URIAH HEEP 1975-1796
URIAH HEEP
『RETURN TO FANTASY』

ベースに元キング・クリムゾンの強力メンバー、ジョン・ウェットンを迎えた衝撃の新ヒープ・サウンドに栄光あれ!

04/06/11 Updated


URIAH HEEP 『RETURN TO FANTASY』 (LP, Bronze ILPS 9335, UK) 1975/06
URIAH HEEP 『RETURN TO FANTASY』 (LP, Warner WBS 2869, US) 1975/06
ユーライア・ヒープ 『幻想への回帰』 (LP, Warner P-8580B, Japan) 1975/07/10

SIDE:A
1. 幻想への回帰 Return To Fantasy
(Hensley/Byron) 5:52
Ken Hensley の幻想的なムーグから始る新生HEEPのオープニング・チューン。David Byron の語るようなヴォーカル。そして淡々とベースを弾きまくる John Wetton の存在に気付くだけでも嬉しい。ギター・ソロすらない楽曲重視の名曲!

2. シェイディ・レイディ Shady Lady (Hensley/Box/Byron/Kerslake) 4:46
Mick Box のワウ・ギターと Ken Hensleyのスライド・ギターが美しく調和するツイン・ギターの合間にブリブリ・ベースの John Wetton。"Don't Worry"や"Shady Lady"のコーラス部では KenとJohnによるコーラスも聴ける。ステージでは David Byronが後半のアウトロで Kenのハモンドを弾いていた。

3. デヴィルズ・ドーター Devil's Daughter (Byron/Box/Hensley/Kerslake) 4:48
本作のツアーのオープニング・チューンになった曲。Lee Kerslake のパーカッションがアフロ的にならず、なかなかカッコいいロック・チューンに仕上がっている。中盤の Ken Hensley のムーグと、Mick Box のワウ・ギターによるバトルがメリーゴーランドのような楽しさを醸し出している。

4. ビューティフル・ドリーム Beautiful Dream (Hensley/Byron/Box/Kerslake) 4:52
Ken Hensley の、「太陽にほえろ」 のようなムーグ・リフが耳に突き刺さるヘヴィ・チューン。David Byron のヴォーカルは蝶のように舞い蜂のように刺す...か細い女性のような繊細さを持ったかと思えば、野獣のように叫ぶ!!

SIDE:B
1. ブリマ・ドンナ
Prima Donna
(Byron/Box/Kerslake/Hensley) 3:11
シングルになった曲。
Mel Collins が多重録音の1人オーケストレーションしており頑張っている。躍動する各メンバーのお陰でロックっぽさが残っているのが嬉しい。

2. 忘却への道 Your Turn To Remember (Hensley) 4:22
David Byron のヴォーカルの聴かせ所。青春のアンセムである。コーラスも良い。淡々(牛タン?)とした曲調の中で John Wetton のベースが脈打つのが気持ち良い。B.J.Cole がペダル・スティールで参戦。ちなみに、すかんちが 「グッバイ・ルビー・チューズデイ」 って曲でパクっている(笑)

3. ショーダウン Showdown (Hensley/Byron/Box/Kerslake) 4:17
"Devil's Daughter"と並んで本作の中ではステージ映えしそうな曲。Mick Box のギター・ソロに続いて Ken Hensley がスライド・ギター・ソロを奏でるあたり、バンド・インプロヴィゼーションを重んじる曲展開が前作の "So Tired"とも言えなくもない。

4. 去ったのは何故 Why Did You Go (Byron/Box/Hensley/Kerslake) 3:53
物悲しいギターのトーンの中で David Byron が語っている。フォー・トップスもテンプテーションズもタジタジの HEEP流コーラスが一層曲を盛りたてている。

5. 一年か一日か A Year Or A Day (Hensley) 4:22
Ken Hensley の静かなハモンドの進行に David Byron がしんみり歌い、そして激しい慟哭と共にイッキに盛り上がる。そして単調な展開にならず物語は曲の最後まで続いていく。これは名曲だ。個人的にはB面1曲目にしてもいいぐらい!

Produced by Gerry Bron
Recorded at Lansdowne and Morgan Studios, London, Spring 1975

Member are ; David Byron (lead vocals), Mick Box (guitars), Ken Hensley (keyboards, guitars, synthesizer, vocals), Lee Kerslake (drums, percussion, vocals), John Wetton (bass, mellotron, vocals)

Saxophone on Prima Donna Played by Mel Collins
Pedal Steel on Your Turn To Remember Played by B.J.Cole

URIAH HEEP の 8thアルバム。John Wetton を迎えて制作された心機一転の作品。久しぶりのイギリス録音で、Lansdowne Studio と Morgan Studio でレコーディングされた。当初 Gary Thain がベースを弾いた曲と John Wetton がベースを弾いた曲とをアルバムに半分ずつ収録する予定だったが、結果的に全曲 John Wettonがベースを弾いた。

イギリスでは 1975年6月6日(?)に Bronze Records からリリースされ、アメリカでも同時期に Warner Brothers からリリースされた。日本盤は、1975年7月10日に ワーナー・パイオニア からリリースされた。イギリスでは 1975年7月7日にUKチャートの第7位にランクインされるほどの HEEP最大のヒット作に!

