URIAH HEEP 1969-1971
URIAH HEEP
『SALISBURY』

透きとおったヘヴィー・ロック・グループ"ユーライア・ヒープ"幻のセカンド・アルバム

04/08/09 Updated


URIAH HEEP 『SALISBURY』 (LP, Vertigo 6360 028, UK) 1971/02/12
ユーライア・ヒープ 『ソールズベリー』 (LP, Nihhon Columbia YS-2672, Japan) 1972/06/25

SIDE:A
1.
肉食鳥 Bird Of Prey (Box/Byron/Newton) 4:12
ベリィー・ヘヴィネス! サウンドからまさに肉食の鳥がそこにいるぞっ、てな感じが伝わってくる! これぞまさに「鳥肌がたつサウンド」だっ!(さむ...笑) David Byron の裏声を駆使したヴォーカルは超人的。この曲を支配しているのは Mick Box のギター・リフだったりする。Ken Hensley のオルガンがピロピロしてていいね。初期ヴァージョン (U.S盤1stアルバムに収録) との大きな違いは、導入部に David のシャウトがあることと、アウトロが1小節長いこと、そして洗礼されてクリアな音になった。

2. 公園 The Park (Hensley) 5:40
Ken Hensley のオルガンにより導かれていく中で美しい Mick Box のアコギ、そして David Byron がささやくように歌う。中間部で、小鳥がさえずる公園がイメージングされているが、Ken少年の回想記なのか? コーラス・ハーモニーは絶品。

3. 生きる Time To Live (Box/Byron/Hensley) 4:01
「公園」とか「生きる」って、なんか人生終わりのお爺ちゃんみたいなタイトルだけど、実際のサウンドはこれまたヘヴィ。バンド一丸のヘヴィな導入部から Mick Box のワウ・ギターへの流れは惚れ惚れする程だ。ミディアム・ハードな曲進行の中で一人気を吐く Mickの中間部のギター・ソロも絶品!

4. 黒衣の娘 Lady In Black (Hensley) 4:42
この曲でリード・ヴォーカルを務めるのは Ken Hensley。4本のアコギをバックに展開していく中、Mick Box のクライベイビーがリフを刻み、気持ち良く歌っている Kenちゃんに歌の途中から David Byronがハモって参戦していく。今なおライヴの定番曲。

SIDE:B
1. 尼僧
High Priestess
(Hensley) 3:41
HEEP流スピード・ナンバー。この疾走感はサイコー。この曲のリード・ヴォーカルも Ken Hensleyだが、David Byron と似ているねぇ。後半の、不気味なヴォーカル・エコーが飛ぶ中、Mick Box と Ken Hensley の怒涛のツイン・ギター・ソロが炸裂し合うアウトロに絶句。こういう曲を METALLICA あたりがカヴァーしてもイケるんじゃないかな。

2. ソールズベリー Salisbury (Byron/Hensley/Box) 16:14
猿滑り(サルすべり)じゃないよ。この曲は 1970年7月にバンドが Salisbury公演を行なったこと、そしてドイツ・ツアー中に知り合った現代音楽の作曲家 (John Fiddyのこと?) との出会いがヒントになったとか。まず、いきなりのブラス・オーケストレーションに驚く。John Fiddy のブラスをバックに楽しそうにハモンドを弾きまくる Ken Hensley の姿が目に浮かんでくる。ファンキーな Paul Newton のベースがさえまくる。インストゥルメンタル部が多い本曲での David Byron の活躍の場は、後半の歌部分。もちろん前半もちょこっと歌っている。そして、クライマックスは Mick Box の流れるようなワウ・ギター・ソロ!!! 凄い! 溜め息が出る! 最初から最後までブラスに支配された曲だが、メンバーも負けておらず、ロックとプラスが上手く調和されたプログレッシヴ・ロックの名曲になっている (オーケストラとバンドは別々に録音されたそうだ)。DEEP PURPLE の 『ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA』 より面白い!

Produced by Gerry Bron
Recorded at Lansdowne Studios, London October/November 1970

Member are ; David Byron (lead vocals), Ken Hensley (organ, piano, slide and acoustic guitars, harpsichord, vibes, vocals), Mick Box (lead guitar, acoustic guitar, vocals), Paul Newton (bass guitar, vocals), Keith Baker (drums)

Brass and Woodwind on "Salisbury" Arranged by John Fiddy

URIAH HEEP の 2ndアルバムは、デビューからまだ1年も経たない1970年10〜11月にかけて前作と同じくLansdowne Studio でレコーディングされた。本国イギリスでは 1971年2月12日に Vertigo Records から発売された。(日本盤はイギリスで VertigoからBronzeへの移行期だったためか、フィリップスレコードより発表されなかった。)

本作はバンドにとっては2枚目ではあるが、Ken Hensley が URIAH HEEP に参加して初めて曲作りに参加したアルバムである。THE GODS や TOE FAT で既に Kenのソング・ライターとしての力量は証明されていたわけで、1stアルバムの出来とその後のツアーですっかりこのバンドに身を預けることを決意したのだろう。バンドの演奏は自信に満ち溢れていおり、タイトル・トラック "Salisbury"の実験的な試みも大成功である。素晴らしい名作!


