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<英訳>

(49)「〜らしい」





(49)先週ロシアで起こった地震は40年ぶりの大地震だといううわさである。

◆「ロシアで起こる」:"happen (or occur) in Russia"、"strike Russia"
"break out(突然始まる、突然起こる)" は、通例、一定時間継続する「戦い、病気、火事など不快な出来事」の始まりについて使うので、地震のような短時間の出来事には使わない。"break out" は "happen" ではなくむしろ "start" の同意語である。

◆ "forty" のつづりに注意
"four = 4"、"fourteen = 14"、"forty = 40"。

◆「…ぶりの〜」:"the 最上級 〜 in (or for) …"
「…ぶりの〜」は "the 最上級 〜 in (or for) …" を使う。
【例】
「10年ぶりの大雪」:"the heaviest snowfall in (or for) ten years"
「(私の)10年ぶりの訪問」:"my first visit in (or for) ten years"
その際 "in (or for) the last (or past) ten years" のように「最近の」を表す "last" や "past" は入れない。米語では主に "in" が用いられている。イギリス英語でも "in" がよく用いらるが、"for" も比較的よく用いられている。なお、(50) の「…ぶりに」の説明も参照。

◆「大地震」:"big (or strong, large) earthquake"
通例、"big" は一般に大きいことを表すくだけた表現、"strong" は強さに重点を置いた表現、"large" は広さ・面積の大きさに重点を置いた客観的な表現。"earthquake" とは他に "great, powerful, severe" なども使える。また「巨大な」という意味で "huge, massive" なども可(ただし最上級では使いにくい)。

◆「大地震である」の時制
現在の時点に視点があれば現在形、「起こった」という過去の時点に視点があれば(あるいは単純に動詞の過去形に引きずられた場合は)過去形。どちらも可。


【英訳例1】
I hear (that) the earthquake that (or which) happened (or occurred) in Russia last week is (or was) the strongest (or biggest) (one) in forty years.
【英訳例2】
It is said that the earthquake that (or which) struck Russia last week is (or was) the largest (or most powerful) (one) in forty years.


◆ "happen, occur, come about, there is, take place"(起こる)
happen:「起こる、生じる」(最も一般的な語で、偶然の事柄に用いられることが多いが、原因・意図・計画の有無に関わらず用いることができる)
occur:「起こる、生じる」(やや形式ばった語であり、"happen" と同じように用いられるが、特に時や場所を表す副詞と共に特定の時の特定の出来事について用いることが多い)
come about:「起こる、生じる」(先んずる事柄や決定などが意識されており、その成り行きから生じる場合に使うことが多く、従って、「どのように、なぜ」を表す語句を伴うことが多い)
there is:「起こる、ある」(特に予想外の出来事・事故・変化・異変などについて、時・場所・様態などを表す語句と共に使う。また、予定された事柄が行われる場合にも使える。主語は新情報に限られる)
take place:「行われる、起こる」(特に予定された事柄・行事に使う)
arise:「生じる、起こる」(特に問題・困難・誤解・事件・変化などが生じることで、抽象的な事柄について使うのに便利な語。特定の状況があってその結果生じる、という含みがある)
come to pass:「起こる」(古い表現)
break out:「突然始まる、突然起こる」(通例、一定時間継続する「戦い、病気、火事など不快な出来事」の始まりについて用い、地震のような短時間の出来事には使わない。"break out" は "happen" ではなくむしろ "start" に近い)


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