ライブレポート
大切な人に逢える場所vol. 4. BUZZ LIVE in 飯田SpaceTAMA
2010821

融さんは上下白基調に浅葱色のジャケット、東郷さんは黒基調に白のジャケット、小出さんは黒のスーツで、もうトレードマークと言えるボーダーのシャツと黒のソフトハット。

1部

1.一の橋から
2.南の街へ

6月の曙橋Back In Townと同じ構成のオープニングです。でも飯田での演奏は、メンバーがより一層楽しそうで、客席も和やかな気持ちになります。

「また"聖地"飯田に帰ってこられて本当に幸せです。」とMCも軽快な東郷さん。早速「Back to the Beginning」という新譜を出した事、「おんがく白書BUZZ」DVDが発売された事に触れ、「ここにいらっしゃる皆さんはもうすでにお持ちだと思いますが、こういうものは何枚持っていてもいいものです(笑)。今日もここで販売しますので、もちろんサインもしますので、ぜひお買い求め下さい。」と東郷さんが宣伝しただけあって、ライブ後はCD、DVDの大サイン大会、写真撮影会になっていました。特に「おんがく白書」のDVDは、なるほど、このために真っ白なパッケージにしたのかと思うぐらいサイン向きで、みなさんサインしてもらっていました。逆に書けるところがあり過ぎてどこにサインしたらいいのか困るほどでしたね(笑)。

3.旅立ちの朝

新譜「Back to the Beginning」からということで、まずは軽快なこの曲から。「この新譜はベテランのアーティストのニューレコーディングというポニーキャニオンの企画ですが、これが売れてくれれば次につながるかもしれないので、「Back To The Beginning」ぜひみなさんよろしくお願いします。今日は「Back to the Beginning」って何回言うでしょう(笑)?」と東郷さん。このころから東郷さんが「Back to the Beginning」と言うときに力を込めるようになります。結局、全部で何回言いましたかね?10回以上、20回ぐらい言ったかもしれませんね(笑)。

ここでサポートの平野融さんを簡単にご紹介。

4.想いみだれて

曲が終わってしばらくの沈黙。勘のいい人は気付いたと思いますが、案の定東郷さんが小出さんに向かって小声で、「君だよ!」(笑)。どうも小出さんは、キューが出ないとしゃべれない体質のようですね。

「また今回も私の話す番が来てしまったんですけど・・」としゃべり始めた小出さん。飯田、SpaceTAMAでのライブは雰囲気もよくて良いですねという話と、次の曲はここ10年ぐらいに聴いた中で一番良い曲だと思います、というとても短いMCでした(笑)。

5.明日(平原綾香)

この曲を演奏するのは久しぶりですね。相変わらず情感のこもった、引き込まれるような小出さんのボーカルです。

東郷さん「博志は平原綾香と同じキーで歌いますからね。先日のラジオ出演のときに、DJが博志に、そんなに高い声を今でも出せる秘訣は何ですか?って質問したんですけどその答えが、タバコを1日2箱吸う事ですって(笑)。タバコを止めた僕がこんな低い声で、1日2箱吸う博志がこの声ってどういうことだってね。」

6.夕焼けに歩きたい

おなじみの、アニメ「明日天気になあれ」のエンディングテーマです。東郷さんソロライブでも必ず演奏されますが、BUZZのステージではサビの「夕焼けに〜」から、小出さんのコーラスが入ります。これが嬉しいですね!

昔はアニメでもCMでも、必ずそのために曲や音楽を作ったもので、BUZZもひっぱりだこだったのですが、最近はすでに出来上がっている曲を、アニメやCMのイメージでチョイスする、いわゆるタイアップが普通になってしまって、寂しいし面白くない、と東郷さん。

7.天翔る心

東郷さん「Back to the Beginning」(笑)のバージョンで聴いていただきました。この曲だけは、客席を見る暇がないんです。譜面をガン見してないと間違えます(笑)。〜〜じゃなくて〜〜じゃなくて、のところがね。」

特に「Refrain」バージョンよりテンポが速いですからね、無理もないです。

ここで、アットホームな感じで、1人ずつ最近のことなんかを話してみましょうというコーナーになります。

まず小出さん。やはりお孫さんの話でした(笑)。1歳になったと言う事で、3歩歩けるようになったと大喜び(笑)。それを見た時は感激で「お前はどんどん何でも出来るようになって行くね〜、じーじはどんどん出来なくなって行くからね〜。」(爆笑)と、何ともペーソスたっぷりの言葉を漏らしたそうです。

