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<同意表現集の詳細解説>

(44)きっと〜する


1) be sure (or certain, positive) that S V : 〜を確信している; 普通の表現で、主語の確信を表す。一般に、sure は主観的判断に基づく確信を、certain は確かな証拠や根拠に基づく確信を表す。このニュアンスの差は 3) では若干感じられる程度である。 certain はやや堅苦しい。positive は強調的。

2) surely (or certainly, definitely) : 確かに、きっと; surely は、通例、相手の言葉や疑い(あるいは自分自身が持つ疑心)に対して異議を唱えて抗弁したり、相手に同意を求めたりする気持が含まれ、「でもきっと〜だよね」、「いやきっと〜するよ」、「まさかそんなことはないでしょう(きっと〜ですよね)」といった主観的なニュアンスを伴う(否定文の場合は「まさか〜ではないですよね」というニュアンス)。このニュアンスがない場合は、certainly の意味とほぼ同じであるが、特にイギリス英語では堅苦しい表現である。surely を未来のことに関して述べる場合に使うと古風であると示している辞書もあるが、実際には特に米語でよく使われているようである。certainly は、少し堅い表現で、「それが事実だ」ということを客観的に相手に同意して伝えたり、事実を確認したりする場合に用いられる。なお、Surely (or Certainly) he will keep 〜 のように文頭に置いても可。definitely はくだけた語で、話者の確信を強調する。

3) be sure (or bound, certain) to do : きっと〜する; 普通の表現で、話し手の確信を表す。一般的に sure, bound, certain の順に後の方が確信の度合が強くなる。be sure to do と be certain to do には、特に「現状について分かっていることからするときっと〜する」というニュアンスがある。certain は少し堅い表現。be bound to do は主に口語で、「いつもそうなのできっと〜する」というニュアンスがある。

4) I bet (or I'll bet) S V : きっと〜だ; くだけた表現。なお、you bet (that) S V は、「(君が言うとおり)確かに〜だ」という意味。

5) have (or there is) no doubt that S V : きっと〜だと思う、〜を疑わない; 普通の表現。やや強意的。なお、×it is no doubt that S V は非標準。

6) it is certain (that) S V : 〜は確かである; 普通の表現で、話し手の確信を表す。また客観的な根拠に基づく確信を含意する。なお、×it is sure that S V という形は(容認する人もいるが)避けた方がよい。これは、主観的な確信を表す sure を、客観的なニュアンスのある仮主語 it と使うと不自然だからである。さらに、sure は secure と同語源であり、これは「心配のない、心配を持たない(se ≒ without、cure ≒ care)」を意味するため、主語を人にするのが自然な用法だと感じられる要因の一つである。

7) for sure : 確かに、はっきりとは; 口語的。否定文では部分否定。

for certain : (通例動詞の後で)確かに、はっきりとは; 普通の表現であるが、頻度はそれほど高くない。否定文で用いると部分否定。どちらの表現も、know, tell, say などと用いられることが多い。

8) cannot (or don't, never) fail to do : 必ず〜する、きっと〜する; やや強意的な表現。don't fail to do は一回限りの行為について、never fail to do は習慣的・非一時的行為について用いる。つまり、後者は always do とほぼ同じ意味であり、×Never fail to come tomorrow. のような表現は不可。cannot fail to do はいずれの場合にも用いられる。なお、命令文の Don't fail to do は受験英語ではよく出てくるが、実際にはあまり用いられない。代わりに Be sure to do, Remember to do, Don't forget to do などがよく用いられる。

9) don't doubt that S V : きっと〜だと思う、〜を疑わない; 普通の表現。doubt ≒ don't think、suspect ≒ think であることに注意。

10) be sure of O / doing : 〜を確信している; 使い方によって非常に堅苦しく、ぎこちない表現になったり、意味があいまいになる。of his coming のように動名詞の意味上の主語を付けた表現はぎこちない。また、I am sure of her success は次の3つの解釈が可能。
1. I am sure (that) she will succeed.
2. I am sure (that) she has succeeded.
3. I am sure (that) she succeeded.
従って、ネイティブスピーカは、あいまいな抽象名詞を避けて、that 節や to 不定詞を使うことが多い。

11) without fail : (通例命令・要望などを強めて)必ず、きっと; やや堅い表現で、8) の never fail to do と同じく、習慣的行為に使うことも多い。Come here tomorrow without fail. や Don't fail to come here tomorrow. のような命令表現は高圧的に響くので、代わりに Don't forget to / Be sure to などが好んで使われる。

12) by all means : 必ず、ぜひとも; by all means 「(許可・承認を与えるときに)ぜひどうぞ、もちろんいいですよ」という意味で用いるのが普通。この文の by all means は「いかなる手段を用いても」という意味で使っており、この用法は古い。なお、「必ず〜しなさい、すべきである」という意味で、命令文や should などと用いられることはあるが、そのときは、文頭で用いることが多い。「Cobuild on CD-ROM」の500万語コーパスを見ると、If 〜, then by all means 命令文 という形で多く用いられている。

at any cost : どんな犠牲を払ってでも; 強意的。また at all costs も同じ意味。いずれも「どんなことをしても〜しなければならない、〜するつもりである」という文脈で使われるのが普通。なお、at all cost という単数形はあまり用いられない。


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