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<同意表現集の詳細解説>

(32)〜だが


1) but : しかし; 最も普通の表現。

2) though S V : 〜だけれども; 普通の表現。

3) although S V : 〜だけれども; though よりも強意的で、やや堅い表現。2) とは異なり、S is の省略は不可。

4) 〜 as (or though) S V : 〜だけれども; やや堅い表現。この構文では、although は普通使わない。なお、as を使った場合「〜なので」の意味になることが多い。また、〜には、形容詞・副詞・名詞・動詞が入るが、名詞が入る場合は冠詞は付けない。名詞が入ると、やや古い表現になる。動詞はまれで、主に try が入り、try as S do (or will, may) の形になる。as 形容詞・副詞 as S V 〜 のように形容詞と副詞の場合は、特に米語では前に as が付加されることが多い(理由の意味の場合も)。

5) however : しかしながら、 (and) yet : けれども、 (and) still : でも、 nevertheless : それにもかかわらず、 nonetheless : それにもかかわらず、 all the same : それにもかかわらず; however はやや堅い語で、対比の強さは but よりも弱い。(and) yet は but, however より対比の意味が強い。(and) still と all the same はくだけた表現で、still には「〜だが、でもそんなに深刻になることはない」というニュアンスがある。nevertheless と nonetheless は堅い語で、nonetheless の方がより堅い。


6) despite O : O にもかかわらず; 6) から 12) の中では最もよく使われる表現。in spite of より堅い表現。スペースの節約になるので、in spite of の代わりに新聞など書き言葉でもよく用いられる。

7) in spite of O : O にもかかわらず; 普通の表現であるが、かなり強意的。

8) for all O : O にもかかわらず; ややくだけた表現。アメリカ人の使用頻度は比較的低いようである。また、for all that 節も可能。なお、6) から 12) の全てについて言えることだが、動名詞と使うのはややぎこちない。

9) with all O : O (を持っているのが分かっている)にもかかわらず; ややくだけた表現。「O を持っているので、O なので」という意味にもなるので、使いにくい表現。with の原義が生きており、「O を持っている、伴っている」というニュアンスがある。使用頻度はそれほど高くない。

10) regardless of O : O にかかわらず、O に関係なく; やや堅い表現。一般的に no matter wh- などの譲歩構文と書き換え可能なことが多い。

11) notwithstanding O ≒ O notwithstanding : O にもかかわらず; 堅い語で、強意的。10) よりも強い。主に法律文で用いられる。9) の with all O と異なり、「持っている」というニュアンスを伴わない。従って 9) と 11) は一般的に言い換えができない。なお、一般的に、6), 7), 8), 10), 12) は「持っている」というニュアンスがある場合にもない場合にも使える。

12) irrespective of O : O にかかわらず、O に関係なく; 10) の regardless of O と同じ意味だが、もっと堅い表現。従って使用頻度は低い。


13) S may do 〜, but S V ... : なるほど〜だが、...; 普通の表現。may は譲歩を表す。

14) S certainly (or indeed) V 〜, but S V ... : なるほど〜だが、しかし...; 普通の表現。certainly (or indeed) の位置は、通例、一般動詞の前、be・助動詞の後、あるいは文頭。

15) it is true that S V 〜, but ... : なるほど〜だが、しかし...; 普通の表現。

16) no doubt S V 〜, but S V ... : なるほど〜だが、しかし...; 普通の表現。位置は、but の前でも可。

17) A, to be sure, but B : なるほど A であるが、B である; 堅い表現。位置は文頭でも可。


18) even if S V : たとえ〜だとしても; 普通の表現。実際に〜であるかどうかは分からない場合に用いる。

19) even though S V : 実際に〜であるにもかかわらず; 普通の表現であるが、18) よりはやや堅い。実際に〜である場合に用いる。

20) no matter wh- (S) V : 〜しようとも; ややくだけた表現。may は通例使わない。

21) wh-ever (S) (may) V : 〜しようとも; 普通の表現。may を使うと堅くなる。

22) be ever so 原級 : いかに〜であろうとも; 命令文を用いた譲歩表現。一部の熟語(例えば believe it or not:信じようと信じまいと、信じないかもしれないが;come what may (or will):何が起ころうとも;be it A or B:A であれ B であれ)を除いて古い表現。


23) granted (or granting) (that) S V : 仮に〜としても; 堅い表現。granted を使う方が譲歩の意味が強い。仮定法とは使わない。given も granting とほぼ同じ意味で、「〜だと仮定すると」。

24) admitting (that) S V : 〜であることは認めるとしても; 非常に堅苦しく、ぎこちない表現。


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