ド・ロ(Marc De Rotz)神父様について
     


 ド・ロ神父様は、1840年、フランスのノルマンディの「ウォの館」で、お生まれになりました。ド・ロ家は、貴族で、お母様のアントワネット様は、ナポレオン皇帝の最初の奥様である、ジョセフィン様と同じマルチニック島のお生まれだった事から、ナポレオン皇帝の親戚かもしれないというお話が出てきたそうです。


 ド・ロ家は、大変お金持ちだったようで、ド・ロ神父様が日本にいらっしゃる時に、持ってこられた莫大なお金が、教会の建設資金になったり、外海などでの、たくさんの信者さんの為の事業などに使われました。


 「キリスト教関係を中心にした長崎における明治の洋風建築」は、山口大司教様と、祖父、後継者の与八郎、丹羽漢吉様の司会で座談会があった時のお話が書いてあるのですが、その中の祖父の言葉に、ド・ロ神父様が笑いながら
 『鉄川、お前は貧乏人の弟子よ。わしは金持ちの弟子よ。』
とおっしゃったと書いてあります。ド・ロ神父様のところには、大学の先生が家庭教師にいらしていたそうです。
 祖父は、
 『ド・ロ神父様は、建築の正式な学問をなさっていらした。』
とも、言っております。

 その時に、丹羽様が
 『ド・ロ神父様の遺品の中には、1861年版のCHARPENTIERという建築のハンドブックがあったが、今でも結構使える内容です。』
とも話しておられます。



 
 参考文献:「ある明治の福祉像 ド・ロ神父の生涯」片岡弥吉著
      「大いなる遺産 長崎の教会」
      「長崎の天主堂ーその信仰と美」
      「キリスト教関係を中心にした長崎における明治の洋風建築」