アルカナム電脳遊戯研究所 個別解説

最果てのイマ:美少女ゲームに突如登場した高難易度解釈パズルゲーム


「最果てのイマ」 (C) ザウス・純米  発売日: 2005/8/12 機種: Windows98以降 レーティング: 18歳未満禁止 ジュヴナイルアドベンチャー


このソフトをプレイしたユーザーが最初に持つ感想は、まずこれで間違いない。 「意味がわからない」。そして、途方に暮れるだろう。

だが、実際にメモを取ったりして何度もやり直して、各ルート・Chapterをつなぎあわせると、 非常に難解であるがこの物語は解釈できる。この解釈にかかる時間は、最初に一通りプレイする時間よりも長くかかる。

つまり、ゲームの本体は最初に一通りプレイする部分ではなく、頑張って解析する部分にある。その解析を終えてはじめて、ゲームを終えた、という区切りをつけることができる。 だから、「最果てのイマ」はADVゲームやノベルではない。各ルート・各Chapterをつなぎ合わせて一つの時系列を作るパズルゲームである。

だから、このゲームに対し、「シナリオが意味不明だ」とか、 「シナリオが矛盾だらけ(のように見える)」といった批判は的を外している。 これはパズルゲームであり、パズルとしての出来で評価するべきものだ。

これらの批判は的外れであるが、批判を受けてしまうこと自体は妥当である。 このゲームはパッケージにも、マニュアルにも、HP紹介にも、雑誌での宣伝にも、 そしてゲーム本体にさえ、 「このゲームは描写される内容をつなぎ合わせて筋の通った物語を組み立てるパズルゲームです」などという記述はない。これは大きな問題である。 だから、このソフトがノベルとみなされ、ノベルとしての評価基準で評価され、おそらく低評価となるのは制作側の失敗に対する正当な代償である。

しかし、実際に買った個々のユーザーが、このソフトのゲームとしての価値に触れぬままでいるのは寂しいことである。折角お金と時間を払ってプレイしたのだから、解釈パズルに是非挑戦してほしいものだ。

なお、以下に筆者 S.N. がパズルを解いた結果を掲載する。
当然ながらネタばれに属する内容なので、プレイ前には見ないこと。

>「最果てのイマ」解釈と解析




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last update: 2005/8/29