋哉

メゾ・ソプラノ:鳥木弥生
 
前回『オーヴェルニュの歌』第1集&第2集(第71回定期公演)の様子



この度は、9月24日に発生したスプリンクラー事故に関しましてご心配をお掛けしております。
応援のメッセージや様々な形でのご支援のお申し出をいただいております。ありがとうございます。極めて小規模の運営組織であるため、手際が悪い部分もありまして申し訳ありません。

【現在当楽団で受け付けられるご支援の方法】 (事故対応中のためご返信が遅くなることがあります。どうかご了承ください。)


各種情報提供はこちらへお願いいたします
お問い合わせフォーム】  【メール fukumimissj@gmail.com】  または 電話 090-9940-6995 まで



中止になった公演: オーケストラを聴こう! (主催:裾野市民文化センター、公益社団法人全国公立文化施設協会)
2022年9月24日(土)13時開場 14時開演  裾野市民文化センター 大ホール
【予定していた曲目】ブラームス:交響曲第2番、コリリアーノ:プロムナード序曲、J.ウィリアムズ:オリンピックファンファーレとテーマ、スーパーマン 愛のテーマ、スーパーマンマーチ、E.T. フライングテーマ、スターウォーズ 王座の間と終曲

開演1時間前、開場時刻の13時に、舞台上部のスプリンクラーから水が降ってきて、シンフォニエッタ静岡の関係者60名と楽器、楽譜等が濡れました。事故当日に救急搬送された者もおり、怪我人は重傷者1名(骨折)、軽傷者4名(経過観察中)、心的外傷を負っている者もおります。

当楽団では、あらゆる可能性を多角的に検討し、警察の捜査や裾野市の事故調査委員会に協力することを目的として、事故被害検討委員会を設置しました。会長は行政学・地方財政等を専門とする大学教授、委員は消火設備・スプリンクラー設備の専門家、元警察官、文化施設管理経験者、楽団員らで構成しています。

【シンフォニエッタ 静岡 裾野市民文化センター スプリンクラー事故被害  検討委員会】 (略称:事故被害検討委員会)
会長:田中啓 氏(静岡文化芸術大学教授/行政学、地方行政論、地方財政論 等)
  田中 啓 | 文化政策学部 教員紹介 | 教員紹介 | 学部・大学院 | 公立大学法人 静岡文化芸術大学 SUAC -
委員:
牧功三 氏(米国技術士 防火部門(オレゴン州登録)) 
 (参考)開放型スプリンクラーの恐怖 :消火設備により発生した甚大な被害 — 牧 功三 | アゴラ 言論プラットフォーム (agora-web.jp)
岡村智樹 氏(樹実防災株式会社) ほか、開放型スプリンクラー設備に精通した複数の委員で事故原因について検討。
情報開示請求により裾野市から開示されたスプリンクラー関係資料(裾野市・事故調査委員会が持つ資料と同様)に基づいた事故原因の見解がまとまりました。(2022年12月18日)
今後、現地調査を行うことで最終的な確認をとり、事故原因を明らかにしたいと考えています。

【再発防止策について】
当楽団委員の牧氏と総務省消防庁との会合を経て、牧氏の働きかけにより消火設備についての問題提起および再発防止に関する質問主意書を浜田聡参議院議員(NHK党)の協力により参議院に2022年12月9日に提出。12月20日に答弁書が示されました。
開放型スプリンクラー設備に関する質問主意書:参議院 (sangiin.go.jp)
↑こちらから、質問主意書、答弁書が閲覧できます

(2022年12月22日現在)



  


学校の先生方へ


■Infomation
■楽団員募集について (ヴィオラ、フルート、バソン・ファゴット、打楽器、ステージマネージャー) (2022年5月17日)
   
■ブラスのひびき 配信開始 (2019年7月26日)
■「シンフォニエッタ 静岡」 静岡県内の定期公演 撤退について (2018年9月4日)
■ふくちゃん・みみちゃんSHOPはじめました (2018年8月12日) ふくちゃん・みみちゃんグッズのお店です。
■LINEスタンプはじめました (2018年5月7日)
■O.リード:メキシコの祭 & サティ:ジムノペディ 配信中!(2018年3月10日)
■週刊「エコノミスト」2017年3月28日号に当楽団バソン・スーパーソリスト 小山清のインタビュー記事掲載(2017年3月28日)
■名誉応援団長に有馬朗人氏 就任 (2017年3月1日)
■【芸術監督 中原朋哉 インタビュー記事】 「作品に対して謙虚であることがより良い演奏の基礎になる」 (Wind Band Press/2017年1月27日)
■テレビ出演情報  10月28日静岡朝日テレビ「スポーツパラダイス」1000回記念番組に出演しました(2016年10月28日)
■陸前高田の被災松でバソン製作  バソン 小山清 (2016年10月14日)
■マスコット・キャラクターの名前【ふくちゃん・みみちゃん】に決定しました!
■当団オーボエ奏者・吉村結実が2013年「第82回日本音楽コンクール」オーボエ部門で1位を獲得しました。(2013年10月29日)
■オリヴィエ・シャルリエ(パリ音楽院教授)がシンフォニエッタ 静岡「レギュラー・ゲスト・ソリスト」に就任しました。(2013年9月1日)
■シンフォニエッタ 静岡は、テクニカル・パートナーとして株式会社ステージ・ループと業務提携をいたしました。

