【7月5日 サマワ発 その2】

 
ちょうど3ヶ月前にサマワに来たとき、自衛隊が道路補修作業の準備にあたっていた場所を再訪した。

 サマワ郊外にあるワルカという村だ。4月4日の項で写真をお見せしたが、そのときは自衛隊員が計測作業をしていた。

 今回行ってみると、すでにイラク人業者の手で道路補修作業は完了していて、今度はその脇にある川に架ける橋を建設中だった。

 そこに自衛隊員の姿はない。計測作業以外は、ほとんどすべて地元の業者がやっている。サマワ周辺のほかの場所でも同じだ。

 ワルカで作業にあたっていたイラク人は5人。日当は1人=5000ディナール(約400円)だった。これが、自衛隊が生み出している現地のわずかな「雇用」の一つだ。

 
対岸に橋をかける作業をする人たち。多くの人が周囲にいるが、みんな近所の人たちで、見に来ているだけだ(7月5日 サマワ郊外ワルカ地区で)

 
10日ぶりに運ばれてきた水をバケツに入れて保管する住民。ちなみに、この水は自衛隊が給水した水ではなく、郊外の浄水場から給水車で運ばれてきた水だ(7月5日 サマワ市内で)

 
サマワ宿営地内のプレスセンターで記者会見の準備をする隊員たち。後ろにいるメディアはAP通信、時事通信、NHK、フジテレビのイラク人通信員ら。ほかに、日本人の記者・カメラマンが2人いるだけで、合計10人ほど。しかし、この後の会見の様子は、自衛隊の広報担当者が撮影した映像が、日本の防衛庁記者クラブまで「テレビ電話システム」でライブ中継されていた(7月5日 サマワ自衛隊宿営地にて)