創業は文化・文政期(約二百年前)。
もとは川魚問屋でしたが、初代勇右衛門が鰻料理に転じました。

水清らかに情緒豊かな大川にのぞむところから
屋号を「前川」としました。
その頃はお客様も舟で通われました。
中州から舟で柳橋に遊び、 前川に立ち寄って
蒲焼きを賞味し、さらに水神へ廻るのが、
当時の通人のコースとされていました。

現在の場所に移ったのは、
関東大震災の後の都市計画によるものです。

古来名高い「前川」の味は、苦心を払い入手厳選した上質の材料と
なによりも入念な調理によりうまれます。
蒸すにも焼くにも細心に丁寧に、十六ぺん焼きかえします。
故山田耕作氏が「室内楽を思わせるデリケートな味」とたたえてくださった味は、こうして作っております。

 

専用の舟着場があった頃、そちら側から見た
当時の「前川」

蒲焼きはもちろん、
たれをつけない白焼きも名物で、
うなぎ酒やうな茶等もございます。


代々の当主は、自ら包丁をとらねば
「前川」の蒲焼にならぬ、
という信念と誇りをもって、
日々斯業に励んでおります。

 

 


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