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<同意表現集の詳細解説>

(67)〜よりもむしろ…


1) A rather than B : B よりはむしろ A、B ではなく A ; やや堅い表現。A と B には類似性があり、同じ尺度で測れるものでなければならず、類似性が感じられないものには使えない。例えば、A と B が a stream と a river なら使えるが、a teacher と a salesman の場合や a businessman と a scholar の場合に用いると不自然(「これでいいのか大学入試英語上(大修館書店)」p.82)。またこの表現は、「B よりも A の方が好ましいので、あるいは適しているので B の代わりに A を選択する」というニュアンスがあるため、×He is bashful rather than unsociable(彼は人付き合いが悪いというより内気なのだ)というような文章は不自然 (He is not so much unsociable as bashful や He is more bashful than unsociable なら可)。She uses lemon rather than vinegar in her salad dressings.(彼女はサラダドレッシングにビネガーよりもレモンを使う)のような使い方が良い(「Language Activator(Longman)」p.685)。なお、rather A than B の語順は堅苦しい。

2) more (of) A than B : B よりもむしろ A(という方が適切); 普通の表現。同一の人・物が持つ異なる性質を比較する場合に用いる。of は A が「a 名詞」の場合に用いられる。A が「a 名詞」の場合、more of が more と同程度かそれ以上に用いられている。なお、A more than B の語順も可。

3) not so much A as B : A というよりもむしろ B : 1) と同じく、A と B には類似性があり、同じ尺度で測れるものでなければならず、類似性が感じられないものには使わない。

4) less A than B : A というよりもむしろ B : 同一の人・物が持つ異なる性質を比較する場合に用いる。1) 〜 3) ほどは使われない。

5) rather A than B :B よりはむしろ A、B ではなく A ; 1) と同じであるが、やや古風な感じがする表現。

6) not A so much as B : A というよりもむしろ B : 3) と同じであるが、使用頻度は低い。


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