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問題目次

<英訳>

(86)「なぜ〜」





(86)彼は勉強を始めて5分も経たないうちに眠り込んでしまいました。なぜ眠ってしまったと思いますか。

◆「…し始めて(…して)時間経たないうちに〜した」:"S had not p.p. … (for) 時間 when (or before) 〜"
「…し始めて(…して)時間経たないうちに〜した」は難しいが、決まった構文として覚えておくと便利。以下の構文に注意。"〜" の部分の動詞の時制は過去形。
S had scarcely (or hardly) p.p. … when (or before) 〜:「…するとすぐに〜した」(→ 同意表現集解説(11) 7) を参照)
S had not p.p. … when (or before) 〜:「…しないうちに〜した」
S had not p.p. … (for) 時間 when (or before) 〜:「…し始めて(…して)時間が経たないうちに〜した」("for 時間" があることから分かるように "had not p.p. …" の部分は継続を表す語句が入る。すなわち "had not been …ing" または "had not p.p.(継続用法)" となる)(なお、過去完了は冗長なので、状態・継続であることが明確である場合には、過去形の "wasn't p.p." などの形が使われることもあるが、試験などでは避けた方が無難)

◆「時間経たないうちに」:"within 時間"、"in less than 時間"

◆「眠リ込む」:"fall asleep"

◆「なぜ…だと思うか」:"why do you think S V …"
"do you think why S V …" の語順は不可。"do you think" を "why" の前に置いたこの語順は、「なぜ…であると思うか、それとも思わないか」を尋ねている文であり、これに対する返事は「はい、思います」や「いいえ、思いません」となって、質問文も返答文も意味をなさない。問題文は「なぜだと思うか」を尋ねているので、"why" を明確に示すために "do you think" の前に置く必要がある。(→ 語法集§31(B) を参照)

◆「眠ってしまった」:"he did"、"he fell asleep (so soon)"、→「それが起こった」:"it happened"
通例、英語では同じ表現の繰り返しを嫌うので、誤解の恐れがない限り、"fall asleep" をもう一度使うよりも代動詞の "do" を使う方が普通。なお、"do so (or it, that, this)" は、通例、主語の意志が働いている動詞(または「動詞+α」)の代わりに使うので、「眠り込む(fall asleep)」のような、主語の意志とは無関係な表現の代わりには普通使わない。単なる "do" はそのような制限なしに使える(ただし、to 不定詞・動名詞・分詞としては使えない)。


【英訳例1】
He hadn't been studying (for) five minutes when (or before) he fell asleep. Why do you think he did (or it happened)?
【英訳例2】
He started (or began) studying (or to study), but he fell asleep within (or in less than) five minutes. Why do you think he fell asleep (so soon)?


◆ "go to bed, go to sleep, fall asleep, sleep, be asleep, have a sleep, snooze, take a nap, doze"(眠る)
go to bed:「床につく、ベッドに入る」(眠るために寝床に入ること。反意語は "get out of bed, get up, rise" であり、"get up" は「ベッドから出て活動の準備を始めること」。"rise" は "get out of bed" の堅苦しい表現)
go to sleep:「眠りにつく、寝入る」(眠り始めること。反意語は "wake (up), awake" であり、"awake" は堅苦しい語)
fall asleep:「眠り込む、寝入る」(特に寝ようとしていないのに眠り込んでしまうこと。反意語は "wake (up)" )
sleep:「寝る、睡眠をとる」(目を閉じ、精神・肉体が休止して意識的な活動をしていない状態のことを表し、「どのように、どの程度、どれくらいの長さ、どこで、なぜ」といったことを述べる場合に使うのが普通。従って、これらを表す修飾語句を伴うことが多い)
be asleep:「眠っている」(寝ている状態のことを言う。"be sleeping" に似ているが、"be sleeping" がその時点の一時的な状態を強く意識している場合に用いるのに対し、"be asleep" は眠っている状態を表す一般的な表現。反意表現は "be awake" であり、「目覚めている」という状態を表す。また "be up" も同義だが、こちらの表現は「ベッドから出て何か物事をしている」というニュアンスがある)
have a sleep:「一眠りする、仮眠する」(疲れなどのために特に昼間に短時間眠ること)
snooze (or have a snooze):「一眠りする、仮眠する」("have a sleep" のくだけた表現)
take (or have) a nap:「昼寝をする、仮眠する」(特に習慣的に同じ時間に短時間眠ること)
doze:「うとうとする」(特に寝ようとしていないときに、短時間だけ非常に浅い眠りに落ちること)

◆ "do it, do that, do this, do so"(そうする)
do it:具体的な状況で意図的に行われる行為を表す動詞(例えば walk, write, jump, kick 等)を受ける場合に使い、非意図的な行為、例えば、認識・心的状態(know, remember, want, like, love 等)、思考・知覚(think, hear 等)、推移(arrive, fall 等)、過程(change, broaden 等)、関係(belong to, contain 等)などを表す動詞を受ける場合には使わない。
do that:主に意図的な行為に用いられるが、"do it" よりは使用範囲が少し広く、非心的状態を表す動詞(live, exist など)については、具体的な描写ではなく一般論を述べる場合には用いられることもある。また、"be careful" のような意図的な行為を示唆する形容詞の表現を受ける場合にも用いられる(do it, do so, do this は不可)。認識・心的状態や思考・知覚を表す動詞には原則として用いない。"do it" が特定の1つの行為を表すのに対し、"do that" は複数の行為をひとまとめに表現する場合にも使える。堅苦しくない文脈で用いられる傾向にある。
do this:"do that" に類似しているが、this の方が心理的に近い事柄に使うことが多く、また、文脈上、後に出てくることを指すこともできる。堅苦しくない文脈で、といった傾向は特にない。
do so:主に意図的な行為を表す動詞を受けるのに用いられるが、"do that" よりも使用範囲はやや広く、非心的状態を表す動詞や推移・経過を表す動詞に用いられることもある。思考・知覚を表す動詞については、用いられることもあるが容認度は低い。認識・心的状態を表す動詞とは使わない。比較的堅苦しい文脈で用いられる傾向がある。また、通例、前文と同じ主語で同じ行為を表す場合に用いられる。


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