URIAH HEEP 1971-1975
URIAH HEEP
『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY』

13/03/31 Updated


URIAH HEEP 『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY』 (LP, Bronze ILPS 9213, UK) 1972/11
URIAH HEEP 『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY』 (LP, Mercury SRM 1652, US) 1972/11
ユーライア・ヒープ 『魔の饗宴』 (LP, Nihhon Columbia YZ-1-BZ, Japan) 1972/12/10

SIDE:A
1. サンライズ Sunrise
(Hensley) 4:03
Ken Hensley と Lee Kerslake のフェイドインから、David Byron のハイトーンシャウトとメンバーのコーラスが胸を高鳴らせる。悪魔の声と言われた David だが、そんなことはない。むしろ温かみさえ感じる。全体を支配する Kenのハモンドがヘヴィこのうえなく重厚だ。

2. スパイダー・ウーマン Spider Woman (Byron/Box/Kerslake/Thain) 2:25
左チャンネルで Mick Box のワウ・ギターがリフを先行し、右チャンネルでは Ken Hensley のスライド・ギターが滑らかに自己主張を続ける '70年代のHEEP流スピード・ナンバー。

3. 盲目 Blind Eye (Hensley) 3:32
Mick Box と Ken Hensley のアコギ、そしてエレギの多重録音が印象的な曲。David Byron のヴォーカルのメロディの中にも Kenが言う 「キーの変化」 があるのが嬉しい。

4. 悪の雄叫び Echoes In The Dark (Hensley) 4:49
この曲の構成は素晴らしい。5分間の曲の中にドラマがある。Ken Hensley が シンセ、ピアノ、オルガンをフルに使った意欲作だ。Lee & Gary のタイトな演奏、続く Mick Box のギター、Kenのピアノからの導入で David Byron が歌う! いいねぇ、この感じ。隠れた名曲だ!

5. 雨に寄せる抒情 Rain (Hensley) 3:59
Ken Hensley が自身のソロ・アルバム 『PROUD WORDS ON A DUSTY SHELF』 でも取り上げたバラード。Ken のピアノをバックに David Byron が優しく歌っている。

SIDE:B
1. スイート・ロレイン
Sweet Lorraine
(Box/Byron/Thain) 4:14
Ken Hensley のムーグが全体を支配しているロック・チューン。曲に Kenのクレジットが無いのが不思議だ。ライヴではピッチをあげて演奏した曲で、躍動感のある Gary Thain のベースがグッド!

2. 語り草 Tales (Hensley) 4:07
"Lucy Blues" をもっとロックにしたような曲。怒りにも似たダークなボーカル(デス声?)を披露する David Byron がニクい。Mick Box と Ken Hensley のアコギが曲を誘導し、スペイシーなシンセが飛びかう中で ゲスト参加した B.J.Cole のスティール・ギターが宙を舞う。※ B.J.Cole も Elton John と繋がりのある人だ。

3. 魔の饗宴 The Magician's Birthday (Hensley/Box/Kerslake) 10:20
ラス曲は前作 "Paradise〜The Spell"並の大曲。魔法使いの誕生日には晩餐会といった赴き。中間部のインプロヴィゼーションでは Lee Kerslake のドラムが暴れ、Mick box の縦横無尽なギター・ソロが唸りをあげる!! 最後は Rick Wright 的な Ken Hensley のシンセをバックに David Byron が力唱。悪魔と魔法使いの会話 (DavidとKenが担当) があって劇的に終わる聴きごたえのある曲となった。

Produced by Gerry Bron
Recorded at Lansdowne Studios, London Sept/Oct 1972

Member are ; Gary Thain (bass guitar), Lee Kerslake (drums and percussion), Mick Box (guitars), Ken Hensley (keyboards, guitars, moog synthesizer),
David Byron
(vocals)

Pedal steel on "Tales" played by B.J.Cole

URIAH HEEP の 5thアルバムは、1972年9月から10月にかけて Lansdowne Studio でレコーディングされた。本国イギリスでは 1972年11月に Bronze Records から発売、アメリカ盤も同年11月に Mercury Records よりリリースされた。日本盤は1972年12月にリリースされた。

本作は2作続けて同じメンバーで録音した初のアルバム。黄金期HEEPの傑作 だ !! 1972年9月の時点でアルバム・タイトルを 『FRIDAY:THE WIZARD'S BIRTHDAY』 と呼んでいたことでも判るが、前作 『DEMONS AND WIZARDS』 同様、コンセブト・アルバムとして制作されている。アコギは前作程の使用はないが効果的に使われており、全体を通して益々円熟した演奏で安心して聴くことが出来る。『悪魔と魔法使い』 と 『魔の饗宴』 は2枚を聴いて1つの完結といった趣だ。アルバム・ジャケットを手掛けたのも前作同様 Roger Dean であり、この1大ストーリーを印象的なジャケットとともに連結してくれた。


