私のおじいちゃん  


小さい頃から、いつも不思議に思っていたのですが
おじいちゃんは、どんなに暑くても
冷たい物を食べたり飲んだりする事はありませんでした。

いつも飲むのは、熱いお茶だけでした。

私達が、アイスクリームを食べても、黙って笑って見ているだけで
決して自分が食べる事はありませんでした。

おじいちゃんの家には、その頃はまだ珍しかった
  冷蔵庫でアイスクリームを作る道具があって
ときどきおばあちゃんが作ってくれましたが
私達が食べるのをニコニコ笑いながら見ていました。

曾祖母に言われた「冷たい物を食べない事」を一生守りました。




おじいちゃんは、和食が好きで、長崎にはおいしいお魚が豊富でしたので
よくお魚を食べていました。

時間も食べる量もきちんと決まっていて、ご飯でも
「今日は、1口分多かったね。」
と残していました。

どんなに美味しいものを頂いても、決まった時間以外には
決して何も食べませんでした。

「千代鶴」というお酒を1合だけ熱燗にして
30分くらいかかってゆっくり飲んで、それから夕食を食べていました。




おじいちゃんとおばあちゃんは、とても会話の多い夫婦だったと思います。

おばあちゃんは、穏やかな話し方で、教会の思い出
テレビの内容、親戚の話など、よくおじいちゃんに話していました。

おじいちゃんは、ニコニコしながら、相槌を打ったり
笑ったりしていました。

おばあちゃんは、細かい事まで、何でもよく覚えていて
おじいちゃんが
『そがんやったかなあ。』
と言っていた事を思い出します。

とても仲がよくて、口喧嘩でもしているのを見た記憶がありません。