URIAH HEEP 1976-1979
URIAH HEEP
『FALLEN ANGEL』

ユーライア・ヒープの全身全霊が打ち込まれたこのアルバムは、久しぶりに聴くブリティッシュ・ハード・ロックの真髄に他ならない。

03/08/09 Updated


URIAH HEEP 『FALLEN ANGEL』 (LP, Bronze ILPS , UK) 1978/09
ユーライア・ヒープ 『堕ちた天使』 (LP, Toshiba EMI WBS-81149, Japan) 1978/11/22

SIDE:A
1. 闇に生きる女 Woman Of The Night
(Box/Lawton/Kerslake) 4:04
典型的なファスト・ハード・ロック・チューン。John Lawton のシャウトが、Mick Box のワウ・ギターが吠える。Ken Hensley のハモンドの奥に奏でられる線の細いツイン・ギターの絡みの妙もまた楽し。

2. フォーリング・イン・ラヴ Falling In Love (Hensley) 2:53
前作の "Flyin' High" にも通ずる爽快感を持ったライト・チューン。Ken Hensley や Lee Kerslake のしつこいぐらいのコーラスが冴えまくり、アッという間に終わってしまう。

3. ワン・モア・ナイト One More Night (Last Farewell) (Hensley) 3:30
Mick Box のワウ・ギターと Ken Hensley のスライド・ギターによるツイン・ギター、躍動する Trevor Bolder のベース、聴かせるほどにベターな John Lawton のヴォーカル。言うこと茄子。

4. 炎の恋 Put Your Love On Me (Lawton) 4:06
遂に HEEPにおける John Lawton の単独曲。ちょっと変わった曲だが、コーラスを聴くと HEEPなのである。Ken Hensley もピロピロとギターを弾いているが、中間部で我慢出来なくなってキーボードを弾いている。

5. カム・バック・トゥ・ミー Come Back To Me (Kerslake/Hensley) 4:19
Lee Kerslake が作ったバラードで、Ken Hensley が後からアレンジをつけ加えた。John Lawton がしっとり歌う素晴らしい名曲に仕上がった。

SIDE:B
1. ホワッドヤ・セイ
Whad 'Ya Say
(Hensley) 3:40
Ken Hensley のシンセがグルグルと宙を舞い、Lee Kerslake のドラムのタメが心地よいナンバー。John Lawton は何を言う〜 (ホワッドヤ・セイ〜)

2. セイヴ・イット Save It (Bolder/McDonald) 3:32
前作の "Roller" に引き続き、これまた Trevor Bolder が SPIDERS FROM MARS の元同僚ヴォーカリスト Pete McDonald と共作した曲。Mick Box と Ken Hensley のツイン・ギターが先導する中、Ken がピアノをポロポロ弾く。また、後半には KEEF HARTLEY BAND や BRYAN FERRY BAND に在籍していた Chris Mercer がテナー・サックスのソロを奏でて参戦。

3. ラヴ・オア・ナッシング Love Or Nothing (Hensley) 3:00
HEEPのお得意、"ラララ・チューン"(笑) この曲を聴いた誰もが歌のバッキング・コーラスをすることが出来る楽しいナンバー。

4. アイム・アライヴ I'm Alive (Lawton) 4:15
カッコいいメタリック・ナンバー。入魂の必殺チューン。やはり John Lawton にはこういった HR/HMチューンがよく似合う。

5. 堕ちた天使 Fallen Angel (Hensley) 4:59
怪しいシンセの浮遊とアコギ2本のミディアム・ロッカ。Lee Kerslake がシンセ・ドラムも叩いている。ちょっとリフレインがしつこいゆえに単調さも感じるが、まぁ本作のテーマ曲ということで...

Produced by Gerry Bron and Ken Hensley
Recorded at Roundhouse Recording Studios, London during April, July and August 1978

Member are ; Mick Box (electric and acoustic guitar), Trevor Bolder (bass guitar), John Lawton (lead and back-up vocals), Ken Hensley (keyboards, synthesizer, slide and acoustic guitar, back-up vocals), Lee Kerslake (drums, syn-drums, back-up vocals)

Chris Mercer of Gonzales for Tenor Solo on Save It

John Lawtonが加入してからの3作目かつ URIAH HEEP の 12thアルバム。ツアーの合間を縫って 1978年4月に録音、そして一時中断してまたツアーをした後の 1978年7月〜8月にイギリスの Roundhouse Studio でレコーディングされた。イギリスでは 1978年9月に Bronze Records からリリース、日本ではワーナー(パイオニア)から東芝EMIに契約を移し、1978年10月(?)にリリースされた。

今迄どおり Ken Hensley 主導の作品ではあるが、各メンバーの楽曲の収録も多くなっている。John Lawton が作った2曲と、Trevor Bolder & Pete McDonald の楽曲は、アルバムの中では異質な感じ。しかし、Lee Kerslake の作ったバラードや、Mick Box らが作ったオープニング・チューンなどは見事に HEEP流に昇華されていて違和感がない。また、もう一度言うが、John Lawton のヴォーカルが強烈に凄い! ハード・ロックにフィットした上手味のあるヴォーカルを多くのロック・ファンに聴いて欲しい!(しつこい?)

