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旅のエッセー                        

『名滝めぐり』                              エッセイスト〜   いっちゃん

【山口の或る有名なラジオ番組で朗読していただきました!】 

朗読番号NO.4 2005年 6月

                

 久しく夫婦で韓流ドラマに嵌ってしまい、休みといえば自宅の大型スクリーンで、録画した韓国ドラマの鑑賞に浸っていましたが『ゴールデンウイークくらいは何処かに行こう!』という家内の提案で、中断していた名滝めぐりを再開する事にしました。

 滝めぐりを始めた当初は、自宅周辺の滝を巡っていたのですが、どうせなら日本の名高い滝を廻ってみようということになり、環境省が日本全国から公募を募って選定した【日本滝100選】を巡ってみる事にしました。

 中国地区だけでも、岡山県に神庭の滝、広島県に常清滝、山口県に五竜の滝、鳥取県に雨滝・大山滝、島根県に龍頭八重滝・壇鏡の滝と7滝が選定されています。

 この度チャレンジしたのは、島根県の三刀屋川上流にある龍頭滝と八重滝です。

この滝は100選の中でも非常に珍しく、河川の流域も全く違う二つの異なる滝をあわせて、一つの名滝として選定されています。

 さて、いよいよ出発です。

 広島から縦貫道に向けて走り、三次でインターを降りて54号線を山陰までひた走り、自然豊かな雲南市掛合町周辺に二つの滝があります。

 さっそく、八重滝から観賞することにしました。

 八重滝は名前の通り八つの小さな滝からなり、駐車場から最上流の一番見事な八汐滝まで約1キロの散策路を歩いていきます。

 道中半ばまで川の対面に数件の民家がみえ、散策路の横に小さな平地を見つけては、野菜を作っている畑があり人里のぬくもりを感じます。

 半ばを過ぎると一転して渓谷地帯となり、山肌を狭い山道で登り又川面に趣の有る橋が掛かり、自然のまじかに触れることにより、樹木の若葉のすがすがしさを直に肌で感じ取り、山土の匂いと新鮮な空気に触れる事が出来ました。

 渓谷の情景としては、山道を登りながら次々と現れてくる、滝単体の美しさだけでなく滝と滝を結ぶ渓流もあわせた、見事な渓谷美にうならされてしまい最上流には、見応えのある名瀑を拝見し、感慨にふけって八重滝を後にしました。

 そこから15分くらい車で走った所に、八重滝と併せて名勝指定されている龍頭滝が有りました。

 龍頭滝には、下流に少し小ぶりな雌滝と上流に豪快な雄滝が有り、その雄滝は裏見の滝と言って滝の裏側に洞が有り、その裏側から瀑水越しに眺める外の景色は格別のものがありました。

あっ そうそう! 三刀屋の街中で緑色のサクラも鑑賞しましたよ! 『御衣黄』(ぎょいこう)という品種のサクラ並木でした。

 ソメイ吉野のあでやかさとはまた別の、清楚な雰囲気を漂わせていました。

 家内と一緒に、美しいものを見ながら、いい空気で充分呼吸をし、適度に運動した後に、帰り道の温泉にゆっくりとつかり、地元でしか食べられない郷土料理をいただいて、なんと極楽! 極楽!

 次はどこで計画しようかな? 段々と我が家から遠くなるのが難点なんですが!