続いて東郷さん。とにかく乗り物に乗ると、すぐ寝てしまうそうです。最近、電車かなにかに乗っててやっぱり寝てしまい、自分の「マジかよ!?」という寝言で起きてしまい(笑)、そんな寝言まで言うからにはいびきもかいていたんじゃないかとか考えると恥ずかしかったとの事。

そして融さん。飼っているシーズー犬が、17歳とかなりの老犬だそうで、家を離れるとそれが気がかりだとのこと。以前まではかなり弱っていて、時々、息をしないでぐったりすることがあったそうで、ビックリしてさすったりすると、急に息を吹き返してハーハー言ったりとか(無呼吸症候群ですかね?)。それで心配になって入院させたら、今度は元気になってご飯をバクバク食べるようになって、逆に肥満気味になってきてそれはそれでまた心配だと(笑)。

ここでせっかくだから、融さんに何か弾いてもらいましょうという事になりました。実は融さんは「メディカルストリングス」というラジオ番組を持っていて、これは音楽(弦楽器?)が医療のように悩みや痛みを治せたら、というコンセプトの番組だそうです。そのエンディングのテーマを、ソロギターで演奏されました。

8.This Is My Way(平野融)

アコースティックギターの名手の本領発揮。とても心地よいメロディーで癒されるのはもちろんですが、さすが小出さんのギターの師匠、テクニックは超絶です。

東郷さん「再活動を始めてから、BUZZをずっと応援してくれていた皆さんに感謝の意味を込めて「Refrain」という自主レーベルのCDを作ってホームページ限定で販売しましたが、お陰さまでもう完売しちゃったんですよ。今でも、どこで手に入るんですかって問い合わせがあるんですけど、残念ながらないんです。何しろ500万枚しかプレスしなかったもので(笑)。でももちろんマスター音源はありますので、皆さんからのご要望が大きければまた1,000万枚ぐらい(笑)作れるようになればいいなと。ではその「Refrain」の中から。」

9.サンチャでナイトフィーバー

曲が終わると小出さんが、「あの、三軒茶屋っていう地名は、不思議なもんで、大阪の人でも知ってるんですね、サンチャって、親しみがあるっていうか、・・・・・・・・それだけですよ〜(爆笑)。」東郷さんも驚いて「突然しゃべりだして何言い出すのかと思ったら、終わりかよ〜(笑)。」でも、こういう唐突というか朴訥とした小出さんのMCって、楽しいですよね、最高です。

10.ケンとメリー〜愛と風のように

イントロの小出さんのギターのリズムとコード進行から、オリジナルバージョンかな?と思ったら、サビ前後のアレンジは新譜バージョンでした。演奏後、「新旧のケンメリをミックスしたバージョンでお送りしました。」と東郷さん。

11.リフレイン

1部終了、休憩30分。

この間、丁度飯田市の矢高諏訪神社秋季大祭の花火大会があり、SpaceTAMAは高台にあるためウッドデッキから遠くの花火が楽しめます。スタッフの「花火やってま〜す」の声に外に出て行ってみると、すでにウッドデッキにはメンバーさんが花火を楽しみながら休憩中(笑)。やはり東郷さんの晴れ男パワーか、夕刻、山の方をかすめて行った雨も通り過ぎたようで見晴らしも良好。花火を見やすいようにとTamaさんがウッドデッキの照明を落としてくれます。スタッフさんのお祭りと花火の解説に耳を傾けながら、ひとつ、またひとつ、逝く夏を惜しむように上がる花火に見とれていると、あっという間に30分が過ぎました。

2部

3人ともジャケットを脱いで登場。小出さんは帽子も替えてやや鍔広のブラウンのソフトハットに。

1.センチメンタル・ブルー

何と言っても今回のライブの最大の見せ場は、ここだったでしょう。再活動後初めての、センチメンタル・ブルー。東郷さんのピアノソロのイントロ。かつて東郷さんが「あのピアノ、ハネケン(故・羽田健太郎)さんだから難しいんだよ」と言っていたイントロ。後で訊いたのですが、「Back to the Beginning」のレコーディングは全部自分たちの演奏だったので、ピアノも柳田ヒロさんにかなり鍛えられたそうです。今ではハネケンさんのフレーズよりももっと難しいフレーズで弾いているとのこと。そして小出さんの歌、当時と全くかわらない声、しかも表現力というか深みが増している分、シングルよりも数段凄みがあります。我々の頭の中にインプットされているあの「センチメンタル・ブルー」を軽々と超えるボーカルパフォーマンス、ゾクゾクします。

