2010年10月29日(金)原宿La Donna ライブ

ラ・ドンナはステージが扇状に広く、それを取り囲むように客席が配置されております。前に座るとアーティストから2メートル以内ぐらいの近距離ですが、ステージ全体を見渡すことが難しいです。私の席は上手側の端の席で、小出さんの目の前でしたが、東郷さんは遠く真横から見る感じの席でした。一番後ろの席(と言ってもステージからは7〜8メートルの近さ)が音的にも視覚的にもベストな感じですね。

時間きっちりに登場、東郷さんは上下黒で白ジャケット、小出さんは全部黒で黒のソフトハット、平野融さんはジーンズに黒のジャケットと、落ち着いたトータリティです。

第1部

 1. 一の橋から
 2. 南の街へ

東郷さん「僕、本当に晴れ男なんですよ。今日もちょっと前は雨の予報だったんですが、晴れたでしょ。昨日が雨で、明日はなんと台風が来るそうです。先日のソロライブも、翌日が荒れたしね。最近の僕らのライブは、翌日から天気が崩れるのが特徴です(笑)。」

 3. 記念日
 4. 旅立ちの朝
 5. 想いみだれて

近況報告のコーナー。

小出さん「いい話と悪い話があるんですけど、良い話は、孫が1歳になりまして歩けるようになりました。僕のところにトコトコっとやって来て、僕のおでこにチュッとするんですよ。もうね、天使にキスをされたような気になりますね(笑)。」と、相変わらずお孫さんの話になるとメロメロな小出さんです。「悪い話の方は、先日、おばあちゃんが亡くなりました。その時、病院に車で向かってたんですけど、カーナビが突然、海になっちゃって、ずーっと海を走ってるんです。これは、おばあちゃんが、海に連れて行けって言ってるのかなあって思いました・・・暗くなってすみません(笑)。」ギャンブル好きなおばあさまだったそうで、競馬場に車で連れて行ってあげると行ったら、「苦労して行かないと当たらないんだよ。」と、頑にバスで通っていたそうです。ユニークなおばあさまだったんですね。ご冥福をお祈り申し上げます。

融さん「BUZZが今年38周年ですか。僕がいつもサポートしてる西島三重子さんも35周年、舟木一男さんが50周年です。こういう風に長く演奏出来るって幸せですね。昔は僕は作家志向で、演奏より曲を書く方が偉いんだ、なんて思ってたんですが、30歳を過ぎた頃から演奏が楽しくて仕方ありません。」

 6. 天翔る心
 7. わかれ〜詠訣〜
 8. 悲しい歌はもう歌わない

「わかれ〜詠訣〜」のエンディングから、すぐに「悲しい歌〜」のピアノイントロへ続く構成でした。ところが「悲しい歌」が2番に入ったとき、突然スピーカーから「ピー!」というけたたましい音がして、PA電源が落ちてしまいました。演奏ももちろんストップ。幸い、程なく回復したので、東郷さんが「悲しい歌」のピアノイントロから始めようとしたら、小出さんが「いやいや、ちょっと」とそれを制止して、「ほんとに〜いなくなる〜なんて〜」と、「わかれ〜詠訣〜」のエンディングから始めました。客席も和やかな雰囲気になりました。いかにも小出さんらしいですよね。

1.5曲分の「悲しい歌」を歌い終わった東郷さん「昔のコンサートではこういうバラードの重い曲、あなたが消えそうとか、歌い上げるような曲を、クライマックスで演ってたんです。その方が盛り上がると思って。でもあるとき、お客さんを重〜い気持ちのまま帰らせるのはいけないと(笑)、そういう気持ちで、コンサートの最後に歌うために作った曲です。」

 9. 君を迎えに来たよ

東郷さん「これが僕ら2人の初めての共作だよね(と、小出さんに)。何だかこれを歌うとコンサートが終わった気になるんですけど(笑)、まだ終わりませんよ、まだまだやります(拍手)。」

 10. ケンとメリー〜愛と風のように〜

 

第2部

 11. センチメンタル・ブルー

「センチメンタル・ブルー」は何度も書きますが、本当に昔のままのボーカルワーク、コーラスワーク、驚異的ですね。自分自身もあの頃にタイムスリップしてしまう感じです。

東郷さん「これは筒見京平さんの曲ですね。この曲のレコーディングのときにね、作曲家ってレコーディングに立ち会う事がよくあるんですけど、面白いのは、歌い手の解釈を重視する人と、自分の世界を重視する人がいるんです。この曲の時は、博志が、あ〜えないのに〜、の、あ〜って伸ばすところを、気持ちが入っちゃって譜面より長く伸ばしたんですよ。そしたら京平さんが、譜面と違うけどその方が良いよ、それで行こう、って(笑)。そうかと思えば◯◯さんみたいに、自分でデモテープ作って来てその通りに歌わないとダメみたいなね、そこ、ちゃんとコブシ入れて!みたいな(笑)人もいますけどね。そういう、シンガーとしてのBUZZというのも僕らは大事にしていて、「Back to the Beginning」でも、少しは曲も書いてますけど、シンガーに徹するつもりで作りました。」

