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 「ウェブジャーナル開設にあたって」

私は97年から、最初はフリーのフォトジャーナリストとして活動を始め、翌年からは主に小型ビデオカメラを使って、ビデオジャーナリストとしての映像報告を行っています。これまで、インドネシア(アチェ・マルク諸島)、東ティモール、アフガニスタンなど、世界の紛争地域の取材を、おもにテレビや雑誌を通じて、映像・写真・活字による報告をしてきました。これからも、それらの媒体(マスメディア)を通じて発表することには変わりはありません。しかし、それと並行して、今後はこの自前のHP「綿井健陽 ウェブジャーナル」でも、さまざまな問いかけや表現・記録を自由に発信してみようと思っています。

「ジャーナル」とは、本来「日刊や定期刊行の新聞や雑誌」のことを意味するようですが、広義には、「日記・日誌」も含まれるようです。しかし、私はこのサイトでいわゆる「私的な日記」を公開するつもりはありません。そもそも、私は日記を書く習慣などありませんし、このサイトを始めるにあたって、わざわざ日記をつけようとも思いません。このウェブジャーナルは、あくまでも「インターネット上での『不定期』刊行の、綿井健陽の取材・批評活動の発表媒体」と位置づけています。したがって、取材現場からのリポートはもちろんのこと、普段の生活のなかで私が感じたことや、世に伝えたいことがあれば、随時このサイトにUpdateしていくつもりです(ときに「取材日誌」「コラム」的なものも含んで)。とりわけ、ジャーナリズムや報道に関わることは、分野を問わずに世に問うていきたいと考えています。マスメディアの報道に対しての批評や批判も積極的に行っていき、単に批判だけではなく、優れた報道やリポート、ドキュメンタリーなどは、たとえ同業他社(他者)であろうと、このサイトでもぜひ紹介したいと思います。

 このサイト内の文章と写真は、綿井健陽個人の責任において掲載します。チャット的な「掲示板」は設置しないつもりですが、皆様からのご意見・ご感想やご批判を、いつでもお待ちしております。サイト上の、双方向での議論や意見交換なども、ぜひ行ってみたいと考えています。

原則として私あてへの「個人的なメール」は、送信者の了解なしには、このサイトで公開することはありません。また、個人的に私が直接会って聞いた方のお話を、そのまま引用して掲載するようなこともしません。しかしながら、特に報道やジャーナリズムに関する重要なご指摘やご批判・ご意見は、このサイト上で随時公開していきたいと考えています(プライバシーやニュースソースの秘匿を守るうえでも、公開上は匿名にすることもあります。ケースバイケースで対応します)。

こうしたHPを始めるにあたって、実は内心、少なからず「恐怖」も感じています。更新するたびに、自らの無知や恥をサイト上でさらして、それをアーカイブとして積み重ねていくだけかもしれません。まあ、でも自分が思ったことや感じたことを率直に記していこうか、と思っています。私の脳みそ内部のわずかな思考筋肉、ひ弱な精神構造、貧しい五感を鍛えなおす意味で、続けてみようと思います。とても、「日刊ジャーナル」とはなりませんが、取材活動の合間を見ながら、「不定期とはいえ、できるだけ頻繁に更新する『週刊的』ジャーナル」ぐらいのHPになるようにします。皆様ご使用のインターネットの「お気に入り」に入れていただき、折に触れて立ち寄っていただければ幸いです。合わせて、皆様からのご意見・ご感想やご批判を、よろしくお願いします。


2002・9・10 綿井健陽