前作 『夢幻劇』 は少し重くて落着いた感じの作品であったが、本作はアップテンポなチューンが多く、痛いほどにギラギラした演奏を聴くことが出来る。楽曲は John Wetton 加入前に出来上がっていたもので、John Wetton 効果というものはないが、強いて言えば歌えるベーシストが加入したことで HEEP特有のコーラスが強化されたことか。また、Ken Hensley がムーグを頻繁に使うようになり、本格的ハード・ロックにムーグを効果的に使ったアルバムとしては先駆的ではないかと思えてしまう。


URIAH HEEP 『ESPECIAL DISCOTECAS』 (LP, Bronze/Ariora 89.065-1 P-228, Spain) 1975

スペイン盤はジャケ及びタイトル(スペイン語)が違う。曲名もスペイン語で以下のとおり。

SIDE:A
1. Retorno A La Fantasia
2. Lady Sombra
3. Hija Del Diablo
4. Bello Sueno

SIDE:B
1. Prima Donna
2. Tu Vuelta A Recordar
3. Juego Al Descubierto
4. ?Por Que Te Fuiste?
5. Un Ano O Un Dia


URIAH HEEP 『RETURN TO FANTASY』 (CD, Castle ESCMCD 381, UK) 1996

1996年秋に Castle Communications より再発された Remastered CD。1995年11月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。以下のボートラ4曲が追加収録されている。

Bonus Tracks
10. Shout It Out (originally B-side of "Prima Donna")
(Hensley) 3:35
"
Prima Donna" のB面に収録されていたアルバム未収録曲。Ken Hensley の重いハモンドが先導し、ソロ・パートも Kenのハモンド・ソロという Kenの為の曲。David Byron が力強く歌っている。

12. The Time Will Come (originally B-side of "Return To Fantasy") (Byron/Box/Hensley/Kerslake) 4:10
"
Return To Fantasy" のB面に収録されていたアルバム未収録曲。Mick Box のワウ・ギター・リフが印象的な曲。全編を支配する Ken Hensley のハモンドの中で、中盤にはアコースティック・ギターも取り入れている贅沢な曲。

13. Beautiful Dream (demo) (Hensley/Byron/Box/Kerslake) 5:49
このデモは、John Wetton が加入する前の録音。つまり Gary Thain が感電事故後に復帰し、新作 『Return To Fantasy』 の為に録音したものである。John Wetton を迎えたアルバムでのヴァージョンよりも曲調が全然違っていて面白い。

14. Return To Fantasy (single edit) (Hensley/Byron) 3:38
シングル用に編集されたヴァージョン。イントロの Ken Hensley のムーグの部分をカット、中盤も Ken Hensley のハモンドの演奏部分をカットし、最初から最後まで David Byron がずっと歌い続けて息苦しそうなヴァージョンになっている(笑)


URIAH HEEP 『RETURN TO FANTASY (EXPANDED DE-LUXE EDITION)』 (CD, Sanctuary SMRCD100, UK) 2004/05/31

2004年4月に Robert M.Corich と Mike Brown の手によって Remasteredされた Expanded De-luxe Edition CD。新たに別バージョンなどが収録された。

Bonus Tracks
10. Shout It Out
(B-side) (Hensley) 3:34
1996年のRemastered CDのボートラに収録されたものと同じ。

11. The Time Will Come (B-side) (Byron/Box/Hensley/Kerslake) 4:08
1996年のRemastered CDのボートラに収録されたものと同じ。

12. Prima Donna (alternate demo version) (Byron/Box/Kerslake/Hensley) 4:05
1996年の4CD Box-Set『A TIME OF REVELATION』に収録されていたものと同じ。ベースは Gary Thain。Mel Collins のサックスが入っておらず、あくまでもバンド・メンバーのみのものである。

13. Why Did You Go (alternate demo version) (Byron/Box/Hensley/Kerslake) 5:18
1996年の4CD Box-Set『A TIME OF REVELATION』に収録されていたものと同じ。ベースは Gary Thain。John Wettonのテイクと比較すると、こちらは生々しい演奏。

14. Showdown (alternate demo version) (Hensley/Byron/Box/Kerslake) 4:18
1996年の4CD Box-Set『A TIME OF REVELATION』に収録されていたものと同じ。ベースは Gary Thain。導入部からメンバーのコーラスから始まるヴァージョンで、曲のアレンジや構成が全く違う。

15. Beautiful Dream (alternate demo version) (Hensley/Byron/Box/Kerslake) 5:48
1996年のRemastered CDのボートラに収録されたものと同じ。ベースは Gary Thain。

16. Return To Fantasy (extended version) (Hensley/Byron) 7:18
過去最長のロング・ヴァージョン。イントロの導入部が1小節分長い。1番目の歌詞を歌い終わった後にブリッジの演奏部分が挿入されている。ラスト(3番目)の歌詞を歌い終わった後に1番目の歌詞に戻り、そしてエンディングへと繋がっていく。

※右のジャケットは使われなかった。また、最初のインフォでは "The Time Will Come (demo)" と "Zorro (demo)" なるものが収録される予定だったが、ボツに。この2曲のベースは誰だったのだろうか気になる。


Gary Thain が弾いた 『RETURN TO FANTASY』 のセッション音源についてはコチラ。→ "Return To Fantasy" sessions with Gary Thain


Single variation from "Return To Fantasy" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1975-1976

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