今年の観劇納めは「モーツァルト!」でした。
中川さんのモーツァルトを3回も観れました。
今回の講演で、彼の歌を通しての表現能力の高さに感動いたしました。
前回の公演の時は、歌のうまさに感動しましたが、こんなに演技や表情も豊かだったけなぁ?。。。
それに、ちょっとしたステップを踏むシーンも、センスがあるし、素晴らしかったです。
そして、ラストの歌はやっぱ感動します。すごいです!
メロディを変えて歌っているのは、演出どうりだろうか?
彼を3回見たけど、せりふの言い方が全然違う部分もあったし(”旅に出るにも許可が要る”ってところが全然今までと違ってた)、メロディの崩し方も、違っている部分がありました。
ということは、あれってアドリブなのかも。。
もし、演出どうりでないなら、楽譜どうりに歌わない彼も、”神の摂理”じゃ説明できない、誰も既成の枠にはめることができない、天才なのかも。。。。
何度も観てきて、CDも持っているけど、1幕最後の”影を逃れて”の"影”って、”天才的な自分の才能(アマデ)”を指しているんですね。
はっきり、”いつかお前に殺されるだろう"ってはっきり歌っていますね。
つまり、この才能が偉大すぎて、人間が管理できる許容範囲をはるかに超えていたんだろう。
"神の摂理”とは、過去の経験による常識的なルールに彼は当てはまらなかったから、脅威を感じたり、利用してやろうという輩が
集まってきたんだろう。
天才って、私からすると、うらやましいなぁって思うけど、自分の能力のあまりのすごさに悩んだりするんだ。
才能を活かすにはお金がかかるんだ。そして、家族の犠牲が必要なんですね。
今話題の若いフィギュアスケートの選手なんて、大変だろうなぁって思います。
人より才能があったばかりに、苦労しているんだろうなぁって思うと、痛々しくて見てられないですね。
そして、この作品の素晴らしいところは、前回公演でも思ったけど、偉大なるワンパターン、明・暗のシーンが繰り返されるところですね。
盛り上がったと思ったら、必ず”家族の苦悩”シーンがはいって、これが効いてますね。
市村さんの声がいい!
何であんな声で歌えるんだろう。
もう、彼が舞台に立てなくなるまで、この役やずっと彼でやってほしいと思います。これを超えれる人はもうでないだろう。
コンスタンツェの父親のトーワバルト役の本当に悪そうな声もいいですね。母親役の阿知波さんも歌上手だし。。
この二人もよく盛り上げてた!さすがベテラン!
そして、また、あの振付がいいですね。自分の財産であるはずの才能が、どんどん自分を追い込んでいく。追い詰められて、焦っていく
様子が実によく表現されていると思います。ちょっとエリザベートの振付に似ているけど、ウィーンじゃああいう機械仕掛けっぽい振付がはやりなのかしら。。
あ、そういえば、久しぶりに”ブラボー”をやたら叫ぶ男性がいました。私は特に気にしないけど、でも確かに、横に座っていたら
邪魔だろうけど。。
今年最後の観劇がこの素晴らしい公演で非常に幸せでした。大満足で、2007年が絞められてよかったです。