URIAH HEEP 『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY』 (CD, Castle ESCMCD 339, UK) 1996
ユーライア・ヒープ 『魔の饗宴』 (CD, Victor VICP-61830, Japan) 2002/04/24

1996年初頭に Castle Communications より再発された Remastered CD。1995年8月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。以下のボートラ2曲が追加収録されている。また、2002年になって日本でも 20bit K2 Remastered盤 (紙ジャケ) として再発された。

Bonus Tracks
9. シルヴァー・ホワイト・マン Silver White Man (previously unreleased version)
(Byron) 3:43
David Byron が1975年に発表したソロ・アルバム 『TAKE NO PRISONERS』 で取り上げることになる曲。既にこの時点で楽曲は完成していた。曲調が明る過ぎるので本編に収録されなかった理由も肯ける。ここに収録されたヴァージョンは HEEPによるDavid Byron のヴォーカルがないインストゥルメンタル・ヴァージョン。

10. クリスタル・ボール Crystall Ball - (Gary's Song) (previously unreleased) (Thain) 4:08
Gary Thain が HEEP に残した唯一の単独クレジットの曲。David Byron がいかにも好みそうな TOP40タイプ のRock'n'Roll。この曲のキーボードは Kenじゃないような気がする。Kenがソロ・アルバムに没頭している時期のレコーディングで David自身が弾いたのでは?


URIAH HEEP 『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY (EXPANDED DE-LUXE EDITION)』 (CD, Sanctuary CMRCD771, UK) 2003/08/11

2003年6月に Robert M.Corich と Mike Brown の手によって Remasteredされた Expanded De-luxe Edition CD。新たに別バージョンが収録された。

Bonus Tracks
9.
Crystall Ball (out-take and previously unreleased version) (Thain) 4:08
1996年のRemastered CDのボートラに収録されたものとはヴァージョンが違う。アウトロの音のヨレが少し解消されている。

10. Silver White Man (out-take and previously unreleased vocal version) (Byron) 3:40
David Byron のヴォーカルが入っている HEEPヴァージョン。歌メロなどで David が好き放題に歌っているのが愛らしい。いかにもスタジオ・セッションのノリ。

11. Proud Words (previously unreleased alternate version) (Hensley) 3:24
1996年の4CD Box-Set『A TIME OF REVELATION』や 『DEMONS AND WIZARDS』 の Expanded De-luxe Edition CD にも収録されていたヴァージョンは "Demons & Wizards sessions" からの音源であるが、これは "Demons And Wizards sessions" と "The Magucian's Birthday sessions" の間にレコーディングされた音源。よって、演奏もランタイムも全く違う。Mick Box のギターがウニウニしていて面白いのと、David Byron が楽しそうにスキャットしているのが微笑ましい。

12. Echoes In The Dark (edited version - previously unreleased) (Hensley) 4:23
シングル・リリースを目的として作られたというエディット・ヴァージョン。イントロが短い。またアウトロの編集がギコちない安直さで、聴いてて固まってしまう...

13. Rain (edited version - previously unreleased) (Hensley) 3:16
これまたシングル・リリースを目的として作られたというエディット・ヴァージョン。イントロが短い。

14. Happy Birthday (previously unreleased version) (Hensley/Box/Kerslake) 4:44
"
The Magician's Birthday" の短縮ヴァージョン。"For now we knew some evil was to blame〜" のあとに再び "Let the bells of freedom ring" に戻る。中間部のインプロヴィゼーションと "I challege you〜"以降が全く出てこない面白い編集!!

15. Sunrise (single edit - previously unreleased) (Hensley) 2:49
Lee Kerslake のドラムからいきなり "Ahh〜 Ahhhh〜"、そして2番の歌詞は省略される。最も短いエディト・ヴァージョン。

16. Gary's Song (out-take - previously unreleased) (Thain) 4:25
メンバーの会話からスタートする "Crystal Ball" の別ヴァージョン。アウトロの David Byron の歌い方が全然違う。

17. Silver White Man (instrumental - out-take) (Byron) 3:43
1996年のRemastered CDのボートラに収録されていたインストゥルメンタル・ヴァージョンと同一音源。


Single variation from "The Magician's Birthday" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1971-1975

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