たわごと・・に戻ります

旅のエッセー 

『鳥取砂丘を飛ぶ!』                        エッセイスト〜   byいっちゃん

【山口の或る有名なラジオ番組で朗読していただきました!】 

朗読番号NO.3 2004年 11月

                       

今年10月の中旬、鳥取砂丘に行ってきました。

ひと月前に、中国の上海に行ったばかりなのですが、帰ってきたら家内が『 一人だけで遊んでくる 』とふくれっ面をしていました。

遊んできたのか仕事なのかは、さて置いてあまり逆らわないようにしていましたが、とんでもないどんでん返しが後に待っていました。

10月連休の初日の朝、いきなり家内が『 明日 鳥取に行って飛ぶ 』と宣言し、以前買っておいた、旅行案内の本を拡げて電話予約を入れました。

 鳥取砂丘でやっている、パラグライダー教室に参加すると言うのだ。

それからが大変で、家内からは『朝9時半に鳥取砂丘に集合だって!』の一言だけ!・・・
この連休のさなかに! しかも前日に? 当日の朝、広島から出掛けて行っても間に合うわけないという事で、いつも通り自分が旅館の手配予約やらルートの設定やらで汗だく状態という始末です。

 あわてて、身支度をして昼過ぎに鳥取に向けてスタートしました。

 ちなみに我が子供が言うのに、自分達夫婦は相性が絶妙だという!

 旅行に限らず、何事も理詰めでやらないと気がすまない自分と比較して、家内の方はあまり深く考えずに何でもぴょんぴょん挑戦をするタイプ、まさにウサギ年生まれそのものだ。

 理詰めで少し行動の遅い自分に対して、家内がまず行動を起こして、仕方なく自分が後からその計画を詳細に練っていくという相性が、これ以上ない絶妙な夫婦だというのだ。

 子供達も、良く見ているものだと感心しきりのこの頃だ。

出掛ける途中、前日に銀行振込みをしておくと、1万円の会費が千円安くなると家内が聞いて、銀行に振込みを完了した後に、また喧嘩沙汰の一言。

家内が『前日振込みした場合は、当日雨で中止になっても戻らないんだって・・』というと

自分が『早く言えよ! 明日が晴れるとは限らないのに千円を儲ける為に9千円を棒に振るのか?』などと喧嘩をしながら、夕方鳥取に着いたらワイパーが利かないくらいの豪雨に見まわれる始末でした。

 やられたよぅ〜〜〜! と言いながら、旅館から二人で夜通し交互に外を眺めても、朝まで雨が降りやむ気配が無い。

しかし、翌朝旅館の女将に救われました・・・まだ霧雨が降ってるさなかに、パラグライダーにのられるのですか、大丈夫ですよ 大丈夫ですよ! と優しい言葉で話しかけていただいて、真っ暗だった気持ちがほのかな期待感に!

という訳で、午前中は時々霧雨の降るなか、パラグライダーの初フライングに成功! 昼からはすっかりいい天気になりました。

砂丘の中に少し小高い部分があって、そこからパラシュートが横長になったようなものを背負って海岸方向に飛び出すのですが、ちゃんとした指導者が居て、体の動かし方を教えてくれるので安全で快適そのものです。

フライングと言っても、時間からすれば1回1〜2分飛んでるだけなのですが、結構長く感じられる、しかしスキーと同じで飛んだ後、元の場所に上がってくるのが大変です。

リフトみたいな物は有りませんので、急勾配の砂山をグライダーをたたんで自力で踏ん張って上がってくるしかない。

砂山を上がるのは思った以上に重労働だったが、一番の年長者の家内ばかりが大ハッスル、6回も飛んだらしくみんなから呆れられていました。

真夏になると2回飛んだら、暑さでみんなギブアップするらしい。

さすがはウサギ年生まれの真価を発揮? でも途中で、自分が運搬役になったのはみんなには内緒です。

 資格も取って上手になってくれば、競技会で高い山の上から1〜2時間飛んでいる人もいると聞き、家内がにっこり!  さぁー どんなもんだか? 自分は聞かないふりをしていました。

しかし、そこに集まる人達も若者から60才近い人達まで、みんな和気あいあいと、中にはそんな体格で宙に浮くのか? といった凄い体重の人もいましたが、初めて出会っても、年代を離れてすぐ友達になれて、みんなでわいわいがやがや、楽しい一日を過ごしました。

こんな楽しいグループが集まれるのも、自然を相手にするスポーツゆえか?