アルバム・ジャケットは 『RETURN TO FANTASY』 以来のフェロモン系オッパイ・ポロリ・ジャケ (どのメンバーの趣味?)。首の位置がちょっと不自然に右にズレているのが気になって仕方がない。内ジャケの写真でメンバーの前にポツリと立っている女の子は、Ken Hensley が 30歳の時に結婚した Pattiさんとの間に生まれた Julia Hensleyちゃんである。


URIAH HEEP 『FALLEN ANGEL』 (LP, Chrysalis CHR-1204, US) 1978

SIDE:A
1. One More Night (Last Farewell)

2.
Falling In Love
3.
Woman Of The Night
4.
I'm Alive
5.
Come Back To Me

SIDE:B
1.
Whad 'Ya Say
2. Save It
3. Love Or Nothing

4.
Put Your Love On Me
5.
Fallen Angel

アメリカ盤は曲順が違う。A面は4曲目までイッキに畳み掛けるハード&ヘヴィ・チューンが並び、ラス曲で泣かせる。B面はどちらかといえば色物チューンで固められており、コテコテした曲順が新鮮な異彩を放つ。


URIAH HEEP 『FALLEN ANGEL』 (LP, Ariola LA-129-B, Mexico) 1978

SIDE:A
1. Mujer De La Noche 4:05
2. Enamorandose 2:54
3. Una Noche Mas (Ultima Despedida) 3:32
4. Pom Tu Amor En Mi 4:06
5 .Regresa A Mi 4:17

SIDE:B
1. Que Te Parece 3:40
2. Salvalo 3:31
3. Amor O Nada 3:01
4. Estoy Vivo 4:15
5. Angel Caido 4:59

メキシコ盤は曲名が何故かスペイン語。曲順はイギリス盤(つまり日本盤)に同じ。


URIAH HEEP 『EASY LIVIN' : A HISTORY OF URIAH HEEP』 (Video) 1985
ユーライア・ヒープ 『安息の日々 ヒストリー・オブ・ユーライア・ヒープ』 (VHS, Victor VTM-103 / BETA, Victor VBM-103 / LD, Laserdisc SM068-3070, Japan) 1986

このビデオには下記のプロモーション・ビデオが収録されている。

7. ワン・モア・ナイト One More Night (Last Farewell)
8. フォーリング・イン・ラヴ Falling In Love
9. カム・バック・トゥ・ミー Come Back To Me

このビデオがリリースされた1985年当時、動く John Lawton を見れただけでも嬉しかったファンは多いに違いない。かくいう筆者もその1人である。

※このビデオには David Byron時代のKBFHライヴ、John Sloman時代のプロモ・ビデオ、Peter Goalby時代のライヴも収録されているが、ここでは割愛。

 

 

 

 


URIAH HEEP 『A TIME OF REVELATION』 (4CD Box-Set, Essential ESF CD 298, UK) 1996/04

URIAH HEEPの結成25周年を記念してリリースされた4枚組のボックス・セット。1995年に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。未発表曲・ヴァージョン違いも沢山収録。

Disc 3
15. A Right To Live (uissued B side) (Hensley/Box/Kerslake/Lawton) 3:36
シングルのB面用として用意されていた曲。ドイツではこの曲のプロモーション用ディスクがあったらしい。哀愁漂う John Lawton の歌が切なくも力強い。Ken Hensley のキーボードのフレーズに "Rollin' On"の影が...

 

 

 

 

 

 


URIAH HEEP 『FALLEN ANGEL』 (CD, Castle ESCMCD561, UK) 1997

1997年夏に Castle Communications より再発された Remastered CD。1997年4月〜5月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。以下のボートラ4曲が追加収録されている。

Bonus Tracks
11. Cheater (originally B-side of "Come Back To Me")
(Hensley) 4:04
"
Come Back To Me" のB面に収録されていたアルバム未収録曲。極めてロックであるのにアコギで通すアレンジが見事だ。アルバムに収録されてもおかしくないクオリティがあり、個人的にはアルバム収録曲と替えたい曲もある。水前寺清子に捧ぐ!

12. Gimme Love (Struttin') (originally B-side of "Love Or Nothing") (Box/Bolder/Kerslake/Lawton) 3:16
"
Love Or Nothing" のB面に収録されていたアルバム未収録曲。典型的なファスト・ハード・ロック・チューンで、Ken Hensley のスライド・ギターが印象的だ。

13. A Right To Live (promo B-side, previously unissued commercially) (Lawton) 3:37
4CD Box-Set『A TIME OF REVELATION』に収録されていたものと同じ。クレジットとしてはコチラのほうが正しい。

14. Been Hurt (previously unissued original version) (Hensley) 5:07
John Lawton時代HEEPの幻の4枚目アルバム『FIVE MILES』用に録音された曲。後に John Sloman を迎えた HEEPがこの曲を再レコーディングし、アルバム『CONQUEST』からのシングル「Carry On」のB面に収録した。John Sloman のヴァージョンは神経質な歌い方であるが、John Lawton の歌うこのヴァージョンは力強くてもっとロックっぽい。

※ちなみに、この Remastered CD の 1st Press盤は、裏ジャケットがアメリカ盤LPの曲順表記になっていた。実際はイギリス盤LP(つまり日本盤)の曲順で収録されているため、2nd Press では表記をイギリス盤LPの曲順に改めてリリースされた。


Single variation from "Fallen Angel" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1976-1979

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