たわごとに戻ります

旅のエッセー 

  『夏の新潟』                 エッセイスト〜  byいっちゃん

【山口の或る有名なラジオ番組で朗読していただきました!】 

朗読番号NO.5 2005年 9月

                   

          上越国際プレイランド全景            ホテルグリーンプラザ上越のレストラン

         ※↓映像はホテルグリーンプラザ上越さんからお借りしました・・エッセーの内容も同ホテルです。           http://www.jkokusai.co.jp/

今年の梅雨が終わり、夏の盛りに入る前に一泊で新潟に行って来ました。

東京駅から上越新幹線に乗って1時間半、越後湯沢駅で下車してホテルの送迎で、のどかな地域を左右に観ながらバスに揺られました。

メインの道路を挟んで、両側は田園地帯で少し奥ばんだ処に民家が並んでいる。

もう少し目を遠くに移してみると、両側とも雄大な山々が列をなしている。

あまり高さの無い山々が、まるで人々との共生を大昔から約束し、そこに住む人々に合わせて自然が成り立っているようにも見える。

よく観てみるとその山々の小高い部分に、かなりの数で西欧風なしゃれた建物が建っている。

そして良く整備された雄大なスロープが、綺麗なグリーンの帯を見せてくれる。

そう! ここは冬季、沢山のスキー客で賑わう有名なリゾート地だ。

バスが山道を駆け上がり、その建物群の中でも一際目立って見えた処に到着した。

冬季は上越国際スキー場としてオープンする、ホテルグリーンプラザ上越!

バスを降りて外観を見廻すと、まさに北欧の観光案内に出てくるような、ロマンチックな赤い三角屋根が私達を迎えてくれる。

一歩ホールに足を踏み入れると、外からは想像できなかった雄大な広々とした吹き抜けの空間が眼の前に拡がる。

チェックインして部屋に案内されると、またびっくり!

一見、天井は高いがあまり広くなさそうに見えたその部屋には秘密が有った。

部屋の奥、窓際の方に入っていくと高い階段がある。

そこを昇って行き部屋の扉を開けると、そこにはベットが並んでいる寝室がもう一部屋あった。

ツーフロアー設計のメゾネットルームだ!

下の部屋で気の有った者どおしが、夜遅くまで語り合い、疲れて眠くなったものは上に上がって休むことができる、空間も充分で息詰まるところも無い。

温泉に入ってゆっくりくつろいだ翌朝は、和洋取り揃えられたバイキング形式の朝食でした。

おかず類をゆっくり取り揃えながら流れていくと、仲居さんがずっと立っている場所にたどり着いた。

はっと、テーブルの前に目を移すと何かが書いてある。

《魚沼産コシヒカリ米》

「これは、魚沼産コシヒカリのご飯ですか?」と私

『魚沼はこのすぐ近くに有りまして、そこから取り寄せたお米の、炊きたてでございます!』と仲居さん

「楽しみですね!」と私

『ごゆっくり お召し上がりください』と丁寧に微笑みながら、ご飯をよそっていただいたその会話が、そこでの一番の御馳走でした。

もちろん、ご飯の味については語る必要はありません、日本一のお米と評価されている訳ですから・・・甘み、水分の保持、光り、食感申し分有りませんでした。

ホテルを出た後の楽しみは昼食です。

新潟の六日町周辺というと、魚沼産コシヒカリと共に有名なのが“そば”現地で“へギそば”で有名なお店に入りました。

“へギ”と言われてこちらで思い浮かぶのは、薄い板で周囲を囲った入れ物。

当然、そんな入れ物で出てくるのだろうな? と思っていましたが、出てきたものを見てびっくり、こちらでつきたての餅を入れる、大きな餅箱にびっしりそばが詰まって運ばれて来ました。

4人分だとは言え、なんとも凄い量です!

そばは、普通のそばのつなぎに海草を入れて打ってあるらしい、色もすこし緑色をしていて、麺も太く腰もしっかりしている。

冬の厳しい新潟の方々にとっての粘り強さの象徴かな? と思いながら、我々は1/3以上食べきれずに退散しました。

新潟地方のもう一つの名産、清酒“八海山”を買い込み三種の神器を携えて、上越新幹線ならではの、2階建て新幹線に乗り込みました。

もう一度、ゆったりと訪れたい所です。