◇日本における再発LPについて

日本盤の再発ものの中で貴重なのは、1978年に東芝EMIより再発された LP(WBS-40206) である。なんと、ジャケット表面タイトル文字の模様が裏面の軍隊模様になった。


URIAH HEEP 『SALISBURY』 (LP, Mercury SR 61319, US) 1971/mid

アメリカ盤は例によってアルバム・ジャケットを変えて、1971年後半に Mercury Records よりリリースされた。

1stアルバム同様、ここでも曲の差し替えがあり、イギリス盤 2ndアルバムに収録されている "Bird Of Prey" は既にアメリカ盤 1stアルバムで取り上げられていた(ヴァージョンは違う)ので 、その曲の代わりに "Simon The Bullet Freak" を収録している。かつ、曲順も並び替えられた。

SIDE:A
1. High Priestess
2. The Park
3. Time To Live
4. Lady In Black

SIDE:B
1. Simon The Bullet Freak
(Hensley) 3:25
地味な曲ではある。救いは Mick Box のディストレーションがかったギターの音か。この曲はドイツやイギリスではシングルB面のアルバム未収録曲として発表されていた。

2. Salisbury


URIAH HEEP 『URIAH HEEP』 (LP, Mercury SR 61294, US) 1971/spring

アメリカでのアルバムデビューは、既に Keith Bakerが加入していたこともあって、1971年初春に 『URIAH HEEP』 という余りにもシンプルなタイトルで Mercury Records よりリリースされた。

特筆すべきは、アルバム・ジャケットの違いもさることながら、イギリス盤に収録されていた "Lucy Blues" の代わりに、URIAH HEEP #3 (drumsはKeith Baker)による "Bird Of Prey" が収録されたことだ。

SIDE:A
4. Bird Of Prey
(Byron) 4:05
この曲のヴァージョンは、『SALISBURY』のヴァージョンとは違い、冒頭部の David Byron のシャウトがなく、アウトロが1小節短いトコロが味噌。クレジットが (Byron) だけになっているのは、1st Albumのツアー中の夏に書かれたこの曲が、Byron主導で作られた曲だからなのだろうと推測される。(『SALISBURY』のヴァージョンはさらにリミックスされ、Box/Newtonの尽力もあってのクレジット追加?)


URIAH HEEP 『THE LANSDOWNE TAPES』 (CD, Red Steel RPM115, UK) 1993/09/17

全編 SPICE と URIAH HEEP の未発表曲・ヴァージョン違いで構成されたCD。1993年6月(?)に Robert M.Corich と Ian Herron の手によって Mixedされた。このCDに URIAH HEEP #3 による 2曲が収録されている。

2. Simon The Bullet Freak (alternate version) (Hensley) 3:28
ちょっと粗い感じがする別ヴァージョン。

3. Here Am I (Hensley) 8:13
とても美しく、かつヘヴィに転調する静から動へのアンサンブルが見事な曲。David Byronが感情移入して歌い Ken Hensleyがハモる。そしてギター・ソロは Mick Boxが 1st Solo、Kenが 2nd Soloと、聴き所の多い名曲だ。何度聴いても"動"の導入部で "Ahh〜"と一緒にハモってしまう (笑) オリジナル・アルバム未収録曲。

 


URIAH HEEP 『SALISBURY』 (CD, Castle ESCMCD 317, UK) 1996
ユーライア・ヒープ 『ソールズベリー』 (CD, Victor VICP-61829, Japan) 2002/04/24

1996年の初春に Castle Communications より再発された Remastered CD。1995年7月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。2002年になって日本でも 20bit K2 Remastered盤 (紙ジャケ) として再発された。

内容としては、イギリス盤LPの収録曲に以下のボートラ 2曲が追加収録された。

Bonus Tracks
7. サイモン・ザ・ブレット・フリーク Simon The Bullet Freak
(Hensley) 3:27
アメリカ盤に収録されていた曲。詳細は上記参照っす。

8. 尼僧 High Priestess (single edit) (Hensley) 3:13
シングル・エディトです。冒頭部のポロポロ・ギターがなく、いきなりディストレーション。シングル・ヴァージョンとは違うので要注意。


URIAH HEEP 『SALISBURY (ROCK LEGEND)』 (CD, Castle 0000317ESM) 1999

Castle盤(ESMCD 317)は "名盤2ndアルバム5選"みたいな形でBLACK SABBATH, MOTORHEAD, NAZARETH, EL&Pらの各2ndアルバムと共に選出され、"ROCK LEGEND" とタイトルされた特殊ケースにCD(ESMCD 317)を封入という形で限定リリースされた。

 

 

 

 


URIAH HEEP 『A TIME OF REVELATION』 (4CD Box-Set, Essential ESF CD 298, UK) 1996/04

URIAH HEEPの結成25周年を記念してリリースされた4枚組のボックス・セット。1995年に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。未発表曲・ヴァージョン違いも沢山収録。