それから、今まで演らなかったこの曲を何故今回演ることになったのかというと、融さんがコーラスが出来るからなのです。またこのコーラスが、性格を反映しているんでしょうか、例えば「一の橋から」では小出さんと、この曲では東郷さんと、ぴったり合うんです。BUZZの曲には、コーラスが重要な雰囲気をつくる曲が少なくないのですが、融さんがサポートに入ってからはそういう曲がライブの選択肢に入れられるようになったと、東郷さんは言います。そしてコーラスだけでなく、間奏では圧巻のリードギタープレイ!思わず見入って、聴き入ってしまいます。まったく、作詞の出来る兄、コーラスのできる弟、しかも二人ともマルチインストルメンタルプレーヤー、平野兄弟恐るべし。

曲が終わり東郷さんのMC「いやあ、Tamaさん。BUZZの為にわざわざ花火まで打ち上げてくれて本当にありがとう(笑)。しかしTamaさんのやることはスケールがでかいね(笑)。」

2.サマー・ビーチ・ガール

東郷さん「BUZZの曲って手拍子をできる曲が少ないのでみなさんも慣れてないんですよね。そっちの方でちょっと始まって、だんだん広がって全体に浸透した時には曲が終わってるっていう(笑)。惜しかったですね、もう手拍子する曲ないですよ(笑)。」

そしてレコードではこの曲のコーラスを山下達郎さんがやっているという話題で、達郎さんの話題でちょっと盛り上がったんですが、ちょっとここにはかけません(泣)。結論は、達郎さんの声と音楽センスは素晴らしい、ということだったと思います(爆)。

3.はつかり5号
4.永遠のきみを

東郷さん「さあ、着実にビールに近づいていますね(笑)。」

5.I've gotta woman

東郷さんのボーカルが引き立つ曲。「サンチャ」でもそうでしたが、融さんのアコースティックギターでのベースプレイがカッコいいです。しかもリードも演るんですからすごいですよね。

6.秘密
7.君の未来、僕の過去へと続く〜青空

「この曲は高橋幸宏くんの作詞ですが、BUZZと昔から親交の深い同世代の音楽仲間たちには、日本の音楽シーンを作って来たビッグネームがたくさんいます。BUZZが再活動し始めた時に、そういう仲間たちがとても喜んでくれて、「いつでも手伝うから」と言ってくれたり、「Back to the Beginning」に詞や曲を提供してくれたり、何より、再活動し新譜を出したことで、また彼らの仲間入りが出来たということが嬉しくて、幸せです。」と東郷さん。

8.拝啓きみに

ラストが近づいて来て、最後のMCです。ファンへの感謝の気持ちを一言一言語る東郷さん。そして、その一言一言に小出さんがうなずき、客席に向かってお辞儀をします。

9.VISION
10.さらばTOKYO

2曲続けて、エンディングにふさわしい壮大な曲。「Vision」では、今までにないぐらい歌詞がドスンと胸に入って来て、自分の子供たちの笑顔が浮かんで来て、涙があふれそうになります。「さらばTokyo」では、サビの「さらばTokyo」に合わせステージ後ろから七色の照明がステージを照らし、都会の光と影を具現化するかのようで、心に突き刺さります。

アンコール

1.想い出の中へ

アンコールではおなじみになったこの曲。しかしやはり「聖地」飯田SpaceTAMAでのライブ、ノリが違います。3人の演奏が、跳ねてます。特に小出さんのボーカルがキレキレです。それを証明するかのように、最後の「君が好きさ」を「飯田が好きさ!」に変えてシャウトするほどでした(笑)。

2.君を迎えに来たよ

万雷の拍手の中3人とも立ち上がって深くお辞儀。ステージを降りる直前小出さんが「ビール飲ませて!」(笑)。3人とも控え室には戻らず、SpaceTAMAのカウンターでビールを受け取り、ぐいっと飲みます。その間にもアンコールの手拍子は鳴り止まず、3人はビールを持ったまま、ステージへ向かいます。

一番最後にステージに戻った東郷さんが、拍手の中、ビールを突き上げ「カンパ〜イ!」客席もグラスをもって「カンパーイ!」と応えます。続けて「飯田バンザーイ!」客席も「バンザーイ!」、「SpaceTAMAバンザーイ!」「バンザーイ」と、最高の盛り上がり。

ダブルアンコール

1.君に捧げるメッセージ

前回のBITと同じように、小出さんがハンドマイクを持ち、融さんがギターストラップをかけて立ち、東郷さんのキーボードを囲みます。またこの光景を見ることができて本当に幸せです。歌いながら小出さんが、何やら東郷さんに指示を出します。何とも微笑ましくていいですね。最後の「ラララ・・」のリフは2回、優しく語りかけるように、そして今年の飯田ライブの終わりを惜しむように。

そしてサイン大会、撮影大会、打ち上げと、飯田SpaceTAMAの長い夜は更けて行くのでした・・

(by Aqua)