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旅のエッセー

『いっちゃんがイーチャンに行ってきました』           エッセイスト〜  byいっちゃん

【山口の或る有名なラジオ番組で朗読していただきました!】 

朗読番号NO.2 2004年 10月

        

                 

              三峡ダムの遠景                       上海の夜景

ニィハォ!!

 
今年9月中旬に中国に行ってきました。
 
広島空港から、上海に飛んでそれから宜昌(イーチャン)という都市まで、また飛行機で飛ぶ!

ところが上海の国際空港と国内便空港とは、随分離れているんですねほぼ、上海の東と西の端に別れているそうです。

 バスに乗って途中食事をして、国内便空港に着くまでに上海という都市の遠景を十分拝見できました。

飛行機で上海に着陸する前、かなりの上空から機外を見ましたが、全く山が見えずはるか地平線まで平野が続くという、日本では見られないスケールの大きさを、バスに乗っても存分に実感できました。

イーチャンは上海から飛行機で1時間半くらい、重慶までの真ん中くらいの距離ですね。
 
何処の飛行場でも“YII CHAN”とローマ字で書いてありますが、なぜか現地のガイドさんは“ギ ショウ”と呼びます。
 
日本流の呼び方で、親しみを持って貰いたいという配慮でしょうか?

 
イーチャンは昔、日本軍の侵攻で当時はかなり、あつれきが有ったようですが、今ではその様子はあまり見られません。

むしろガイドさんによると、昨年のサーズ騒ぎで日本からのお客さんがガタッと落ち込んでいるようで、皆さんにどんどん来て楽しんで頂く様に、帰って宣伝してくださいと頼まれました。

 
しかし、イーチャンという都市の道路は大変ですね。
 
市の人口が100万人ですから、広島の政令指定都市と同じくらいですが、市街地の道路交差点にほとんど“信号がない!”車は走行中、常にクラクションを鳴らしているし、歩行者が歩いていても平気で突っ込んでくる。
 
日本で言う弱者優先なんて考えは、ほとほと感じられない。

初日の夜、数人で夜市の見学に行ったのですが、交差点の横断歩道を通過するのが怖い怖い! 

全力で走りぬけなければ、いつかは撥ねられるという感じ!
 
二日目に世界一と言われる山峡ダムを見学に行きましたが、日本のように狭い渓谷に作るという物ではないので、完成後の長さが2300メートル有ろうが、高さが175メートルあろうが、全く大きく感じられないのは不思議です。

完成後の貯水量は、日本全国全てのダムを合わせた2倍という、超天文学的な数字なのですが、どうにも実感がわかない。
 
日本で言う、海に近い下流河川の広大な場所を堰き止めてるという感じです。

中国大陸でいうと随分と内陸部なのですが、国土のスケールの違いにまたまたびっくりです。

 
翌日は上海に戻り市内観光をしましたが、バスで走る途中での中心部の高層ビル街の集中ぶりは、予想だにしない出来事でした。

 
夕方、黄浦江という湾から外灘(ワイタン)・浦東(プートン)地区の夜景を観覧船から見ましたが、建物のスケールの大きさと電飾夜景の美しさにはびっくりです。
 
特に高層ビルが立ち並ぶ浦東地区が、10年前には全て田んぼだったと聞いた時は、にわかには信じられませんでした、そういえば船から見る200m近いであろうと思われる高層ビルも、両手の指くらいは建築中で何処まで高くなるのか見当もつかないほどでした。


 
浦東地区に建っている、東洋一の高さのタワー(468m)とアジア一の高さのビル(420.5m)は、両方とも世界第3位の規模だそうです。

 いや! 2〜3年後には500m近い世界一のビルが着工すると、ガイドさんが胸を張った。
 なるほどタワーの上から指差す方向を見ると、古い建物が解体されて敷地の準備が着々と整っている。


中国の経済隆盛は侮れないな! 一部ではもう東京都心と肩を並べかけた地域もある。

 しかし、朝早く起きて上海のホテル周辺のスラム街を廻ってみると、目をそむけたくなるような景色が延々と存在する。

 小さな・暗い・不衛生な環境の中で生活する人々の数・・・

個人単位の経済格差が大きく存在する、貧富の差が信じられないくらい大きい国!
 
そういう感触を持って中国を離れました。


新たな感動を有難う。 シェィシェィ!