<Message>

私は、世界の中で静岡にしかない音楽活動を目指すシンフォニエッタ 静岡の心意気を感じて、全面的に応援します。

シンフォニエッタ 静岡 応援団団長 石川嘉延 (前静岡県知事)
  



20世紀に活躍した印象的なオーケストラというと、アンセルメ・スイスロマンド、クリュイタンス・パリ音楽院管、カラヤン・ベルリンフィル、ベーム・ウイーンフィル、ムラヴィンスキー・レニングラード・・・といった具合に、指揮者とオーケストラが対になって頭に浮かんでくる。ここで特徴的なのは指揮者とオーケストラの長く強い絆によるローカルな味わいを持った個性的な音色と表現力である。

20世紀も後半になると交通網の発達に伴い、指揮者は日替わりのようにして世界のオーケストラを渡り歩く事になる。
その結果、オーケストラは長い間に培ったその土地固有の歴史や文化、気候風土から自ずと生まれ受け継がれてきた伝統よりも、世界的に平均した技術と機能性が求められるようになる。最近特に演奏者の技術の向上に伴いオーケストラの演奏水準も向上し、世界の至る所で素晴らしい演奏を聴くことができる。しかしその反面、世界のいろいろな地域に根ざすローカルな味わいが失われてきたことは、真に残念な現象である。

そうした状況の中で、シンフォニエッタ 静岡を立ち上げた中原朋哉氏に拍手を贈りたい。中原氏はフランスで勉強し活躍した影響もあり、いつもバソンの聞けるフランス的味わいを持ったオーケストラを目指している。
これだけでも個性的な特色を備えたオーケストラとして大変な興味を覚える。更に氏は、ローカルなオーケストラでは考えられないような、ソリスト(世界的に活躍するヴァイオリニストのオリヴィエ・シャルリエ、クラリネット奏者のフェルディナント・シュタイナー等)を迎え、斬新な企画と選曲により、大変充実した内容のコンサートを展開している。

一人の指揮者と気心の知れた仲間たちが織り成す味わい深いサウンドに団員の一人として大いに期待する次第である。

シンフォニエッタ 静岡 バソン・スーパーソリスト 小山 清



音楽は生(ナマ)がいい。
CDやネットで音楽を聴くというのは、インスタント食品みたいなもので、手軽だし美味しいけれど、やはり音楽は本来、自分の目の前で生身の人間によって奏でられるものだ、という基本線を押さえておくべきだと思う。

音楽や芸術は、決してただ高尚なものではない。
音楽は、その土地の風土や社会や歴史と密接な関係があって、「そこ」に生きている人によって演奏され、そこに住む人によって聴かれるのが本来の姿だ。

シンフォニエッタ静岡という室内オーケストラがある。
私がつねづね考えている、音楽と人間、音楽と地域社会というものの関わり方において、多くの示唆と刺激的な解答を与えてくれる演奏団体である。
静岡という「地域」に徹底的にこだわりながら、ベートーヴェンやモーツァルトなどの定番曲から、音楽監督中原氏の精神的故郷というべきフランスの、数々の秘曲名曲をプログラムに配し、オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン)のような、東京でもなかなか聴けないようなレベルの世界的ソリスト(先日のメンデルスゾーン&チャイコフスキーの協奏曲は凄かった!)を毎回のように呼んでくる絶大なプロデュース力を発揮している。
こんなオーケストラが地元にあったなら、共感をもって演奏を聴きに通うだろう、と思うからこそ、私自身は東京在住ながらほぼ毎回、演奏会のたびに静岡を訪れている。

私としてはむしろ、地元静岡の皆さんに、もっとこのオーケストラのことが知られてほしいと願う。
音楽というものは、皆さん、どこか高いところ・遠いところ(東京とか、「本場」ヨーロッパとか)から降ってくるものだと思ってませんか。
そうじゃなく、音楽は、自分が、今、「ここ」から始めるものなんです。

「シンフォニエッタ静岡」のありようとその未来に、大きく期待する次第である。

中野 明(音楽愛好家・サクソフォン奏者)