【11月24日=朝令朝改】

 
23日の項で、「明日からしばらくは、映像取材に集中しよう。」と書いておきながら、25日(火)夜の「ニュースステーション」(テレビ朝日系列)で、テレビ電話による中継リポートをやることになりました。

 まさに朝礼暮改ですが、ご覧いただければ光栄です。え〜実は、24日(月)の夕方にも、急遽一つテレビ電話リポートをやったので、「朝礼朝改」の早さでございます。

 毎度のことですが、突発事件や事情により延期になる可能性もあります。あらかじめご了承ください。


【11月23日=サマワ(イラク南部)発】

 きのう(22日)から、ここサマワに入っている。
 
 早速きょう、札幌テレビとフジテレビで電話リポートを入れたが、実際のリポートする時間は数分にも満たなくて、それにかける準備の段取りばかりに時間を取られた気がする。明日からしばらくは、映像取材に集中しよう。

 ここは自衛隊が派遣される予定の街だが、バグダッドと違って緊張感もなく平穏な街だ。

 街の中心部にいくつか掲げられている横断幕には、日本語の文字が並んでいる。地元の人の話によると、ここに取材に来た日本人ジャーナリストに頼みこんで書いたもらったとか。

 

 
 しかしよく見ると、上の写真のアラビア語部分は「ようこそサマワへ 日本人の皆様」と書いてあって、「自衛隊」の文字は入っていない。

 確かに、だれに聞いても日本人は「大歓迎」されているけれど、その裏ではここに日本の企業もやって来て、そこで働けるのではないかとかなり多くの人が思い込んでいる。

 イラク人は皆サッカー好きだが、ここでは日本代表の中田、稲本、高原の名前も知っている人がいた。

 いま駐留しているオランダ軍は、思った以上に市民の間で評判が悪い。その分逆に「日本軍」にみんな期待しているようだけれど、日本の良いイメージと幻想だけが、サマワの人の頭の中で大きく膨らんで先行しているようだ。でも実際に自衛隊がここに来たら、がっかりする人も多いんじゃないかな。がっかりで留まればまだましだけど、それが不満やいらだちから、果ては憎悪に向かう事だって大いにありうる。

 軍服着て、銃で武装して、日の丸の旗掲げて、「日本の軍隊」はここで何するのかな? 軍人でなければどうしてもできないことは、いまのところ見当たらないが。