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<同意表現集の詳細解説>

(74)〜も同然


1) almost : ほとんど; 最も普通の表現。ある状態にほとんど達しているが、完全には達していないことを強調し、nearly よりも到達点に近いことを表す。また、比較・測定できる具体的な概念とも、抽象的な概念とも使える。例えば、They are almost there.(彼らはほとんどそこまで来ている)(具体的)、Gorillas sometimes seem almost human.(ゴリラは人間と同じように思えることがある)(抽象的)。また、almost は very, so, pretty, not などの修飾を受けない。
nearly : ほとんど; 主にイギリス英語ではよく使われる表現であり、almost と交換可能な場合、例えば、数量に関してある具体的な到達点に近いことを表す場合、イギリス英語ではやや堅い響きがある almost に代わってよく用いられる。ただし、almost よりも近接の度合いはやや弱い(very nearly ≒ almost)。比較・測定できる具体的な概念や、complete, impossible, finished などの完全性を表す語とは使えるが、完全性を意味しない抽象的概念と使うと不自然。特に類似性を示したり、色や形状との近さを示す場合には普通使わない。例えば、×Gorillas sometimes seem nearly human や ×Her hat is nearly blue. は不自然。almost なら可能。また、nearly は never, no, none などの否定語及び any とも通例使わない。なお、almost と異なり、very, so, pretty の修飾を受けることができる。さらに「決して…ない」を表す成句 not nearly は可能だが、×nearly not は不可。
practically 〜 : (修飾する語の前で)ほとんど、事実上; ややくだけた表現。よく用いられる。almost と同じく、広い意味で非常によく用いられる。ただし、ゼロを除く数量・時間・年齢とは通例用いられない。例えば、×I've been teaching for practically ten years. は不自然。nearly, almost なら可。
virtually 〜 : (修飾する語の前で)ほとんど、実質上; 普通の表現。その他 は、practically と同じ。

2) as good as 〜 : (形容詞・副詞・動詞の前で)(ほとんど)〜も同様; 普通の表現。一般に as good as の次には、done, finished, one's(所有代名詞), say 〜, call O C が来ることが多い。as good as には「〜と同じくらい良い」という意味があるので、これと誤解されないように用いる必要がある。例えば、He is no better than a beggar.(彼は物乞い同然である)を He is as good as a beggar と書き換えるのは不自然である。good の代わりに bad か miserable のような悪い意味の語を使う必要がある(「英語語法大辞典第4集(大修館書店)」P.1190)。なお、dead は形容詞なので誤解の余地がないため、不自然ではない。

3) all but 〜 : (通例形容詞・分詞・動詞の前で)ほとんど〜; 普通の表現であるが、1) ほど使用頻度は高くない。主に completed, finished, gone, destroyed, perfect などと用いられる。all but はむしろ、「〜以外の全て」という意味で用いられることの方が多い。

4) no (or little) better than 〜 : 〜も同然の、〜とちっとも変わらない、〜よりも良くない; ややくだけた表現。「良くない」という意味があるので、〜には低い評価を受けているものが入る。これは、no more than が「少ない」という意味になるのと同様。なお、no の方が little よりも強意的。little はあまり用いられない。

5) next to 〜 : ほとんど〜; ややくだけた表現で、nothing, no 名詞, impossible など否定語と使うのが原則。


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