 12. 永遠のきみを
 13. I've gotta woman
 14. 秘密

「Back to the Beginning」から3曲連続の演奏でした。「秘密」は、今日初めて復活後のBUZZを観に来たファンの方に大好評でした(後で聞いた話ですけど)。やはり、ハーモニーや掛け合いなど、BUZZらしさが詰まっている曲だからですかね。間奏の融さんのリードも、心に響きます。

 15. はつかり5号

また小出さんが話すコーナーということで、困ったようにしゃべり始める小出さん「はつかり5号ってのは、昔、東北本線を走っていたんですよね、上野から青森まで。そういえば、東北新幹線が青森まで開通しますよね。もうしたのかな?今日ですか?(と客席に聞く)今CMでやってますけどね。3時間半で青森まで行っちゃうんですよ、すごいですね。昔は7時間もかかったんですよ、7時間!もうね、7時間も乗ってると、私、電車で寝られないし、することなくなっちゃうんですよ。もう、ね。何を話してたんだっけ?(東郷さんが下を向いてくすくす笑い始める)わかんなくなっちゃいましたね、支離滅裂です(東郷さん爆笑)。(東郷さんに)本気で笑わないように(笑)。」

 16. 紅葉だよ

「秋限定の曲です」と始まった「紅葉だより」。聴けば聴くほど良い曲ですね。「紅葉ふぶきに〜」からサビに向かうスピード感は、いつ聴いても鳥肌が立ちます。

東郷さん「この曲はかぎやま圭という人の作詞なんですけど、プロの作家じゃないんですよ。当時僕が都立大学前の喫茶店にいたときに、突然、「BUZZの東郷さんですか?」と話しかけて来て、「僕、詞を書いてるんですけど見ていただけますか?」って詞を見せられたんです。たくさんあったんですけど、この「紅葉だより」を見たときにこれはいい詞だなと思って、でそれに曲を書いたんです。その一曲だけのおつきあいだったんですけどね。いま何やってるのかなあ、今でも書いててくれるといいですけどね。」

 17. 君の未来、僕の過去へと続く〜青空
 18. 拝啓きみに

ライブも終わりに近づき、東郷さんがしみじみとお客さんやファンの皆さんへの感謝を伝えます。「今でも皆さんの前で歌える、皆さんが僕らの歌を聴いて、応援してくれる、本当に幸せなことです。我々の世代のアーティストもみんなまだ歌っていて、そのなかでは僕らは若手ですからね(笑)。僕らも声の続く限り歌い続けます。今後、11月12月はジョイントライブ、来年1月は僕のソロライブ、そして2月は、博志の還暦ライブをやることが決定しました(拍手)。またぜひ、見に来て下さいね。またお会いしましょう。今日は本当にありがとうございました。」

 19. VISION
 20. さらばTOKYO

アンコール

東郷さん「どうもありがとうございます。(アンコールが)来るってわかってても嬉しいもんです(笑)。」

 21. サンチャでナイトフィーバー
 22. リフレイン

ダブルアンコール

東郷さん「これは本当に嬉しいです(笑)。いやあ、気持ちいいですね、最高です。音楽って麻薬だよね(笑)。」

 23. 想い出の中へ

ここでダブルアンコールならではのハプニングが。東郷さんのピアノイントロ、融さんのパーカッションで曲が始まりますが、小出さんが譜面が見つけられません。譜面の束をめくりながら焦る小出さん。イントロのリフレインがいつもより長く続きます(爆)。結局見つからなくて、「いいや、譜面なしで。間違ったらごめんね。」と歌い始める小出さん。しかし大丈夫。客席からは小出さんをサポートするように一緒に歌う声が。そのおかげか、結局小出さんも間違うことなく最後まで歌いきりました。不思議な一体感でした(笑)。

今回のライブは、ラ・ドンナの常連のお客さんで、今までBUZZの復活を知らなかったというBUZZファンのお客さんが多くいらして、少しだけBUZZの活動の輪が広がった感じでした。会場のせいか、いつもよりなごやかな雰囲気のライブでしたね。

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