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問題目次

<英訳>

(15)「〜するのに苦労する」





(15)この頃彼と連絡を取るのは難しくなった。

◆「この頃」:"these days"、"nowadays"、"lately"、"recently"
◇ "these days"、"nowadays" などは現在形と使うのが原則。(→ 語法集§21(C) 1))

◇ "lately" や "recently" は原則として現在完了と使い、現在形とは使わない。また、"lately" は最近の習慣的反復行為・継続状態について用いる。一方、"recently" は通例過去の一回限りの出来事(最近〜した)について用い、過去形または現在完了形(完了・結果の用法)と使い、また、短期間の反復行為・継続状態についても使える。(→ 語法集§21(C) 2))

◆「O と連絡を取る」:"reach O"、"get in touch (or contact) with O"、"come in contact with O"、"make contact with O"

◆「…するようになる」→「今では…である」
「…するようになる」に "become to 不定詞" は不可。この形はない。"come to 不定詞" も不自然。この表現は不定詞が "know, realize, understand, like, love" など精神・心理に関する(特に状態を表す)動詞である場合に使うのが原則なので、ここでは使えない。「今では〜するようになっている」という表現は、普通、「今では〜である」と考えて訳すとよい。


【英訳例1】
These days (or Nowadays) it is difficult (for me) to get in touch (or contact) with him.
【英訳例2】
We have had difficulty (in) reaching (or making contact with) him lately (or recently).


◆ "recently, lately, of late, these days, nowadays, today, now, at present"(最近)
recently:「最近」(「少し前に」の意味で、ある事柄が例えば数日前・数週間前・数ヶ月前に起こったことを述べるときに用い、過去形または現在完了形で用いる。否定文・疑問文で用いる場合は lately とほぼ同義になる;肯定平叙文の場合は、短期間の反復行為・継続状態について用いられる)
lately:「最近」(通例現在完了と用い、継続行為・反復行為について、特に現在も続いている最近の変化が意識されている場合に用いられることが多く、現在完了進行形で使うことが非常に多い。一方、過去形と使われることは極めてまれであるが、現在形、特に現在進行形で用いられることは特にアメリカ英語では比較的多いようである。また、主にイギリス英語では、疑問文や否定文で比較的よく用いられる。米語では "recently" よりも長い継続期間を意識する人が多い)
of late:「最近」(現在完了で文末に用いるのが原則。非常に堅苦しい表現)
(以下は、現在形と使うのが原則)
these days:「この頃」(現在形と使うのが原則。個人的な生活や習慣が以前と変わったということを述べる場合に使うことが多い)
nowadays:「この頃」(現在形と使うのが原則。過去と対比して社会的な変化が起こっていることを意識している文脈で使う場合が多い)
today:「今日」(現在形と使うのが原則。過去と対比して、世の中や社会など全体的な状況や傾向が変化したことを述べる場合に使うことが多い)
now:「今、今では」(過去との対比を示すことなく、単に「今」と言う場合と、広く過去との対比を示す場合とに使える。日本語の「今」よりも短い時間を意識して「今の瞬間に」を意味することが多い。現在形と使うのが原則であるが、「今しがた、ほんの少し前に(= just now)」という意味や、過去の話をしているときにその内容に入り込んで「そのときに」という意味で、過去形と使うこともある。現在完了とは使わない)
at present:「今の時点では」(現在形と使うのが原則。他の時点はともかく「今の時点は」ということで、現状の永続性を信じているわけではないということを伝えたい場合に使われることが多い)

◆ "reach, get in touch with, contact, make contact with, come in (or into) contact with"(連絡を取る)
reach O:「O と連絡を取る」(特に連絡が取れるか取れないかということを話題にしているときに用い、電話やメールで連絡を取る場合に使うことが多い)
get in touch with O:「O と連絡を取る、接触する」(特にあまり頻繁に会わない人に手紙・電話・メールなどで連絡を取ること)
contact O:「O に接触する、連絡する」(特に情報を伝えたり、得たりするために初めて連絡をする場合に使う)
make contact with O:「O と連絡が取れる、接触できる」(特に連絡や接触が困難な場合に連絡がうまく取れたようなときに使うことが多い)
come into (or in) contact with O:「O と接触する、出会う」(名詞の "contact" は特に「交流、つまり定期的に手紙・電話・メールなどで連絡を取り合うこと」を表す場合に用いられることが多く、この表現も定期的な接触の始まりを暗示する場合に比較的よく使われるようである。また、この表現は、物理的な接触を表す場合によく用いられ、特に「ある接触が起こるとすぐに別の何かが起こる」ということを述べる場合に使われることが多い)


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