1V HS |
使える45点測距:1V 撮影スタイルが変わる 1Vと1Nとの大きな違いは、撮影スタイルに表れる と思います。(あくまでも私の場合です。が、多くの1 Nユーザーも5点の測距点のうち中央のみを使用して撮 影している人が多いと思います。そんな撮影スタイルと の比較です)。 1Nの場合 * 5点測距のうち中央1点に固定。 @ フレームを仮決定する A カメラを振って、測距したい被写体を画面中央 にもって来る B 測距 C カメラを振って元のフレームに戻して、フレー ムを最終決定 D シャッターを切る (たとえ多点測距の11点、7点、5点であっても いずれかの測距点で測距後、ほとんどの場合カメ ラを振ってフレーム仕直していると思います。) 1Vの場合 @ フレームを決定 A 45点のうちの任意測距点を選択 B 測距 C シャッターを切る (1Vでは、45測距点のいずれかを使用すれば、 ほとんどカメラを振ってフレーム仕直すというこ とが省けます。) 「中央1点で測距し、フレーム仕直す」のと「フレー ムを決定しておいてから、測距する」のとでは撮影スタ イルが大いに変わります。1V使用により1Nより撮影 テンポが心地良くなりました。 他のカメラは使えない!? 1V発売当時、雑誌の評価として「45点も測距点はい らない」というものが圧倒的でした。 私自身、EOS-3が発売された時、「45点というが画面 中央部分にしか配置されていないから、あまり使い物に ならないだろう」と思っていました。 しかしこの45点測距は、以外にも、いやいや、結構使 えるのです。三脚使用時の撮影だけでなく、手持ちのポ ートレートにおいても、コサイン誤差を最小限に防げる 45点測距は絶大な威力を発揮します。 この45点測距に慣れると、もはや11点、7点、5点測 距のカメラが使いづらくなるほどです(ちなみに1Vで は、測距点を11点、9点にカスタム設定可能です)。 ファインダーの見えに異議あり また、1Nより締まったシャッター音、10コマ/秒を 達成した短いブラックアウト、防塵防滴の徹底化、パソ コン接続により管理も可能、と1Vの評価はいいものば かりですが、逆にガッカリさせられた面もあります。 それは、「1Nとファインダー特性がほとんど変わら ないこと」です(開発陣においては、45点測距にスーパ ーインポーズを含めた視野率 100%ファインダーは「1 N並」に出来たと評価しています)。 1Nと同じスクリーンでのピント合わせは、ピントの 山がつかみにくく、ファインダー倍率も0.74倍と低いこ とも手伝って「マニュアル・フォーカスは使いづらい」 というのが現状です。 まぁ、オート・フォーカスカメラですから、マニュア ル・フォーカスカメラのファインダーの見え具合やピン ト合わせと比べたら、「かわいそう」かも知れませんが ・・・。 AFカメラとしては最高峰 ファインダー倍率が低いことと、ピントの山がつかみ にくいスクリーンなので、1Vでの撮影では、もっぱら オートフォーカス専用で使用しています。 しかし、オートフォーカス・カメラとしての1Vの操 作性、信頼性は群を抜いており、最高のものではないで しょうか。 1Vは使っていて非常に心地よいので、気軽にスナッ プ撮影にも使用しています(その際、パワードライブ・ ブースターを外してノーマル・グリップに付け替えて使 用しています。ちなみに1Nではスナップ撮影にはほと んど使用していませんでした)。 オートフォーカス撮影ではこの1V HS 、じっくりマ ニュアルで撮影する場合は、コンタックス/ツァイスと 使い分けています。 最後に、オートフォーカス・カメラとしての1Vは、 非常に完成度が高く、45点測距と短いブラックアウトに 慣れるともはや「1Nには戻れない」というのが実感で す。はい。 |
1N HS |
使用度がわかる!?ボディ光沢:1N 使うほどにツル・ピカに 1N HS のサブ機として、もう一台の1N HS を購入 して2台で撮影していました。1V購入以前使用してい た、私のメイン・カメラです。 使えば使うほど、新品時とはまるで違ったツルツル・ ピカピカとした光沢を放つ1N。このボディの「ツルピ カ度」によって、使用度合いが一目でわかります。 「ツルピカ」は、ボディ外装にエンジニアリング・プ ラスティックを使用したことによるものですが、まぁそ の賛否両論はさておき・・・。 1V登場により製造中止になりましたが、「信頼度抜 群のカメラ」であったことは事実です。 ニコンF5か1Nか 購入前は中学生の時以来「アンチ・キヤノン」で「ペ ンタックス以外ならニコン」と思っていたので、カメラ は「F5を買う!」と決めていました。 しかし店頭でF5と1N HS を手にして、「断然1N HS ! 」となってしまいました。 T90に似た丸みを帯びた独特のデザイン、露出補正を 筆頭に抜群の操作性、赤く光るファインダーのスーパー インポーズ(今では当たり前になりつつありますが)、 当時「無音オートフォーカス」と言われていた超音波に よるレンズ内駆動を、実際に手にして体感、「断然、1 N HS !」となった次第です。 (雑誌等の評価に迷わされず、実際に手にしてライバ ル機と見比べ、自分に合ったカメラを選ぶことは大切な ことですね。) 防水シールを貼り、キヤノン・サービスセンターにて レリーズ・ソケットを新型に改造し、2台の1N HS を 3Lズーム(17−35、28−70、70-200 )との組み合わ せでガンガン使用しました。 「雨にも負けず、風にも負けず、雪に負けず」頑張り 続けた1Nの後継機だからこそ、1Vを選んだ最大の理 由がそこにあるのです。 |
Kiss3 |
気軽に撮影出来る本格派:Kiss3 父親のペンタックスME superを借りて撮影したのが、 中学生の時。その頃のカメラのスペックからは想像も出 来ない程の機能が詰め込まれた最近のカメラには、驚く ばかりです。 今日の「小さく、軽く、気軽に、誰にでも」撮影が出 来るカメラの出現は、「EOS-Kissが最初であった」、と 言っても過言ではないでしょうね。 そのシリーズ3代目が、このKiss3。 1V HS + 70-200mmF2.8L + スピードライト 550 EX での手持ち撮影に慣れていると、Kiss3+80-200mm の重量は、逆に手ブレしそうなほどの軽さでビックリ。 (現に、現像が上がって来るまで、心配だった!)。 「小さく、軽く、気軽に、誰でも」のカメラであるに もかかわらず、EXシリーズのスピードライトと組み合わ せれば、全速同調するハイスピード・シンクロ撮影も可 能と、「気軽に撮影出来る本格派」と言える良くできた カメラですね。 また、35分割評価測光はキヤノンの中で、最も分割数 が多いカメラでもあります(ちなみに1V、3は21分割 です)。1N、1V感覚で露出補正をかけると、ど・オ ーバー、ど・アンダーになってしまい補正をかけなくて もいいくらいの評価測光には驚きで、「カメラの知識が なくても、誰にでも撮影出来るような評価測光です。 オプションのワイヤレス・リモコンによる、記念撮影 に大活躍です。 |