ひかり 手取天主堂(Tedori Church,Kumamoto)






黄色い光のスポットを先頭に
緑、赤、紫の光が帯になって
ゆっくりと祭壇の十字架の後ろを通り過ぎて行きます。
左から右上に光が流れのように刻々と移り変わって行きます。
それはわずか数十分の出来事です。

この光の流れを見られなくなって何年になるでしょうか?
最近、もう一度見たいと思う気持ちを抑えられなくなりました。
年齢のせいかもしれません。
そこで、勇気をふるってカリー神父様にお願いしました。
十字架の後ろに掛けてある赤い布を外して良いですかと。

そして、秋分の日を間近にした数日間、教会に足を運びました。
ほぼ十年ぶりに見る十字架を彩る光の流れに
新たな感動を覚えました。

この情景を見ることが出来るのは年に二回だけ
春分の日と秋分の日の前一週間ほどの
ある限られた時間だけです。

祭壇の上にはステンドグラスの窓が三枚あって
その一つ右上の窓を通して射し込む光が作り出す現象です。
この聖堂の祭壇は、ほぼ東北に位置しています。
この出来事に気づいたのは
宣教百年祭(一九八九年)が終わった後のことでした。

この現象を単なる偶然と考えるには
余りにも良く出来ているように思えます。

この教会を建てた鉄川与助さんの意図したことではと思い
少し調べてみました。

また、鉄川与助さんのお孫さんが与助さんが
関わった教会を紹介するホームページを作っておられたので
お尋ねもしました。

しかし、そんな記録は見ていない
ぜひ写真が欲しいとのことでした。

その目的で撮ったのがここに載せた写真です。

来年の春まで十字架の後ろを開けていただくことになりました。
来年の春、聖堂に座って待ってみて下さい。
もちろん晴れた日に。
それは素晴らしい祈りのひとときになることでしょう。
皆さんの幸運を祈ります。

鈴木 ステファノ 明郎(手取教会信徒)






   この写真は、鈴木さんにお借りしましたので
著作権は鈴木さんにあります。転載は固くお断りします。