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問題目次

<英訳>

(1)「〜してもむだである」





(1)彼には何を言ってもむだである。あなたの言うことを聞こうとしない。

◆「A に B を伝える、A に B と言う」:"tell A B"、"say B (to A)"
"tell B" のように "A(人)" のない形や、"say A B (or B A)" のように "A(人)" を "to" なしで使うことは原則不可。(→ 語法集§10 (C) 1)
○ tell him anything
× tell anything
○ say anything to him
× say him anything (or anything him)

◆「A の言うことを聞く」:"listen to A"、"listen to what A say"
"listen to O(O を意識的に聞く)" の代わりに "hear O(O が自然に聞こえる)" は不可。例えば "he won't hear you" とすると「彼は耳が聞こえない」と解釈される恐れが高い。
【類例】
look at O:「O を意識的に見る」
see O:「O が見える」

◇ "listen to 人" が「人の言葉を聞く」であることに注意。
【類例】
hear 人:「人の言うことが聞こえる」
believe 人:「人の言葉(考え)を信じる」
agree with 人:「人(の意見)と同じ意見を持つ、人と同じ考えを持つ」
make oneself understood:「自分の言うこと(考え方・気持)を理解してもらう」
express oneself:「自分の考えを述べる」

◆「…しようとする」:"will 原形不定詞"
この文の「聞こうとしない」は「聞く意志がない」ということなので、意志未来の "will" を使う(従って「無視するだろう」と考えて "he will ignore you" のようにも訳せる)。"try to 不定詞" は「…しようと試みる、努力する」という意味なので、この文では使いにくい(「あなたの言うことを聞いてみようとしない」というような意味になる)。


【英訳例1】
There is no use (or point) (in) telling him anything. He won't listen to you.
【英訳例2】
It is no use (or good) saying anything to him; he will not listen to what you say.


◆ "say, tell, speak, talk"(主な使い方)

say:「言う」(心に思っていることを言葉にすることで、特に発する内容に重点がある)
say O (to 人):「O を(人に)言う」
say (to 人), "…":「(人に) "…" と言う」
say (to 人) (that) S V …:「(人に)…だと言う」


tell:「伝える」(言葉を使って他の人に伝達すること)
tell 人 O:「人に O を伝える」
tell 人 (that) S V …:「人に…だと伝える、言う」
tell 人, "…":「人に "…" と伝える、言う」
tell 人 to 不定詞:「人に…するように言う」
tell (人) about O:「(人に) O について話す」


speak:「話す」(言語能力を使うことを意味し、特に人が話をするという行為自体に重点がある。従って、人間の言葉(高度な言語能力)について使い、動物との、あるいは動物間のコミュニケーションには普通使わない。まるで人間のように話すということを述べたい場合は動物にも機械にも使える。"talk" よりも正式な感触がある)
speak (with (or to) 人) (about O):「(人と)(O について)話す」
speak 言語 (or 言葉):「言語を話す、言葉を述べる」


talk:「おしゃべりをする、会話する」(単に言葉を使うことを意味し、"speak" のような言語能力とその使用行為に対する重点はない。そこから、聞き手とのコミュニケーションに重点が感じられ、「会話・対話」を想起させることになる。単に言葉を使うことであるから、「独り言・寝言」にも使える。これは、「自分との対話」、「夢の中での対話」と考えてもよい)
talk (with (or to) 人) (about O):「(人と)(O について)しゃべる、話す」

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