Disc 1
8. Here Am I (alternate version) (Hensley) 8:13
『THE LANSDOWNE TAPES』 収録の物と違い、こちらは alternate version。よく聴くと2回 "Ahh〜"のヴァースが中間の部分で Ken Hensleyのハモンドが挿入されていたりする。また、当然だかリマスターされているので断然音質が良い

 

 

 

 

 

 


URIAH HEEP 『THE BEST OF... PART 1』 (CD, Castle ESCMCD 418, UK) 1996

アナログ時代の有名な公式ベスト 『THE BEST OF... 』 の再発として 1996年の秋にリリースされたCDベスト盤。

4. Salisbuly (edited version) (Byron/Hensley/Box) 2:59
アメリカで Promo Only で作られたシングルからのテイク。元々16分の曲が3分弱になってる。イントロ部は若干カット、そして David Byronのヴォーカル部へ。ブラスセクション部分は大胆にも90%カット、Mick Boxのギター・ソロなんてありゃしない。そいでもって Davidのヴォーカル部に戻って、アウトロも大幅カット。まぁ 致し方ねーやか(笑)

 

 


URIAH HEEP 『THE LANSDOWNE TAPES (2CD EXPANDED EDITION)』 (2CD, Sanctuary CMDDD441, UK) 2002/4/15

2002年2月に Robert M.Corich と Mike Brown の手によって Remasteredされた2CDの重量盤。ほぼ全曲別ヴァージョンで構成された第2弾だが、ここではとりあえず URIAH HEEP #3 の 7曲のみ解説する。

Disc 1
8. The Park (alternate version) (
Hensley) 5:36
公演での子供の声や鳥の鳴き声の部分の音量を大きくして聞き取りやすくしたヴァージョン。公園の効果音部分がボーッいう轟音としてハウリングされているため、明らかに故意に編集したものだと思う。

9. Here Am I (alternate version 2) (Hensley) 8:13
旧『THE LANSDOWNE TAPES』 収録の曲のヴァージョン違いということだが...

10. Lady In Black (alternate version - take 7) (Hensley) 4:53
Ken Hensley が 「Take 7!! ワ〜ン・ツ〜・スリ〜・フォ〜」と声をかけてスタートする生々しいヴァージョン。

11. Simon The Bullet Freak (alternate version 2) (Hensley) 3:26
違うマスター・テープからの2つのミックスのうちの1つらしいが...

Disc 2
14.
High Priestess (alternate version) (Hensley) 3:40
Single editのほうではなく、オリジナルのほうの別物。バッキング・コーラスの音量が少ないような気がする。

15. Simon The Bullet Freak (alternate single version) (Hensley) 3:25
リミックスされて音が今迄で一番良くなっていると思うが、あとは何?

17. Lady In Black (alternate single version) (Hensley) 3:30
後半のコーラス部を大幅にカットしたもの。


URIAH HEEP 『SALISBURY (EXPANDED DE-LUXE EDITION)』 (CD, Sanctuary CMRCD643, UK) 2003/01/27

2002年11月に Robert M.Corich と Mike Brown の手によって Remasteredされた Expanded De-luxe Edition CD。新たに別バージョンが収録された。

Bonus Tracks
7. Simon The Bullet Freak (Hensley) 3:27
アメリカ盤に収録されていた曲。詳細は上記参照っす。

8. Here Am I (previously unreleased version) (Hensley) 7:50
ランタイムが少し短い。

9. Lady In Black (previously unreleased version) (Hensley) 3:33
Ken Hensleyのヴォーカルの2番目のところの入りの部分が1間隔早いような...

10. High Priestess (single edited Version) (Hensley) 3:38
アメリカで Promo Only で作られたシングルからのテイク。不自然な曲の繋ぎがいかにもシングルらしい。もちろんCastle盤(ESMCD 317)収録の Single edit とは違う。

11. Salisbuly (previously unreleased single edit) (Byron/Hensley/Box) 4:21
『THE BEST OF... Part 1』収録の Edited Versionと明らかに違うのは、後半の David Byronの"As time passed〜"のヴォーカル部の1番目が入り、2番目は無しで、Mick Boxのギター・ソロが少し聴けてフェイド・アウトしていくという編集だ。

12. The Park (previously unreleased mix) (Hensley) 5:18
オリジナルでは Keith Bakerのリズムから始まるが、こちらのヴァージョンはいきなり Ken Hensleyのオルガンから始まる。ランタイムも20秒ばかり短い。

13. Time To Live (previously unreleased mix) (Box/Byron/Hensley) 4:14
"Find those friends I used to know"の後、およびフェイドアウトの部分に Mick Boxのギター・ソロが入るヴァージョン。


URIAH HEEP 『SALISBURY』 (LP, Earmark 41025, Italy) 2004/02

180グラムの重量盤LP。ちゃんと見開きジャケになっている。


◇まだある未発表曲

1970年に Ken Hensley作の "The Ninth Door" という曲もあった筈。いずれリリースして欲しい!


Single variation from "Salisbury" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1969-1971

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